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【例文】ビジネスでの会食・飲み会・接待・食事会後に送るお礼メールの書き方

U-NOTE編集部

2019/11/20(最終更新日:2022/10/31)


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取引先や社内の人との会食の後、取引先の担当者やごちそうしてくれた上司・先輩にはその場でお礼の言葉を伝えて、翌日に再度お礼のメールを送るのがマナーです。

本記事では、接待・食事会・会食・懇親会など、取引先や社内との飲み会後に送る「お礼メール」のタイミング、ポイントや注意点、例文について紹介します。

本記事の内容をざっくり説明
  • 飲み会・食事会・接待のお礼メールは、翌日朝〜翌日中に送るのがベスト
  • お礼メールは、最低限の体裁を持って書く
  • 飲み会の「思い出」をメールに盛り込むと好印象

 

会食・飲み会・接待・食事会後のお礼メールを送るときのポイント

社会人になると、社内の飲み会だけでなく、取引先との会食や接待、飲み会でごちそうになることもあるでしょう。特に、相手に支払いを多く出してもらった場合、お礼メールを送るタイミングはスピードが重要です。

まずは、会食や飲み会後のお礼メールを送るときの基本のポイントを確認しておきましょう。

 

スピードが重要!翌朝までにお礼を送る

会食や飲み会の後は、できるだけ当日直後にお礼メールを送るのがベストです。しかし、終わった時間が遅い場合や、帰路につく移動のため、すぐに飲み会のお礼メールを送ることができないことも多いでしょう。

その場合、飲み会のお礼メールは無理に当日に送らなくてもOKです。翌日の午前中、遅くとも翌日中にお礼メールを送るようにしましょう。

会食や飲み会の後、週末が重なってしまったり、別件が入ってしまったりなどで翌日に送れない場合は、最悪でも3日以内には送ることを心がけてください。その際には「お礼メールが遅れたことに対するお詫び」をきちんと付け加えることが大切です。

週明けにお礼メールを送るときの例文

  • お礼が遅くなってしまい大変申し訳ございません。
  • 本来ならすぐにお礼を申し上げたかったのですが、週末をはさみ時間があいてしまって申し訳ございません。

 

スマホやチャットツールを利用するときには一声添える

時間や場所の都合などから、どうしてもPCからお礼のメールを送れない状況などもあるでしょう。

スマートフォンからお礼メールを送信する場合、PCから送るメッセージよりも極端に短い文章になってしまったり、改行の位置が不自然になってしまったりする恐れもあります。

ただし、お礼の気持ちを伝えたいという思いが込められていれば、短文のお礼メールであっても、受け取った相手には好印象を与えられるはず。

チャットツールやスマートフォンから送信する場合は「簡単ですが、メールにてお礼申し上げます」などと一言入れると、いいでしょう。

しかし、会食や飲み会の後、数日経ってからお礼メールを送るときに、短文メールは失礼になる可能性もあります。飲み会の直後の場合は、短文でのメールもいいですが、時間が経ってから送る場合には、丁寧な内容を心がけましょう。

 

会食・飲み会・接待・食事会後のお礼メールの書き方とコツ

「会食の後のメールは、どんな内容を送ったらいいのだろう」と悩む方も多いでしょう。

季節の挨拶や冠婚葬祭の挨拶ではないため、過度にかしこまった文面にする必要はないので、気負わなくても大丈夫です。

しかし、お礼の気持ちがしっかり相手に伝わるようなメールを書くことは最低限の礼儀

飲み会のお礼メールを送る大まかな構成や、盛り込みたいポイントを確認しておきましょう。

 

メールの基本的な構成

まずは、会食や飲み会後のお礼メールの基本的な構成について確認しておきましょう。大枠は以下です。

飲み会・食事会・接待後に送るお礼メールの構成
  • 1.件名
  • 2.相手の名前
  • 3.挨拶
  • 4.お礼
  • 5.飲み会の簡単な思い出話
  • 6.感謝の気持ち
  • 7.締めの言葉
  • 8.会社名・自分の名前

