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シャープ・京都芸術大学が開発 手ぶらで生成AIと会話できるウエアラブルデバイス

佐々木 佳

2024/09/26(最終更新日:2024/09/26)


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シャープ株式会社は2024年9月、生成AIと自然な音声コミュニケーションを取れるという、首にかけるタイプのウエアラブルデバイスの実証実験を開始しました。

京都芸術大学と共同で開発したこのデバイスは「AIスマートリンク」。手を離せないサイクリングでのナビゲーションなど、生活のさまざまな場面での活用を見込んでいます。

AIと手ぶらでコミュニケーション

首掛けタイプのデバイスであるAIスマートリンクの特徴は、約100gと軽いこと。利用者が問いかけると、内蔵マイクとカメラが周囲の環境を把握してからAIが音声で応答するといいます。

たとえば、自転車に乗っているときや歩行中などにデバイスのモニターを見ずに利用できるため、「ながらスマホ」の抑制を期待できるといいます。また、調理時のガイダンスや、AIoT対応家電の操作などにも利用できるそうです。

2つのAI技術で自然な会話のやり取りを実現

生成AIの開発・普及が急速に進んでいます。シャープ株式会社は、パソコンやスマートフォンなどの画面を見ながらの操作が必要で、応答にタイムラグが生じることを課題としているといいます。

このデバイスは、同社が開発中だというエッジAI技術「CE-LLM」を活用することで、スムーズで自然な会話のやり取りを実現しているそうです。

スピーディーな応答が期待できるという独自開発のAIのみならず、豊富な情報が得られるChatGPTなどのクラウドAIにも対応。いずれで処理を行うか即時判断する仕組みを設けているようです。

2025年度の実用化へ

同社は、首掛け型のウエアラブル情報端末を開発するFairy Devices株式会社、NEC(日本電気株式会社)と次世代ハンズフリー型AIデバイスの共同開発に向けた協議をはじめたといい、2025年度の実用化を目指しているということです。

<参照>

ウェアラブルデバイス『AIスマートリンク』を開発

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