広告事業やマーケティング業務全般などを提供する株式会社インター・コアは、鹿児島県立立吹上高等学校(以下、吹上高校)の生徒を対象にした電動二輪車・電動アシスト自転車のEVライドシェアリング実証事業を実施しています。
当該事業は、吹上高校のほか鹿児島県日置市・ヤマハ発動機株式会社・ひおき地域エネルギー株式会社の協力のもと行うもので、「日置市2050脱炭素ビジョン」の実現に向けた取り組みでもあるとのこと。
日頃から原付バイクを使用する高校生の電動二輪車への移行を促す効果も見込まれているといいます。
日置市の掲げる「日置市2050脱炭素ビジョン」の実現に向けた取り組みでもあるこの実証事業、日頃から原付バイクを使っている高校生の電動二輪車への移行を促す効果も見込まれているといいます。
原付通学の高校生にEVバイクを
「EVライドシェアリング実証事業」は、10月1日に開始し、2025年1月末まで4カ月にわたり実施される予定です。
当該実証事業では、吹上高校の生徒からモニターを募集した上で電動二輪車「E-Vino(イービーノ)」10台、電動アシスト自転車「PAS CRAIG(パス クレイグ)」2台を利用。4カ月の間にデータ収集や課題の抽出を行う計画です。
高校生に電動二輪車を活用してもらおうという事業の背景には、吹上高校独自の通学事情があるといいます。
吹上高校の全校生徒は約180人ですが、そのうちの約7割が原付バイクで通学しているそうです。そのため、EVバイクに乗り換える「移動手段の電化」による二酸化炭素削減効果のポテンシャルが高いといいます。
車両による利用状況の違いなども取り上げ、共創ワークショップの開催も計画するとしています。
日置市2050脱炭素ビジョンとは
鹿児島県日置市は、2021年6月に「2050年ゼロカーボンシティ宣言」を表明。2022年7月には、ひおき地域エネルギー株式会社と脱炭素に向けて地域の課題解決および地域内経済循環の推進などを包括的に協働する目的として「脱炭素に関する包括連携協定」を締結しました。
これら、市民・事業者・行政などが一体となった省エネルギーの取り組みや地産地消のエネルギーの導入推進の取り組みを進めてきたなかで、同市の市役所の若手職員を中心にワーキンググループをつくり「2050年の日置市をこんな街にしたい」というテーマで議論を行ったそうです。
その結果から分類された9つの特徴を踏まえ、策定されたのが「日置市2050脱炭素ビジョン」です。
キャッチフレーズに「多彩に暮らす、オール日置で脱炭素!」を掲げ、日置市の資源・自然エネルギーなどを大切に使い、賢く暮らしを楽しむことなどを目指していくとのことです。
<参照>
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