上記の内容に沿って、文章を作っていくと丁寧な印象になります。

 

会食や飲み会のお礼メールの件名

会食や飲み系のお礼メールを送る際は、その旨が伝わるようにわかりやすい件名にする必要があります。

格式が高い会食の場合、「会食の御礼」や、「お招きの御礼」のように、丁寧な言葉づかいをするといいでしょう。

また、飲み会のようにカジュアルな食事会の場合は、「飲み会のお礼」「昨晩の飲み会のお礼」などと書くことをおすすめします。

会食や飲み会のお礼メールの件名

  • 会食の御礼
  • お招きの御礼
  • 飲み会のお礼
  • 昨晩の飲み会のお礼

 

感情表現を入れると好印象になる

ビジネスメールには形式的な表現があり、どうしても冷たい印象になりがちです。あまりにも形式的な内容だと、会食や飲み会後にせっかくメールを送っても、「テンプレートをそのまま送ったのかな」と、がっかりされます。場合によってはマイナスのイメージにもなりかねません。

ビジネスメールで好印象を与えるためには「感情表現」を入れることがポイントです。

「相談に乗っていただき、うれしかったです」「つい飲み過ぎてしまいました」「素敵なお店を紹介してくださり、プライベートでもまた利用させていただきます」など、自分の感情表現が見える文面を入れると、好印象になります。

「カジュアルすぎるかな?」と心配になるかもしれませんが、最後はきちんとした「お礼」の言葉で締めくくれば問題ありません。

<飲み会のお礼メールで感情表現するための一言>

  • 相談に乗っていただき、嬉しかったです。
  • 楽しい時間で、つい飲み過ぎてしまいました。
  • 素敵なお店を紹介してくださり、ありがとうございます。プライベートでもまた利用させていただきます。

自分の気持ちが伝わるような一言を添えるようにすることで、相手の心に残るメールを作成しましょう。

 

ごちそうになった場合は表現に注意する

会食や飲み会では、ごちそうになる場合もあるでしょう。

相手に多く支払いをしてもらった場合には、ごちそうになったことに対してのお礼も別途加える必要があります。

全額支払ってもらった場合には「すっかりごちそうになってしまい……」「思いがけずごちそういただきまして……」といった表現を。多めに支払いをしてもらった場合には「ごちそうさまでした」と表現するといいでしょう。

<ごちそうになった場合のお礼の伝え方例>

  • 昨夜は、すっかりごちそうになってしまい恐縮です。とてもおいしいディナーと楽しい時間をありがとうございました。
  • 思いがけず、ごちそういただきましてありがとうございました。

 

お店を選んでもらった場合はお店を褒める

会食や飲み会のお店選びは、思っている以上に大変なもの。予算・場所・食事の内容・雰囲気など、多くの点を考慮しながら選ぶ必要があります。

お店を選んだ相手は「このお店でよかったかな」「満足してもらえたかな」と不安なものです。

相手にお店選びをしてもらった場合は、「素敵なお店を紹介いただきましてありがとうございます」「プライベートでも利用させていただきます」など、お店が気に入った旨を伝えることで喜んでもらえるでしょう。

 

次に繋がる一言を添える

会食や飲み会は、これからの関係性をよりよいものにするために行われます。そのため、単にお礼を送るだけではなく、次に繋がる一言を添えることで、さらなる関係性の発展を促しましょう。

<最後に添えたい、次に繋がる一言>

  • 後日お返しできる機会をいただけますと幸いです。
  • またご一緒に、食事などさせていただければ嬉しいです。
  • これからもどうぞよろしくお願いいたします。

