仕事の仕方や社会人としての心がけなど、何かとアドバイスやフィードバックをもらう機会が多い若手ビジネスパーソン。忙しい日々に、つい“自分らしさ”を見失いそうになってはいませんか?
株式会社Speee 新卒社員の野津直生さん(24)は、大学時代から学生団体の立ち上げや起業など活発に活動。現在は、一人前のWebマーケティングのコンサルタントになるべく、同社で前向きに仕事に向き合っています。
唯一無二のキャリアを、どのように切り拓いているのでしょうか。話を聞きました。
解き尽くす。未来を引きよせる。「Speee」
株式会社Speeeは、「解き尽くす。未来を引きよせる。」というコーポレートミッションのもと、データドリブンな事業開発の連鎖でデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業。
不動産DX事業・マーケティングDX事業など、幅広い領域に展開しています。
仕事を楽しむ両親の姿に憧れ
野津さんは島根県出身。大学時代に、地方創生の事例を学べる学生向けスタディーツアーを行う学生団体を立ち上げ、飛騨高山の企業と協働して学生ツアーを開催し、累計120人以上を動員。
大学3年時には「全国ワカモノ実験場」の立ち上げに参画し、株式会社ワカモノの代表取締役として同サービスを運営。株式会社ONETERASUと協働で、地方企業の魅力や想いを伝えるメディア「MACHI TERASU」を立ち上げ、山陰の全ての高校・大学に冊子を配布したそうです。
現在は、SpeeeのWebアナリティクス事業部に所属し、お客様がゴールに向けて最短で走れるようなWebマーケティングのコンサルタントとして、意欲的に仕事に取り組んでいます。
-----大学時代から活発に活動されていたのですね。このような活動を始めた経緯を聞かせてください。
野津さん:両親が会社を経営していたため、食卓の話題に事業や経営の話が上るような環境で育ちました。
いろいろなことに挑戦して仕事を楽しんでいる両親がとても魅力的だったので、小さい頃から「僕も、いろいろなことをやってみたい」と思っていたのを覚えています。
自分から能動的に活動し始めたのは、大学時代からです。進学を機に上京したので、大学の外にも飛び出していろいろな人と出会いたいと考えて、入学3カ月目頃から学外と関わる活動をスタートしました。
厳しい環境に身を置くことで成長へ
-----就活の“軸”は?
野津さん:急成長している会社に入ることです。
僕には将来、島根に戻って事業を興すという目標があります。その目標から逆算し、成長過程にあって、変化への対応が求められ、日々成長し続けている企業に入社する必要があると考えました。
-----「これは譲れない」とこだわったことは?
野津さん:自分自身が成長し続けないとついていけないような、厳しい環境に身を置くことです。
将来、事業を興す際には、いろいろと厳しい状況に直面するでしょう。そのため、体力のある今のうちにあえて厳しい環境に身を置き、いろいろなことに挑戦し、自分のキャパシティを広げたいと思いました。
-----成長している企業は数多くある中から、就職先として「Speee」を選んだ決め手は?
野津さん:「この人達にはかなわない」「一緒に働くことで、いろいろなことを学べそう」と思える優秀な人たちが集まっていることです。
また、Speeeには、相手に敬意を持ちながらも率直にフィードバックを行う文化があるのですが、選考でお会いした社員の方々が就活生相手の面談でもその姿勢を貫いていて、「この方たちと一緒に働きたい」と思いました。
「こうありたい」という姿から逆算
-----これまでを振り返って「これをやってよかった」ということを教えてください。
野津さん:“自分が本当に人生を通して楽しく生きるためには、どんな姿でいたいか、どうありたいか”を考え続け、ブラッシュアップさせてきたことです。
「こうありたい」という一本の姿や軸を持っていれば、人生の岐路において、素直な選択ができるようになります。
僕が見つけた“ありたい姿”は、「人が自分の人生に対して前向きになってもらえるようなことをしたい」です。何か選択をする際には、この“ありたい姿”から逆算して選択するようにしています。
-----自分の“軸”をどうやって見つけましたか?
野津さん:両親が高齢者向け事業を手がけていたため、「自分なんて…」と不満を抱えて生活している高齢者の方々を目にしました。
その時に感じた「自分の人生を楽しめる人を増やしたい」「『明日が楽しみで仕方ない』という人たちが増えてほしい」という想いが、僕の活動の原動力になっています。
-----モチベーションを維持するために工夫していることはありますか?
野津さん:常に「こういうことをやってみたい」という想いがあるので、モチベーショがなくなることは少ないのですが、あえて言うなら、自分の過去の想いに立ち返ることです。
日記やブログを振り返って、その時々の想いを振り返ると、「がんばろう」という気持ちが沸いてきます。
自分の“良い部分”を意識的に守る
野津さんは、アドバイスやフィードバックをたくさんもらう日々の中でも、“自分らしさ”を見失わないことが大切だとして、次のように話しています。
「新人は、先輩から指摘されると何でも従って、自分の良さまで潰しがちだけど、良い部分を意識的に守ることが重要です」
-----詳しく教えていただけますか?
野津さん:フィードバックを受け入れて従うことは重要ですが、それに埋もれてしまうと迎合するだけの人になってしまいます。そのため、受け取ったフィードバックを自分で取捨選択することが重要です。
僕はこのことを、メンターをしてくださっているSpeeeの先輩から教えていただきました。
-----守るべき“自分の良い部分”は、どうやって見つけたら良いでしょうか?
野津さん:“周りが苦労しているけど、自分は楽しんでできること”や、“自分が周りよりも続けられていること”を何個か見つけ出して抽象化し、深掘りすると、守るべき自分の“強み”が見えてくるかもしれません。
また、人に「僕は、自分の強みは〇〇だと思っているけど、どう思いますか?」とカジュアルに聞いて、第三者の目線を参考にしてみても良いかもしれませんね。
一番の目的は、人生を楽しむこと
-----これから、どのようなキャリアを切り拓いていきたいですか?
野津さん:入社してまだ1年も経っていないので、まずは、現在任せていただいている仕事を期待値を超えてやり切りたいです。
その仕事の実行過程において、担当している企業のいちメンバーになったかのような当事者意識を持って仕事を進めていける存在に成長したいと思っています。
そしてゆくゆくは、地元に戻って、両親が手がけている事業を引き継ぎつつ、これまでの活動の中で出会った「一緒に働きたい」と思う人たちと共に、自分たちが“面白い”と思えるような事業をつくっていきたいです。
-----「前向きに仕事を楽しみたい」と考えている同世代に向けて、メッセージをお願いします。
野津さん:「自分は、こんな人間になれたら一番自然体だし幸せだ」と思える軸を持っておくことが一番大切だと思います。それがあれば、世の中や周囲の環境が変化しても、やりたいことが変わっても、大切な部分はぶれることがありません。
また、軸を持つにあたっては、明確な“やりたいこと”ではなく、抽象的に「こうあったらいいな」という姿を思い浮かべると良いかもしれません。
よく「やりたいことをみつけるのが一番」と言われていますが、そもそもそれが見つからないこともあると思いますし、“事”にこだわる必要はありません。
-----なるほど。抽象的な軸を持つことで、柔軟に生きていくことができるのですね。
野津さん:はい。それからもう一つ、一番の目的は“自分が本当に人生を楽しむこと”だと忘れないでほしいです。
今の時代、「がんばらないといけない」「やらないといけない」という想いに迫られている人も多いかと思います。しかし、毎日を無理に生きていては、逆に幸せを感じられないこともあるのではないでしょうか。
そのため、気楽に、無理せず、メンタルをケアしながら、本当にきつかったら逃げる選択肢も持って全力でキャリアを歩んでいくことが大切なのではないかと思います。
-----野津さんは、メンタルをどのようにケアしているのですか?
野津さん:一番は、パートナーや信頼できる人に話すことです。仕事のコミュニティ以外にも、辛いことを話せる存在をいくつか持っておくよう心がけています。
また、ラジオで好きなパーソナリティーの考え方や悩みなどを聞くことも、精神的な安息につながっていますね。
環境が変わっても“自分らしさ”を見失わず、前向きにキャリアを切り拓いている野津さん。“ありたい姿”の実現に向かって、Speeeに就職した現在も、地方企業の魅力や想いを伝えるメディア「MACHI TERASU」の運営に力を入れて取り組み続けているそうです。
明確な“やりたいこと”を見つけ出すのは簡単ではないかもしれませんが、誰しも「こういう生き方がしたい」「あの人みたいになりたい」という抽象的な理想の姿はあるのではないでしょうか。
自分らしさを見失いそうになったときは、その姿を思い浮かべて、行動や選択を決めてみても良いかもしれませんね。
出典元:Speee
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