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仕事で犯したミスに対する正しい責任のとり方【3つのステップから考える】

Shingo Hirono

2014/03/28(最終更新日:2014/03/28)


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by Ed Yourdon
 仕事上のミスは避けたいものですが、どうしても防ぎきれないミスも存在します。大切なのはミスをゼロにすることではなく、ミスを犯してしまった時にどうやって責任を取るのか、という点にあります。うまく責任を取ることができれば、被害を最小限に抑えることができますし、周囲との信頼関係も損なわずに済みます。そこで今回は、仕事でミスを犯してしまった時の責任の取り方について紹介します。

1. 被害を最小限に食い止める

 ミスを犯してしまった場合、まず最初にするべきなのはミスによって生じた影響をいち早く調べ、被害を最小限にとどめる努力をすること。すでに発生してしまった被害については仕方がありませんが、ミスが発覚した時点でできるだけ被害を抑えることが、最も果たすべき責任になります。

 ミスが発覚したら速やかに上司に報告し、対処についての指示を仰ぎましょう。自分の判断でのみで対処をしたほうが良い場合もありますが、ミスをもみ消そうとした思われてしまうかもしれません。まずはミスがあった事実を報告することが、被害を最小限に食い止めるための第一歩となります。

 被害への対処が終了したら、どれだけの損害が発生したのか被害総額を調べ、上司に報告できるようにまとめておきましょう。

2. ミスの原因を調べる

 ミスへの初動対処によりこれ以上の被害拡大が防止できたら、次はなぜそのようなミスが起きたのかを調査します。ミスの発生原因をきちんと調べておかないと、再び同様のミスを犯してしまう可能性があるので、今後の被害防止のためにもなるべく早めに原因を調査するようにしましょう。

 ミスの原因をミスを犯した本人が調べた場合、責任逃れのための言い訳をしていると思れてしまう可能性があります。そういった事態を防ぐためには、どのような処分も受ける覚悟であることを最初に述べてから原因調査に入りましょう。心ない言葉をかけられることもあるでしょうが、これも果たすべき責任の一端。ぐっとこらえて原因調査に専念しましょう。

3. 処分を仰ぐ

 被害を防止し、ミスの原因調査が終了したら、上司に報告をして自らに対する処分を仰ぎます。どのような処分が下されるのかは、犯したミスの種類や被害規模によって異なりますから一概には言えませんが、たとえ重すぎる処分だと思っても処分内容に反発するのは避けたほうがいいでしょう。

 反発したからといって処分が軽くなることはまずありませんし、上司の心証を悪化させてしまいます。受け入れがたい気持ちは理解できますが、きちんと処分されるのも大切な責任の取り方です。処分を受け入れる努力をしてください。ただし、ミスが発生した経緯や原因を説明するのは、当然の権利であり義務でもあります。

 自分へ課せられる処分を軽くする目的で主張していると受け取られないように、今後の対策案を添えて改善提案という形で意見を述べましょう。ミスを犯しても仕方がないような状況だったと判断されれば、処分は軽くなるかもしれません。


 ミスを犯した責任はきちんととらなければいけませんが、金銭の負担や辞表の提出だけが責任を取ることではありません。同じようなミスが再び発生することを防止し、企業の利益に貢献することが、組織の一員として正しい責任の取り方と言えます。

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