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【例文】スベらない「締めの挨拶」の仕方:歓迎会・送別会・忘年会で使える!

U-NOTE編集部

2018/08/22(最終更新日:2021/03/09)


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ビジネスパーソンのスキルが試されるのは、職場だけではありません。歓迎会・送別会・忘年会など、各種宴会での挨拶も、仲間とのコミュニケーションを深めるうえで重要なポイントになるのです。

本記事では、スベらない「締めの挨拶」を例文付きで解説。スピーチが苦手な人でも取り入れやすい例文ばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね。

本記事の内容をざっくり説明
  • 締めの挨拶時に心がけておくべきこと
  • 締めの挨拶で知っておきたい、5つのポイント
  • ワンランク上の挨拶文にする秘訣

 

締めの挨拶をする際に心がけておくこと

締めの挨拶には、「中締め」と「締め」の2種類があります。どちらのタイミングで挨拶を行うかによって、挨拶文は大きく異なるので注意しましょう。

まずは、締めの挨拶をする際に知っておくべき心がけ解説します。これまで宴会で挨拶をしたっことのないビジネスパーソンは、挨拶文を考える前に確認しておいてくださいね。

 

締めの挨拶をする人は「二番目に役職が高い人」

宴会での挨拶はタイミングによって担当すべき人が異なり、一送別会や忘年会などの締めの挨拶は一般的に「出席者の中で2番目に役職が高い人」が行います。

仮に幹事を任された場合には、出席者の役職を考慮したうえで最適な人物に、挨拶の依頼しましょう。

 

「中締めの挨拶」と「締めの挨拶」は異なる

歓迎会・送別会・忘年会などの各種宴会には、さまざまなタイミングで挨拶が行われます。

始めの挨拶や乾杯の挨拶とは別に、宴会を区切るタイミングで行う挨拶が「締めの挨拶」です。締めの挨拶には「中締めの挨拶」と「締めの挨拶」の2種類があります。

【中締めの挨拶】
「中締めの挨拶」は、各種宴会や飲み会の最中にひと区切りをつけるための挨拶です。途中退席する人がいる場合や余興が終わったタイミングなどに、一時的に中締めを行います。

【締めの挨拶】
「締めの挨拶」は、各種宴会が終了する少し前に「この会はもうすぐお開きになりますよ」と伝える役割をもちます。中締めとは異なり、宴会の締めくくりの言葉として挨拶が行われます。参加者たちへのお礼や、二次会・三次会への案内をするのが一般的です。

 

抑えておきたい!締めの挨拶の5つのポイント

はじめて締めの挨拶を考えるとき、「どんなことを伝えればいいんだろう……」と迷ってしまうビジネスパーソンも多いはず。周囲から好印象を得られる締めの挨拶文を考えるためにも、挨拶を考える前には、挨拶文に取り入れるべき要素を確認していきましょう。

次は、締めの挨拶の5つのポイントをご紹介します。

 

ポイント1.挨拶は手短に

「あれも話したい、これも伝えたい」と考えてつい長々と話をしてしまう気持ちも分かりますが、挨拶のルールは「手短に」話すこと。ダラダラと話しをしてしまっては、せっかくの楽しい宴会の場がしらけてしまう可能性もあるので注意しましょう。

ただし、「では、終わります。ありがとうございました」といったように、簡潔すぎるのもNG。あっけなく終わっていまうと、参加者もガッカリしてしまうはずです。参加者を飽きらせてしまうことない範囲で、言葉をシンプルにまとめていきましょう。

最適なタイミングで会場を盛り上げられるようフレーズを取り入れていくのも良いでしょう。

 

ポイント2.二次会に誘う

一次会終了後、二次会や三次会が行われる場合も多いでしょう。二次会がある場合には、締めの言葉のなかで誘いの一言を入れるのがベスト。できるだけ多くの参加者ができるように、気軽に参加できる雰囲気を伝えましょう。

二次会についてのアナウンスで伝えたいこと
  • 二次会の開催の案内
  • 参加場所(住所や現在地からの行き方)
  • (事前予約をしている場合)当日参加の可否
  • 費用

 

二次会の誘い方

それでは、そろそろお開きにしたいと思います。
この後は二次会も企画しておりますので、 時間に余裕のある方はぜひご参加ください。

本日お集まりいただいた、皆様のご健康と益々のご活躍を祈念して締めさせて頂きます。
皆さんお手を拝借!
「ぃよーっ!」(パンッ!と、全員で手を叩く)

ーーーー

ご指名に預かりました営業部の山田太郎と申します。

本日は多くの方のご参加ありがとうございました。
この辺でお開きにさせていただきたいと思います。

まだまだ飲み足りないという方もいらっしゃると思いますので、2次会も予定しております。
○○の方で予約してありますので、皆さまぜひご参加ください。

では、これからの皆さまのますますの発展を願って、一本締めを行いたいと思います。
お手を拝借。「ぃよーっ!」(パンッ!と、全員で手を叩く)

 

ポイント3.一本締め・一丁締めなどの手締め種類

締めの挨拶を締めくくるタイミングでは、「手締(てじ)め」を行うのが一般的。手締めは日本の風習のひとつで、ものごとが無事に終わったことを祝って、リズムを合わせてかけ声とともに打つ手拍子のことです。 お 祭りや冠婚葬祭などの各種式典、商談や宴会などの終了時に取り入れられます。

宴会時に行う手締めには「三本締め」「一本締め」「一丁締め」があります。

【三本締め】
大事なお祝いの席を締める場合に用いられる手締め。ビジネスシーンでは目標達成や事業成功など、おめでたい状況でも使用されます。

<かけ声と手拍子の方法>
「では、最後は三本締めでお願いします」
「いきますよ、ぃよぉー!」
パンパンパン、パンパンパン、パンパンパン、パン
パンパンパン、パンパンパン、パンパンパン、パン
パンパンパン、パンパンパン、パンパンパン、パン

【一本締め】
一本締めは、前述した三本締めを簡略したものです。三本締めと同じように、お祝いごとや目標達成時などに用いられます。

<かけ声と手拍子の方法>
「一本締めでお願いします」
「いよぉー!」
パンパンパン、パンパンパン、パンパンパン、パン

【一丁締め】
略式的に、全員で手を1度だけ叩くものです。響きが似ている「一本締め」と間違われることもあるので、事前にしっかり伝えておきましょう。何度も手拍子を打てない歓迎会や飲み会で使われることが多い手締めです。

<かけ声と手拍子の方法>
「一本締めでお願いします」
「いよぉー!」
パン(1度だけ)

 

ポイント4.手締めをした後は「ありがとうございました」

先ほどご紹介したように、締めの挨拶の最後には、宴会を締めくくる意味を込めて手締めが行われます。手締めが終わったあとは、挨拶を担当する人物が「みなさま、ありがとうございました」と一言お礼を伝えましょう。

また、手締め後にはお礼とあわせて拍手をするのもおすすめ。会場全体に大きな拍手が広がり、非常に雰囲気の良い状態で宴会を締められますよ。

手締めの種類
  • 「三本締め」は、お祝いの席で使用される手締め。打ち方のリズムは「パンパンパン、パンパンパン、パンパンパン、パン(3回)」
  • 「一本締め」は、三本締めを簡潔したかたちの手締め。打ち方のリズムは「パンパンパン、パンパンパン、パンパンパン、パン(1回)」
  • 「一丁締め」は飲み会や各種宴会で使用される手締め。「パン」と一度だけ手を叩く
  • 手締め終了後には、お礼の言葉を伝える

 

ポイント5.テンプレートに自分の言葉を加える

締めの挨拶文は伝えるべきポイントが決まっているため、どうしても似たり寄ったりな内容になってしまいがち……。せっかく締めの挨拶を担当するのであれば、自分なりの一言を加えてオリジナリティのある言葉で参加者たちへの感謝を伝えましょう。

ただし、テンプレートに自分の言葉を加える場合、ネガティブなフレーズや表現を使用するのはNG。宴会を最後まで楽しい状態で終わらせるためにも、周囲がホッとなごむ言葉や笑顔になれる言葉を使用するように心がけましょう。

 

締めの挨拶は一言コメントでワンランク上の挨拶に

せっかく締めの挨拶を担当するのであれば、オリジナリティのある自分なりの言葉で参加者への想いを伝えたいもの。気の利いたコメントを盛り込んで、ワンランク上の締めの挨拶文を考えていきましょう。

素晴らしい挨拶文は、後々参加者とのコミュニケーションを深めるきっかけにもなります。ただの挨拶として捉えるのではなく、ビジネスパーソンとしてのスキルアップの一環と考えましょう。

 

歓迎会の締めの挨拶で使える一言ネタ

「気の利いた一言が思い浮ばない」「どんなネタを盛り込めばいいの?」と迷っている方は、下記のネタを参考にオリジナルの一言を考えてみましょう。締めの挨拶文にサッと盛り込んで、宴会を楽しく締めくくりましょう。

【歓迎会の締めの挨拶で使える一言ネタ】

  • 自分が会社に入ってからの思い出、成長できたこと(歓迎会向け)
  • 今回の新入社員はどのような特徴があるのか(歓迎会向け)
  • 部署、社内での目標について
  • 相手へのメッセージやエール(送別会向け)

 

【例文】歓迎会の締めの挨拶で使える一言コメント

締めの挨拶で使える気の利いたコメントを例文でチェックしていきましょう。送別会・歓迎会・忘年会の3つのシーン別にご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

送別会の締めの挨拶で使えるコメント
  • 我が部署のムードメーカーだった〇〇さん、きっと次の会社でも輝いてくれることでしょう
  • 一緒に働いた仲間は、これからもずっと仲間です。ぜひ今後も近況を知らせてくださいね
歓迎会の締めの挨拶で使えるコメント
  • 自分が新卒だったときは、毎日10回以上失敗をしていました。しかし、失敗を重ねて人は成長するものです。分からないことがあればなんでも質問してください。これから一緒に頑張っていきましょう!
  • 〇〇さんのような有望な方が入ってきてくれて嬉しく思います。これから一緒に頑張りましょう!
忘年会の締めの挨拶で使えるコメント
  • 今年も残り〇日となりました。せっかくなので、今日は二次会に行ってみんなでとことん飲み明かしましょう!
  • 来年は我が社の100周年記念となります。これまで以上にチーム一丸となって頑張っていきましょう!

