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派遣社員の平均時給は上昇傾向に 2024年4月度の三大都市圏平均時給は過去10年間で2位の高水準

Kotaro Kawanami

2024/05/24(最終更新日:2024/05/24)


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エン・ジャパン株式会社は、同社が運営する派遣情報サイト「エン派遣」に掲載された求人情報を集計し、募集時の平均時給分析を行っています。

このたび、2024年4月度の集計結果を公表し、派遣社員の平均時給に関する現況を明らかにしました。

三大都市圏の平均時給は1,694円

今回の集計結果によると、2024年4月度の三大都市圏(関東圏、東海圏、関西圏)の派遣社員の平均時給は1,694円でした。

この数字は過去10年間で2位の高水準。また前年同月比はプラス41円でしたが、これで20カ月連続で前年同月比を上回ることとなりました。

時給上昇の要因は?

派遣社員の募集がピークになる2、3月は、未経験者向けの求人も多く、時給1,500円台の割合が高くなる傾向にあるといいます。4月開始の求人が落ち着くと、未経験者向けの仕事は減るそうです。専門職種系の求人は通年で募集が継続されており、その影響で時給帯が底上げされたとのこと。

また採用難度の上昇も、時給アップを後押しする要因の1つになっているそうです。正社員の採用に苦戦し、人手不足を解消するために派遣社員を募集するケースが増えているとのこと。正社員が従事するはずだった「業務範囲の広い求人」は時給が高く設定されるため、平均時給の引き上げにつながったと考えられるそうです。

職種別の分析

職種別では、オフィスワーク・事務系が1,647円で過去最高額を更新しました。IT・エンジニア系も時給2,584円で前年同月比プラス65円と大幅に上昇。2024年問題の対策で物流・医療・建設業界を中心にDX化が進んでいることが要因だと分析しています。

採用にかけられるコストが少ない中堅・中小企業を中心に、今後も派遣社員の募集の増加、時給の上昇は続く見通しだそうです。

<参照>

2024年4月度 派遣社員の平均時給は1,694円 過去10年間で2位の高水準。20か月連続で前年同月比を上回る。

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