HOMEビジネス 打撃を受ける接客業など...次の一手は?7月第5週に発表された「BtoB向け新型コロナ支援サービス」まとめ

打撃を受ける接客業など...次の一手は?7月第5週に発表された「BtoB向け新型コロナ支援サービス」まとめ

白井恵里子

2020/08/02(最終更新日:2020/08/02)


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イメージ画像/AdobeStock

厚生労働省によれば7月30日(木)現在、国内での新型コロナウイルス感染症の感染者は3万3000例以上。死亡者は1000人を超えたという。

いまだに感染終息の見込みが立たない状況のなか、感染拡大の打撃を受ける業界へ向け、3密回避のアイデアや新しいビジネスなどが今週も次々と発表された。

この記事では、その中からいくつかを取り上げ、紹介する。

食に「何か」を添えて届けるサービス「Soeru」

花卉小売業を手掛ける株式会社れんてんは4月、新型コロナウイルスの影響を受け、食に「花」を添えて一緒にデリバリーを行うサービス「Soeru」を開始。現在、全国において、「のれん分け」による運営事業者を募集している。

「Soeru」は、近隣の飲食店や商店らと提携し、人手やノウハウの不足などからデリバリーのできない飲食店・食料品店の商品も、まとめて購入ができ自宅で受け取ることができるサービス。

注文から自宅に届けるまですべてオンラインで完結するため、ユーザーは人と一切接触せずに購入した商品を受け取ることができるという。

運営事業者となるリーダー店舗は、価格競争を避けるため、花屋など「食」とはかけ離れた店舗である必要がある。リーダー店舗は、「注文管理」「取りまとめ」「商品集約」「配送」と4つの業務を実施する。

現在、運営事業者となるリーダー店舗を全国にて募集中だ。

出典元:株式会社れんてん
出典元:CAMPFIRE/福井発・花屋と飲食店のコラボで、完全非接触で商品を届けたい!

レシピ・ミールキットを販売するサービス「Stay Restaurant」

株式会社Stay Restaurantと有限会社グローリーダイナーは7月28日(火)、まるで外食しているかのような体験を提供するサービス「Stay Restaurant」の提供を開始した。

このサービスでは、家庭用にアレンジされた飲食店自慢のレシピがオンラインで購入できるほか、必要な材料などがセットとなったミールキットを購入することができる。

売り上げの一部は飲食店支援の一環として、レシピ提供元の飲食店に支払う仕組みだという。

現在、クラウドファンディング「CAMPFIRE」を通じて、更なる加盟店の加入と利用者の拡大をはかりつつ、サービス拡充のための資金を調達中。

加盟飲食店は、収益が還元されるため、休業時でも収益確保ができるうえに、ミールキット製造の役割を担うため雇用の継続も狙うことができる。また、距離や時間帯の問題で来店がかなわなかった新規客の獲得や、既存客との関係継続にも貢献できるとしている。

出典元:株式会社Stay Restaurant

「ぐるなび」衛生環境に対する取り組み情報表示

株式会社ぐるなびは7月28日(火)、ユーザーが安心して飲食店選びができるよう、ぐるなびサイト上の店舗ページにおいて、飲食店の衛生環境に対する取り組み情報の掲載を開始した。

同社が独自に行った調査結果によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ぐるなび会員の「飲食店の衛生環境に対する取り組みへのニーズ」が高いことが明らかになったという。

そこで今回、飲食店が衛生環境に対する取り組み内容をわかりやすくユーザーに伝えて集客に活用できるよう、該当情報を表示する枠を追加した。

表示できる種類は、「店内や設備等の消毒・除菌・洗浄」「お客様の入れ替わり都度の消毒」「スタッフのマスク着用」など全12種類。今後、衛生環境に対する取り組みを登録している店舗に関しては、検索結果の一覧に「衛生環境に対する取り組み」のラベルを表示する予定だという。

アプリ版ぐるなびでは、8月17日(月)掲載開始予定。

出典元:株式会社ぐるなび

「混雑ランプ」浜松市との実証実験を拡大

株式会社ロコガイドは、リアルタイムで混雑状況が一目でわかる「混雑ランプ」を活用した静岡県浜松市内での実証実験を拡大することを発表。

7月31日(金)からは浜松市役所窓口7か所での運用を、8月上旬からは同市の観光施設や市有施設約70か所での運用を開始する。

この実証実験は、デジタル技術を活用した混雑情報の地域インフラ構築を目的に、6月に開始したもの。「混雑ランプ」を活用すれば、生活者はリアルタイムの混雑状況を「空き」「やや混み」「混み」の3段階で、お店や施設のウェブサイト等で確認することができる。

同社と浜松市は、「混雑ランプ」の導入対象を順次拡大することで、新しい日常の実現を支援していくとしている。

出典元:株式会社ロコガイド

結婚式場向けオンライン相談プラットフォーム

株式会社リクルートマーケティングパートナーズが企画制作する結婚情報サービス「ゼクシィ」は8月3日(月)より、結婚式場における予約情報・顧客管理からオンライン相談会の実施までをシームレスに行うことができるオンライン相談プラットフォームの提供を開始する。

結婚式場はこのプラットフォームを活用することで、安心安全な接客が可能になるだけでなく、客とのメールやりとりや顧客情報を一元管理できるなど、業務の効率化にもつながるという。

6月、結婚式場18社と「ゼクシィ」は、コロナ禍での安心安全な結婚式の実施に向けた業界独自のガイドライン「NEW NORMAL for HAPPY WEDDING宣言」を策定。今回の新プラットフォームは、同宣言にある「準備のサポートにおいても、オンライン相談など安心できる距離感を保つ取り組みを実施します」に該当する取り組みだという。

出典元:株式会社リクルートマーケティングパートナーズ

なお、各サービスの詳細は、各社プレスリリースにて確認ができる。

出典元:厚生労働省/国内の発生状況など

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