HOMEビジネス 営業向いてない……と思うのはまだ早い! 元リクルートのトップセールスべじこさんに聞く「キャラ営業の極意」とは【後編】

営業向いてない……と思うのはまだ早い! 元リクルートのトップセールスべじこさんに聞く「キャラ営業の極意」とは【後編】

川上良樹

2024/06/03(最終更新日:2024/09/20)


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入社2〜3年目を迎えたセールスパーソンは、もう新人ではないというプレッシャーや後輩に抜かされる焦りなど、1年目とは違った悩みを抱えます。

また、やる気はあるのに成果が出ない状況に「自分は営業に向いていないのでは?」と思ってしまう人もいるのではないでしょうか。

今回、話を聞いたのは、リクルートグループのトップセールスという経歴を持ち、現在はイラストレーターとして活動するべじこ こと 坂井洋子さんです。

営業時代に身につけた「キャラ営業」のスキルをイラストレーターになってからも活かしているというべじこさん。

そんなべじこさんに、キャラ営業とはなにかから、自分のキャラを発見する方法を聞いて「営業向いてない……」を一緒に解決していきましょう。

べじこさんって何者?

新卒でリクルートグループに入社し、10年半の法人企業への企画営業、転職情報サイト立ち上げのスーパーバイザーの経験を持つ。トップセールスとして活躍した秘訣を詰め込んだ書籍『キャラ営業の極意』は、発売から1ヶ月を待たず重版が決定。

イラストレーターや漫画家として活動する現在も、キャラを活かして仕事の幅を広げている。べじこのべじはベジタブルのベジ。野菜ソムリエでもある。

キャラ営業とはなにかがわかる前編はこちら「お客様の反応がガラっと変わる!元リクルートのトップセールスべじこさんに聞く「キャラ営業の極意」とは【前編】

キャラ営業は誰でもできる

―――社会人になったばかりだと、営業で役立てられるキャラなんて自分にはないと思ってしまいます。

いえ、そのようなことはありませんよ! 「キャラ」と「営業力」は別物だと認識することが大切です。

知識や経験が必要な営業力も、社会で働いた年数も、キャラとは関係ありません。「人とすぐに仲良くなれる」「物事にとにかく熱心に取り組む」といった特性は、営業に活かせる立派なキャラといえます。

また、営業力でベテランに敵わなくても、自分のキャラでお客様から選ばれることは可能です。つまり、キャラ営業は若手社員にこそやってほしい手段なんです。

社会人経験や営業力の足りなさは、自分のキャラでカバーしていきましょう!

営業を楽しいと思える環境を作ろう

―――キャラ営業をしたいけど……そもそも自分の商品やサービスに自信がないとか、他社のサービスの方がいいと思っている場合はどうしたらいいのでしょうか?

まずは、あなたの会社で商品やサービスを1番売っている人に話を聞いてみてください!

自分では魅力を感じていない商品やサービスでも、会社が利益を出し続けているかぎり、売れている秘密があるはずなんです。

成績ナンバーワンの人に「他社製品の方がいいと思うんですけど……」と正直に聞くだけで、いままで気付かなかった商品やサービスの魅力を見つけられると思います。

今日からでもお客様へのアプローチ方法が変わって、営業活動がより楽しくなるかもしれませんよ!

―――なかなかいまの環境になじめず、営業を伸び伸びとできない場合はどうしたらいいのでしょうか?

本来の自分が出せない環境で働くのは辛いですよね。そのようなときでも、少しずつできることが増えていけば、自分にも余裕ができて、周りの人たちともなじんでいける場合があると思います。

それでも、なかなか環境や自分の気持ちが改善しないときは、所属するチームを変更してもらうなど、いまの会社でできることをしてみてください。

実際に私も、いまよりもさらに前向きな気持ちで仕事をしたいと上司に相談したら、ほかのチームに異動させてもらえたことがありました。

自分の居場所を変えてみたら、同じ仕事をしているのにもかかわらず、あきらかにパフォーマンスが向上したんですよね。転職の選択をする前に、社内でできることを実践してからでも遅くはないと思います!

キャラ営業に自分の得意をプラスしてみよう

―――自分で発見したキャラをさらに磨いていく方法はありますか?

仕事の中で自分の得意なことを見つけて、周りから認められる存在になると、キャラ営業にさらなる磨きがかかります!

私の場合は、得意な業界を持つことに注力しました。業界に特化することで、“あの人はこの業界が得意”と周りからも認識されて、仕事がどんどんしやすくなったんですよね。

得意なことで実績を積み重ねていけば、お客様からの「この人わかっているな...…!」という反応を感じられるようになり、営業活動がどんどん楽しくなりますよ。

「得意な業界がある」「新規営業が得意」「経営層へのアプローチに強い」など、自分のキャラに得意なことをプラスして、オリジナルの営業スタイルを確立していきましょう!

―――最後に、これから自分のキャラを活かしていきたい人に向けたメッセージをお願いします。

『キャラ営業の極意』を書くにあたり、さまざまな業界のトップセールスの人に成果を出したときのエピソードを聞きました。するとみなさん、なにかしらのキャラを活かして営業をしていることがわかったんです。

成果を出している人は、自然とキャラ営業をしていたんですよね。「私は営業に向いていない……」と思っている人こそ、ぜひ実践してみてほしいと思っています!

初対面で印象付けて覚えてもらえる工夫をして、自分の長所や強みを営業に活かしてみてください。みなさんが自分のキャラを発揮して、楽しく、成果を出せる営業になれるよう、応援しています!

べじこ公式HP

書籍「キャラ営業の極意

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