会食・飲み会後に送るメールのコツとして全てに共通しているのは「気持ちがこもっているお礼メールを送る」という点です。

ビジネスメールだからといって堅苦しくなりすぎず、素直に気持ちを伝えることを意識するといいでしょう。

 

会食・飲み会・接待・食事会後に送るお礼メール例文

飲み会や食事会、接待後のお礼メールは上記で紹介した構成を元に作成すると、まず問題はありません。

「初めて飲み会のお礼メールを送るので不安……」という方は、以下に紹介するシーンや相手別に送るメールの例文をチェックしてみましょう。

 

お礼メール例文1:社内の先輩・上司の場合

親しい関係の先輩や上司の場合、メールを送るのか悩む方もいらっしゃるでしょう。

先輩や上司は、「飲み会のお礼をされる」という行為がうれしいもの。取引先に送るような堅苦しい内容ではなくても大丈夫ですが、お礼のメールやメッセージは送るようにしましょう。

==============================

件名:昨夜の飲み会のお礼

本文:
〇〇先輩、お疲れさまです。

昨日はお忙しいのに、貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。
仕事の相談など、色々なお話しをさせていただき、本当に有意義な時間でした。

○○先輩と共通の趣味である△△のお話も、本当に楽しかったです。
その上、美味しい料理やお酒までごちそうしていただき、本当にありがとうございます。

まだまだ至らぬところが多い私ですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

==============================

また、すぐに会える先輩や上司にはメールだけでなく、直接会ってお礼をするのも忘れないようにしましょう。

 

お礼メール例文2:社内の先輩・上司にごちそうになった場合

 

==============================
件名:食事会のお礼

本文:
○○課長(○○先輩)

昨日は美味しい料理とお酒をごちそうになり、ありがとうございました。
仕事の相談にも色々と乗っていただき、とても勉強になりました。

これからも、仕事でもしっかりとお返しができるように頑張りたいと思いますので、
今後ともよろしくお願いいたします。


本来ならば直接お会いしてお礼の言葉を伝えたかったのですが、
本日私は△△(出張など)のため在社していないため、メールにて恐縮ですが、
昨日の食事会のお礼を申し上げます。

==============================

 

お礼メール例文3:あまり設定のない社内の先輩・上司の場合

普段はあまり接点のない先輩や上司に送るときには、以下のような文面がよいでしょう。

長くなり過ぎると誤った文面になりかねないので、要点だけを押さえることが好ましいです。

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件名:忘年会のお礼

本文:
○○課長

昨日は忘年会を開いてくださり、誠にありがとうございました。

とても楽しい時間を過ごさせていただき、ついつい飲み過ぎてしまいました。

〇〇課長のご指導のもと、今年の業務も無事に終えることができそうです。

今年もあと僅かですが、引き続きよろしくお願いいたします。
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お礼メール例文4:社外・取引先にごちそうになった場合

社外や取引先の方との飲み会のお礼メールは、いくらフラットな関係の方でも、オンとオフをしっかりと分けた内容にするよう心がけましょう。

失礼のないような文面にするよう、注意してください。

==============================

件名:昨晩の食事会のお礼

本文:
○○株式会社 ××部
△△様

平素より大変お世話になっております。▽▽株式会社の▽▽です。
昨晩は様々なご配慮、おもてなしをしていただききまして誠にありがとうございました。

すっかりごちそうになってしまい、重ね重ねお礼を申し上げます。
仕事とはまた違った雰囲気の中、△△様をはじめ皆様と楽しい食事ができましたこと、本当に嬉しく思います。

また是非ご一緒、食事などをさせていただけたら幸いです。
今後とも何卒、宜しくお願いいたします。

メールにて失礼かとは存じますが、昨晩の食事会のお礼申し上げます。

==============================

 

