新型コロナウイルスによって打撃を受ける業界への支援サービス発表が後を絶たないなか、最近は「感染予防や業界支援」をテーマとしたビジネスコンテストやハッカソンなども多数登場している。
この記事では、8月第4週に発表された「BtoB向け新型コロナ支援サービス」をいくつか取り上げ紹介するとともに、支援を志す若手ビジネスパーソンのためのハッカソン情報もお届けする。
非接触対応型・ホテル旅館向けアプリ「tap」
株式会社タップは、生産性向上を目的とした次世代のホテル旅館オペレーションを推奨する観点から、多言語対応した「スマートPMS」の開発を進めている。第1弾として8月25日(火)、非接触対応型・ホテル旅館向けアプリサービス「tap」を発表した。
このアプリでは、宿泊施設の利用者が、予約からチェックアウトまでをすべて自身のモバイルで行うことができる。
具体的には、モバイルチェックイン、QRコードによるカードキー発行、モバイルチェックアウト精算および電子レシート発行、大浴場などパブリックスペースの混雑状況把握などが可能。
さらに今後、ホテル客室・電化製品の遠隔コントロール機能やスマートキー、観光情報との連携などといった機能拡充を予定しているという。
リリースは2021年1月を予定。将来的には企業アライアンスを広め、周辺観光施設との相互連携や、タクシー配車などの交通インフラとも繋がる「旅の統合アプリ」としてバージョンアップを進めていくとしている。
出典元:株式会社タップ
非接触式プラットフォーム「CUONA」
株式会社東急コミュニティーは、8月にオープンした都立木場公園内「Park Community KIBACO」のレストラン&カフェにて、株式会社コノルが開発を手掛けた非接触式プラットフォーム「CUONA(クオナ)」を活用したテーブルオーダーシステム「Favor」を、飲食店として初導入し運用を開始した。
「Favor」では、スマートフォンを非接触式(NFC)シールにかざすだけで、客はテーブルに座ったままでオーダーから会計までを完了することができる。
また、自宅から受け取り時間を指定して事前注文をすることも可能で、待ち時間の短縮にもつながるという。
株式会社コノルが2019年5月に発売した「CUONA」は、スマートフォンを使ったチェックインや商品の注文等をスムーズに利用できる仕組みを、店舗を持つオーナーへ提供するIoT製品。
新しいこれからのIT施策として、注目を集めているそうだ。
出典元:株式会社東急コミュニティー
「ごちめし」「さきめし」新サービス・新機能の開発
「アプリを通じて・人さまに・お食事をごちそうできる」サービス「ごちめし」・飲食店を先払いで支援するプロジェクト「さきめし」を運営するGigi株式会社は8月25日(火)、withコロナにおける飲食店売上支援の新たな一手として、3つの新サービス・新機能の開発に着手したことを発表した。
飲食店への集客を促進する新サービス「まちの飲食店がどこでも社食になる」をコンセプトにした法人向け社食システム、来店頻度の増加やリピーター獲得に効果的な「回数券機能」、参加店舗が売上管理だけでなく販促情報を得られるよう使い勝手を向上した「店舗管理機能」などを、今秋リリースにむけ準備中だという。
これにより、「ごちめし」「さきめし」に参加する飲食店の売上向上、地域経済の発展、および店舗付近に住むユーザーの利便性向上を力強く後押しするとしている。
出典元:Gigi株式会社
飲食店のための「メニューデザイン研究所」
株式会社メニューデザイン研究所は8月26日(水)、飲食店の店長・オーナーのための情報配信アプリ「メニューデザイン研究所」をリリースした。
長年飲食店と仕事をしてきた経験から積み上げたノウハウと、環境から得られる有益な情報をベースに、飲食店にとって役立つ記事や、収益改善やメニューによる出数のコントロールなどのノウハウ動画などを提供する。
アプリは基本的に無料(一部有料課金あり)。
同社はその他にも、新型コロナウイルス対策の一つとして、非接触型のQRタッチレスメニュー作成を全て無料で引き受けているという。
出典元:株式会社メニューデザイン研究所
コロナ対策防止グッズ専門サイト「コロタツ」
企業・病院・学校・団体向けに感染防止対策グッズを販売しているアイグッズ株式会社は8月28日(金)、コロナ対策防止グッズ専門サイト「コロタツ」をオープン。対策グッズ購入を検討している店舗や法人に役立つ、コロナ対策グッズやコロナに関わる情報を掲載している。
日々コロナ対策防止グッズを取り扱う中で、「グッズを利用して対策をする」という点においてはその道のプロだと自負する同社が、グッズに関する情報や製造元の観点からの正しい使用方法・グッズの選定方法を発信。
また、対策グッズを導入している企業の生の声を届けるほか、対策の社内啓蒙のための資料を無料で提供する。
出典元:アイグッズ株式会社
Firebaseを使ったオンラインハッカソン
シンギュラリティ・ラボは、9月21日(月・祝)~22日(火・祝)の2日間にわたり、アプリ等の開発に活用できるプラットフォームであるFirebaseを利用したオンラインハッカソンを開催する。
新型コロナウィルスの影響で大きな影響を受けている飲食店をサポートするアプリやサービスを開発することが目的だ。
Firebaseを使っていれば、オリジナルアプリ・サービスの開発や、すでに開発しているアプリ・サービスの持ち込みも可。持ち込みの場合は、イベント内での機能拡充を求めるとしている。
Firebase初心者、Firebase中級者以上、アイデアがあるエンジニア以外の人などにもおすすめのハッカソンだという。
【開催概要】
・日時:
9月21日(月・祝)9:30~12:40
9月22日(火・祝)10:00~13:50
・使用ツール:Firebase、Zoom, Slack, GitHub, Google Docs
・参加費用:無料
・参加人数:
中級者以上:20人、初心者:20人、エンジニア以外:20人、チーム枠:3人
LT枠:3人、オーディエンス(視聴のみ):100人
出典元:一般社団法人 未来技術推進協会
【関連記事】
感染予防と経営維持・向上を両立へ!8月第2~3週に発表された「BtoB向け新型コロナ支援サービス」まとめ
日本感染症学会は8月20日(木)、新型コロナウイルスに関するシンポジウムを開催。新型コロナウイルス感染症対策分科会・尾身茂会長は「全国的にみると(感染拡大は)だいたいピークに達した」との認識を示...
業界支援がより便利なサービスへと導く!8月第1週に発表された「BtoB向け新型コロナ支援サービス」まとめ
東京都は8月6日(木)、第5回新型コロナウイルス感染症モニタリング会議を開催。都によれば、出席した専門家からは、グループ旅行の同行者間での感染事例や、夏休み・お盆時期の帰省に伴う感染リスクへの注...
打撃を受ける接客業など...次の一手は?7月第5週に発表された「BtoB向け新型コロナ支援サービス」まとめ
厚生労働省によれば7月30日(木)現在、国内での新型コロナウイルス感染症の感染者は3万3000例以上。死亡者は1000人を超えたという。 いまだに感染終息の見込みが立たない状況のなか、感染...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう