屋久島空港の滑走路に、夜間の安全対策として高輝度蓄光塗装が導入されました。
高輝度蓄光塗料推進協会によると、鹿児島県と連携して行ったという空港における施工は、日本初の試みだといいます。
日本初となる滑走路への施工
屋久島への観光客増加にともない、鹿児島空港と屋久島空港を結ぶ夜間便を増便。しかし、滑走路中央線にはLED照明設備がなく、航空会社から早急な安全対策要望があったといいます。
そのため、2023年1月には滑走路への蓄光塗装の検討を行ったうえでトライアルを実施。視認性に問題ないことが確認され、野外用蓄光塗料の「RM蓄光塗料」を用いた今回の施工に至りました。
夜間でも12時間の発光が可能だといい、試験では発光から12時間後でも上空約1kmから目視確認ができたとのこと。
災害対策にも繋がる蓄光塗装技術
今回の施工に利用された「RM蓄光塗料」は、夜間の日常生活を補助するだけでなく、災害発生時や停電発生時の活躍が期待されます。
2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに、「今後、このような犠牲者をだしてはいけない」という思いで2018年に開発がスタートしたとのこと。
高輝度蓄光塗料推進協会は、この蓄光技術を活用し、災害時における被災者の日常生活のサポートはもちろん、消防・警察・自衛隊の夜間救助活動の助けにもつなげていきたいと伝えています。
そのためには、防災対策としてヘリポートやレスキューポートの夜間使用において、「RM蓄光塗料」の導入を提案したい、としています。
<参照>
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