お礼メール例文5:社外・取引先の場合

社外の方や取引先の方との飲み会では、件名は「飲み会」ではなく「食事会」とするのがベターです。

どんなに無礼講な飲み会でも、社外の方との飲み会であれば特に「食事会」と記したほうが相手への印象がよくなることを覚えておきましょう。

==============================

件名:昨晩の食事会、ありがとうございました。

本文:
○○株式会社 ××部
△△様

いつもお世話になっております。
株式会社▽▽の▽▽です。

昨晩は、食事会にお招きいただき誠にありがとうございました。

美味しい食事とともに、△△様をはじめ皆様と、
大変に貴重なお時間を過ごせたことに心からお礼申し上げます。

また、〜〜〜〜〜の件のお話も伺うことができ、
弊社にとっても大変勉強になりました。

機会がございましたら、後日お返しなどをする機会いただけたら幸いです。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

末筆になりますが、重ね重ねお礼申し上げます。
==============================

 

お礼メール例文6:取引先を接待した場合

取引先との飲み会で、こちら側が接待をした場合にもお礼メールは必要です。

忙しい先方が飲み会に出席してくれたという意味も込めて、お礼のメールを送るようにしましょう。

==============================
件名:昨晩の食事会のお礼


本文:
○○株式会社 ××部
△△様

お世話になっております。
▽▽株式会社の▽▽です。

昨晩はお忙しい中、無理やりお付き合いいただき、
誠にありがとうございました。

△△様をはじめ、皆様と楽しい食事ができ、
大変に有意義な時間となりました。

メールにて失礼かとは存じますが、
昨晩の食事会のお礼申し上げます。

今後とも、よりよいお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
==============================

 

会食や飲み会のお礼メールに返信が来た場合は、さらに返信するべき?

会食や飲み会のお礼メールに返信が来た場合、もう一度返信するほうがいいのか悩む人もいらっしゃるのではないでしょうか。

最後に、お礼メールの返信に返信する基準や、お礼メールの返信の返信をする方法についてご紹介します。

 

関係性に応じて簡単に返信するか、返信しないか決める

お礼メールのやり取りが何度も続いてしまうと、お互いに仕事に悪影響を与えてしまう可能性があります。

基本的には、お礼メールは一往復で終えるのがいいとされています。そのため、お礼メールへの返信に対して返信をしなくてもマナー違反にはなりません。

ただし、無視をしてしまうのが忍びない場合や、返信が必要そうな内容のときもあるでしょう。お礼メールの返信に返信するかどうかは、相手のメールの内容や関係性を考慮して決めてください。

例えば、お礼メールの内容が疑問文で終わっている場合は、必ず返信する必要があります。しかし、「会食や飲み会のお礼」以外の内容がない場合は、返信を返さなくてもいいでしょう。

 

返信のループにならないように言葉を添える

お礼メールの返信の返信を送ると、相手も「返信したほうがいいのかな」と考えてしまい返信ループにつながることも。

お礼メールの返信に返信をする際は、相手に返信不要であることを伝える一文を添えることをおすすめします。

以下には、相手に返信不要であることを伝える一文の例文を紹介。細かな気遣いをすることで、相手に返信したほうがいいか困惑させないようにするといいでしょう。

<例文>
・ご丁寧にご返信いただきましてありがとうございます。
・どうかご返信はお気になさいませんように。
・ご返信には及びませんので、お気遣いなさいませんように。

 

スピーディーかつ心のこもったお礼メールを送信しよう

本記事のまとめ
  • お礼メールは、翌日朝〜翌日中に送るのがベスト
  • 親しい間柄でも、最低限の体裁を持って書く
  • 感情を伝えて、気持ちがこもった一言を添えると好印象

会食や飲み会の後は、さらに関係性を発展させるためにも、気持ちのこもったお礼のメールを送ることがポイントです。

親しい間柄でもビジネスマナーを守ることができれば、飲み会や食事会、接待を通して相手との距離が今よりももっと近づくでしょう。

本記事を参考にしてお礼メールを送ることで、より円滑なビジネスコミュニケーションを取ってください。

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