HOMEビジネス 【2023年】上場企業のM&Aは件数・金額ともに前年より増加 件数は1,000件、金額は12兆円を超える結果に

【2023年】上場企業のM&Aは件数・金額ともに前年より増加 件数は1,000件、金額は12兆円を超える結果に

西 並子

2024/01/24(最終更新日:2024/01/24)


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M&Aの仲介事業を手がける株式会社ストライクは、2023年のM&Aの件数・金額について公表しました。

M&Aとは、企業の合併・買収を示す言葉です。2つ以上の会社がひとつになったり(Mergers/合併)、ある会社が他の会社を買ったりすること(Acquisitions/買収)を指します。

16年ぶりに1,000件を突破

2023年の件数は1,068件となり、3年連続で増加する結果になりました。また、リーマンショック前年である2007年の1,169件以来、16年ぶりに1,000件の大台に乗ったことも特徴だといいます。

アフターコロナの時代となり経済活動が正常化してきたことを背景に、M&Aも活性化したと見られています。

月別で見ると3月・11月・12月は月間100件を超え、なかでも12月は122件となり、単月としては2007年3月に記録した153件以来の高水準でした。

大型案件が続出し、年間金額は前年比78%増

M&Aの年間金額は、前年比で78%増の12兆1,786億円(公表分を集計)でした。

日本製鉄株式会社による米国の鉄鋼大手であるUSスチール社の買収、日本産業パートナーズ株式会社による株式会社東芝のTOB(株式公開買い付け)がそれぞれ2兆円規模に達しています。

また、9,000億円台、8,000億円台、7,000億円台、6,000億円台が各1件で続き、大型案件が続出しました。

2023年はMBO(経営陣による買収)の巨大化が顕著になったことも特徴だといいます。

金額トップ10にランクインしたなかでは、大正製薬ホールディングス株式会社、株式会社アウトソーシング、株式会社ベネッセホールディングスの3件がMBO事例となっています。

このうち大正製薬ホールディングス株式会社のMBOは総額7,000億円を超えて国内最大規模を示しました。

<参考>

【上場企業のM&A】2023年は16年ぶり1000件の大台

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