【例文】中締めの挨拶のテンプレート

ご指名に預かりました、営業部の○○と申します。

△△常務がここでお帰りになられるということですので、僭越ながらわたくしが中締めの挨拶をさせていただきます。皆様ご起立をお願いします。

本日はみなさまお忙しいなか、○○部の~~会にご参加いただきまして誠にありがとうございます。まだまだ宴は続きますが、ひとまず一丁締めにて中締めとさせていただきます。

みなさま、お手を拝借。

「ぃよーっ!」(パンッ!と、全員で手を叩く)

 

【例文】締めの挨拶のテンプレート

ご指名に預かりました、営業部所属の○○と申します。

楽しい宴の時間はあっという間でございます。宴(えん)もたけなわではございますが、この辺でお開きにしたいと思います。

みなさまお忙しいなか、本日は営業部の~~会にご参加いただきまして、誠にありがとうございました。普段なかなかお話のできない方々とも楽しい時間を過ごさせていただき、大変嬉しく思っております。

まだまだ飲み足りない方もいらっしゃると思いますので、この後△△にて二次会を予定しております。現在地から徒歩 5分程度のイタリアンレストランでございます。当日参加も可能ですので、お時間に余裕のある方はふるってご参加ください。

それでは、みなさまの益々の発展を祈って一丁締めで締めたいと思います。

みなさま、お手を拝借。

「ぃよーっ!」(パンッ!と、全員で手を叩く)

 

【例文】歓迎会の締めの挨拶

宴もたけなわではありますが、これより中締めの音頭をとらせていただきます。

新たに仲間に加わった仲間を暖かく迎え、当社がますます繁栄するよう祈念して締めの挨拶といたします。

それでは一本締めで締めたいと思います。

お手を拝借。「ぃよーっ!」(パンッ!と、全員で手を叩く)

 

【例文】送別会の締めの挨拶

宴もたけなわではありますが、これより締めの音頭をとらせていただきます。

◯◯さん、今日まで大変お世話になりました。新天地に行かれましても、持ち前の明るさを武器に輝いていくことでしょう。

〇〇さんのますますのご活躍と、我がチームの発展を祈って、一丁締めで締めたいと思います。

お手を拝借。

「ぃよーっ!」(パンッ!と、全員で手を叩く)

 

【例文】忘年会の締めの挨拶

宴もたけなわではありますが、そろそろお開きの時間が迫ってまいりました。ご指名により、わたくしが締めの挨拶をさせていただきます。

2020年は、みなさまのおかげで創業初の目標を無事に達成できました。1年間、お疲れ様でした。

来年はわが社のさらなる成長と発展を目指し、今年以上に大きな夢を叶えてまいりましょう。来年もみなさまと一緒に働けることを楽しみにしております。

最後は、みなさまのご健勝と今後のわが社の発展を祈って一本締めで締めたと思います。

お手を拝借。「ぃよーっ!」(パンッ!と、全員で手を叩く)

 

【例文】飲み会での締めの挨拶

宴もたけなわではありますが、そろそろ終了の時間が迫ってまいりました。ご指名により、わたくしが締めの挨拶をさせていただきます。

みなさま、美味しい食事とお酒は楽しんでいただけましたか?

まだ飲み足りない方もいらっしゃると思いますので、駅前にある△△にて二次会を開催予定でございます。ふるってご参加くださいませ。

最後は、気持ちをひとつに一丁締めで締めたいと思います。

みなさま、お手を拝借。「ぃよーっ!」(パンッ!と、全員で手を叩く)

 

会を気持ちよく締めるために挨拶にこだわろう

本記事のまとめ
  • 宴会の締めの挨拶は、参加者のなかで2番目に役職の高い人が担当する
  • 締めの挨拶には途中で一区切りつけるための「中締め」と、最後に行う「締めの挨拶」がある
  • 締めの言葉のあとは、手締めで一体感を出す
  • 宴会での手締めには、「三本締め」「一本締め」「一丁締め」の3種類がある
  • 締めの挨拶には、ポジティブで楽しいフレーズを盛り込もう

締めの挨拶は、楽しい宴会を最後まで気持ちよく終わらせるための重要なもの。参加者が笑顔になれるようなフレーズを盛り込みながら、シーンに合った言葉で宴会を締めましょう。

本記事でご紹介したテンプレートを参考に、オリジナルの締めの挨拶文を考えてみてくださいね。

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