HOMEビジネス 日本人が最下位だった3項目とは?労働者意識に関するグローバル調査が発表|ランスタッド株式会社調べ

日本人が最下位だった3項目とは?労働者意識に関するグローバル調査が発表|ランスタッド株式会社調べ

前嶋みどり

2021/12/17(最終更新日:2021/12/17)


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新型コロナウイルス感染症の影響はビジネスの世界を大きく変えてしまいました。人の移動が制限されたことで経済は停滞し、就職活動や転職活動にも影を落としたのです。

この大きな変化の渦のなかで、キャリアに満足している人や、目標に向かって迷わず突き進んでいる人は、どれくらいいるのでしょうか。

総合人材サービスを展開するランスタッド株式会社は、世界34の国と地域で実施する労働者意識に関するグローバル調査「ランスタッド・ワークモニター」の2021年下半期の結果と日本市場の数字を発表しました。

コロナ禍で半数以上の労働者が仕事探しを開始

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この調査では、世界の労働者の半数以上(56%)がコロナ禍になり、ワークライフバランスの改善を求め、新たに職探しをしている結果となりました。積極的に求職活動を行っている人は30%、実際に最近で転職した人は26%となっています。

日本では44%が転職に意欲的で、うち積極的に求職活動を行っている人は26%、実際に最近で転職した人は18%となりました。

アフターコロナの経済回復が労働者にとって、自身の人生や仕事の意味をあらためて考えるきっかけになった、といえそうです。

日本はキャリア選択の満足度と今後の目標の設定において最下位

調査結果のうち、日本に限ってネガティブな結果が見られたのは「自分のキャリアにおける選択に満足している」「コロナ禍で自分個人の目標がより明確になった」「コロナ禍で仕事上の目標がより明確になった」の3つの項目でした。

いずれも調査対象の34の国と地域の中で、日本は最下位となっています。

同社はこの要因のひとつとして、世界の労働者と比較して日本では”仕事”より”企業/職場”への所属意識が強く、そのため不安感や焦燥感を抱えているのではないかと推測しています。大きく変化した世界の働き方の中で、日本の労働環境がコロナ禍においてもあまり変化が見られなかったことが、労働者に大きな影響を与えたと考えられる、とのことです。

自分のキャリア構築は積極的に

新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、自分の働き方を見つめなおした若手ビジネスパーソンは少なくないでしょう。

世の中の状況が停滞しているからといって自らのキャリアプランまでも停滞させてしまうと、納得いくキャリアを切り拓くことができないかもしれません。

周囲の変化に惑わされず、周囲が変わることを期待するのではなく、自らのキャリアは自ら切り開いていくことがアフターコロナにおいて、より求められているのではないでしょうか。同調査について詳しくは、プレスリリースでご確認ください。

調査概要

日時:8月23日~9月12日
対象地域:ヨーロッパ、アジアパシフィック、アメリカ大陸の世界34の国と地域
年齢:18~65歳
職業:週24時間以上の勤務をする労働者(自営業を除く)
対象数:2万7000人
最小サンプル数:800人(各市場)

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