コロナ禍で人々の暮らしと意識が大きく変わりましたが、その行動の変化に注目すると、必要とされるものを提供するビジネスチャンスにつなげることができるかもしれません。
株式会社博報堂の専⾨組織・博報堂⾏動デザイン研究所は2月7日(月)、コロナ禍で暮らす生活者の意識変化を示す『withコロナ時代の行動デザイン予報2022』を公開しました。
全年代で「安心系欲求」が高い傾向に
調査によれば、全年代で、安全・損失回避・簡便を求める「安心系欲求」が高い傾向にあることがわかったそうです。
とくに10代男女で「慎重な行動や自粛の継続」の支持が他年代と比べて高く、もともと10代女性で高い数値を示す優越系欲求(独占欲、競争欲、顕示欲)/同調系欲求(追従欲、一体欲)の回復傾向が見られたとのこと。
「安心できる」「映えるもの」「エモいもの」「共感できるもの」「真似したくなるもの」などへの人気が高まりそうですね。
「とりあえず今を乗り切る」が最多
人生観や考え方の変化については「とりあえず今を乗り切る」が全体で36.9パーセントと最多であり、とくに10代が強い傾向に。次いで「柔軟に対応できるように準備や行動をしたい」が続くとしています。
また、19の情報行動ジャンルにおいて「デジタルのみで体験したい」との解答が優位なものは無く、10代もほとんどのジャンルで「デジタル/リアルの使い分け」を支持。
デジタルとアナログのハイブリット体験も人気が出そうですね。
withコロナ時代の行動デザイン予報2022
これらのことから、全年代で「安心・安全を重視して周りに合わせて慎重に行動することを意識している生活者の姿」が浮かび上がったとのこと。
その一方で、10代女性の“他者への関心”は少しずつ戻りつつあるため、感染対策を万全にしつつ、10代女性向けの「人とのふれあいを感じることができるような施策」が有効とも。
また先行きの不透明感から、生活者は「今」を懸命に乗り切ることを重視。将来に備えるより「今」を充実させるようなサービス・商品が注目されるのではないかと述べています。
コロナ禍において人々は慎重になりながらも、ふれあいや体験を求めていることがわかりました。そのために必要とされるビジネスのアイデアが浮かんだ人もいるのではないしょうか。
詳細はプレスリリースで確認してください。
【「2021年 情報行動・欲求に関する調査」調査概要】
調査対象: 15歳〜69歳のスマートフォンを保有している男女
調査方法: インターネットリサーチ(全国)
調査期間: 2021年10月22日〜10月26日
調査人数: 1000人
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