チームでアイデア出しをする時、特定の人に発言が偏る、というのはどの企業でもありがちな光景。発言するのが苦手な人や考えるのに時間を要する人の場合、ブレーンストーミングなどの手法では意見が拾われにくい。一方で、様々な価値観から多くのアイデアが集まる方が良い結果に繋がるというジレンマだ。
そのような問題を解決出来るのが、一歩進化したブレーンストーミング、「ブレーンライティング」だ。普段のやり方を少し変えるだけなので、実践して欲しい。
口で言うのではなく紙に書く
ブレーンライティングは、「アイデアをひたすら出す」という点では、通常のブレーンストーミングと同じだ。しかし、アイデアを吐き出す方法が違っている。ブレーンストーミングがミーティングの中でアイディアを出し合うのに対し、ブレーンライティングはアイデアを紙に書いて出す。こうすることで、発言が苦手な人も自分のアイデアを出しやすい環境となるのだ。
それだけではない。ブレーンライティングは全員が集まって行う必要がないので、多くの人の時間を節約出来る。結果的に短時間で多くの意見を集められることも。
高い成果を出すのにも有効なブレーンライティング
効果あるブレーンライティングは、より高い成果を生むのにも有効である。ある実験結果によると、1人で作業してからチームを組むのと、チームを組んでから1人で作業をするのでは、1人で作業を行ってからチームを組んだ方が高い成果を得られるとのこと。
これは、チームを組んだ途端に全力を出さなくなるという人間の生来の特徴が関係している。チームを組んだ後であれば自分が怠っていても誰かが補ってくれるだろうという意識が無意識に働くためだ。
この点から考えてブレーンライティングは、1人で作業を行ってからチームで話し合うため、より高い成果をあげられるのである。
ブレーンライティングでは「全員に数を出すことを意識させる」
ブレーンストーミングやブレーンライティングで大切なことは、質よりも数を出すこと。アイデアの数を増やせば増やすほど、その中に良いアイデアが現れる確率は高まるというのは良く訪れること。
ブレーンライティングの際に注意すべきなのは、個別の作業になる分、全員に数を出すことを意識させることだ。より多くのアイデアを短時間で出せる方法なのに、アイデアの数が減ってしまっては意味がない。1人1人が出すアイデア数にノルマを設ける、などの工夫をすると、より多くのアイデアを出すことが出来るだろう。
「紙に書く」という点でしかブレーンストーミングとの違いはないのに、ブレーンストーミング以上の効果が期待出来るブレーンライティング。今までのやり方でのアイデア出しに詰まった時は、是非一度ブレーンライティングを試してみては?
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