ハウスコム株式会社は、「2024年度“部屋選び”に関する調査」を実施しました。
同社では、2023年からZ世代の部屋選びに関する価値観や動向の調査も行ってきたとのこと。
今回の調査でも、引き続きZ世代とそれ以外の世代に分けて調査を実施。
対象は、関東・関西・東海エリアに在住する人のうち、1年以内(2023年5月以降)に、自身で部屋選びをして「賃貸物件」に引っ越しをした、または今後1年以内(2025年4月まで)に引っ越す予定のZ世代(16~26歳)の男女505人と27~49歳の男女190人です。
本記事では、Z世代の部屋選びに関する質問をピックアップしました。
Z世代のお部屋探しの傾向は?
Z世代が部屋選び・家具家電選びの際に、「コストパフォーマンス(コスパ)」、「タイムパフォーマンス(タイパ)」、「スペースパフォーマンス(スぺパ)」をどれだけ意識しているかを見ると、Z世代はそれ以外の世代と比較して、いずれも「意識していた/いる」と回答した人の割合が高いことが判明しました。
コスパ・タイパ・スペパを上げるには、どこを見る?
特に割合が高く、9割以上が意識しているという「コスパ」。
どのようなことに意識していた/しているのかについて複数回答で質問すると、割安物件を意識している人が68.7%と大半を占めていました。
具体的には、「家賃相場が安い穴場エリア(54.4%)」、次いで「リノベーション物件(14.5%)」、「家具・家電付き物件(14.0%)」、光熱費節約のために「ソーラーパネル付き物件(7.9%)」となっています。
こうした割安物件を選ぶことへの意識は、Z世代以外の49.4%より19.3ポイント多いことが明らかになりました。
1つの物件に住む期間も短いと考えられるZ世代は、家具家電付き物件で初期費用を安く抑えたり、家賃の安い穴場エリアを選んだりと、割安物件を意識する傾向が強いようです。
また、タイパ対策についても複数回答で聞きました。
「駅近物件・周辺施設」が充実している物件のいずれかを回答した、移動時間の短縮を意識しているZ世代は47.3%、「宅配ボックス・24時間ゴミ出し・掃除しやすい間取り」のいずれかを回答した、手間短縮を意識したZ世代は29.6%でした。
スペパ対策としてはどのような工夫をしているのでしょうか。
複数回答で尋ねると、部屋選びの際、「天井が高い物件」か「ロフト付き物件」のいずれかを回答した、部屋の構造を意識したZ世代は20.6%でした。
次いで多かった「DIY可能物件」はZ世代が14.2%、Z世代以外が7.3%と、約2倍の差がついています。
このことから、空間を有効活用することで、住まいのスぺパを上げようと工夫する人はZ世代により多いことが伺えます。
調査概要
調査期間:2024年5月31日(金)~6月4日(火)
調査方法:インターネット調査
調査対象:
<2024年度“部屋選び”に関する調査>
過去1年以内(2023年5月以降)に賃貸物件に引っ越した、または1年以内(2025年4月まで)に賃貸物件に引っ越し予定で、その際自身で物件選びをした15~49歳の男女計600人
<Z世代による『住みパ』を意識した“部屋選び”>
関東・関西・東海エリア在住の人のうち、過去1年以内(2023年5月以降)に賃貸物件に引っ越した、または1年以内(2025年4月まで)に賃貸物件に引っ越し予定で、その際自身で物件選びをしたZ世代の男女計505人とZ世代以外の男女計190人
<参照>
【Z世代500人含む全国900人に聞いた“部屋選び”最新調査】物価高の影響は家賃にも。昨年より4,000円上昇、特に30代で顕著。
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