物価高が続くなか、勤務先の賃金に不満を抱いている人もいることと思います。実際に副業をしている人の年収はどれくらいなのでしょうか。
マイナビ転職では、正社員800人を対象に「正社員の賃金不満と副業の意識調査」を実施しました。
理想年収と現実のギャップは150万円
現在の生活に金銭的な不安を感じている人は65.5%でした。また、現在の年収に「満足していない」人は48.4%と半数近くに上り、満足している人(27.5%)を大きく下回る結果となっています。
物価高や社会保険料の値上げなど、実質賃金が減少するなか、金銭的な不安を抱いている人が多いようです。
給与年収を聞いたところ、全体の中央値は400万円。20代では「400万円未満」という回答が64.6%と過半数を占め、中央値は330万円との結果が出ています。
一方、理想の年収の中央値は550万円で、理想と現実のギャップは150万円でした。
年収アップには何が効果的?
年収アップに効果的と感じている手段を聞くと、全体では「副業」が最も多い結果となりました。
なお、20代では「副業」との回答が全年代のうち最も低く(17.0%)、「転職すること」と「社内で成果を出すこと」の回答がそれぞれ20.5%と、多くみられました。
キャリアを積み始めたばかりの20代は、副業よりも、まずは自社内で成果を出し、身につけたスキルを活かして転職する方が効果的と考えているのかもしれません。
副業年収が1万円以下の人は約6割に上る
副業について、理想と現実とのギャップを尋ねました。
理想の副業月収は平均月収10.5万円。一方、実際の副業月収は平均5.7万円との結果が出ています。年収の質問と同様、こちらも理想と現実の差額は大きいようです。
また、副業をしていても、年収が1万円に満たない人は59.2%と過半数を占めています。
副業をして感じた変化については「生活の時間に余裕がなくなった」「やりがいを感じている」が14.5%で最多でした。一方で「思うような収入を得られていない(12.8%)」と、収入に関する課題も挙がりました。
調査概要
「正社員の賃金不満と副業の意識調査」
調査期間:2023年12月16日(土)~12月18日(月)
調査方法:Web調査を実施
調査対象:20~59歳の会社員(正社員)
有効回答数:800人(副業経験者400人・未経験者400人)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら
<参照>
マイナビ転職、「正社員の賃金不満と副業など年収アップの意識調査」を発表
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