M&Aの仲介事業を手がける株式会社ストライクは、2023年のM&Aの件数・金額について公表しました。
M&Aとは、企業の合併・買収を示す言葉です。2つ以上の会社がひとつになったり(Mergers/合併)、ある会社が他の会社を買ったりすること(Acquisitions/買収)を指します。
16年ぶりに1,000件を突破
2023年の件数は1,068件となり、3年連続で増加する結果になりました。また、リーマンショック前年である2007年の1,169件以来、16年ぶりに1,000件の大台に乗ったことも特徴だといいます。
アフターコロナの時代となり経済活動が正常化してきたことを背景に、M&Aも活性化したと見られています。
月別で見ると3月・11月・12月は月間100件を超え、なかでも12月は122件となり、単月としては2007年3月に記録した153件以来の高水準でした。
大型案件が続出し、年間金額は前年比78%増
M&Aの年間金額は、前年比で78%増の12兆1,786億円(公表分を集計)でした。
日本製鉄株式会社による米国の鉄鋼大手であるUSスチール社の買収、日本産業パートナーズ株式会社による株式会社東芝のTOB(株式公開買い付け)がそれぞれ2兆円規模に達しています。
また、9,000億円台、8,000億円台、7,000億円台、6,000億円台が各1件で続き、大型案件が続出しました。
2023年はMBO(経営陣による買収)の巨大化が顕著になったことも特徴だといいます。
金額トップ10にランクインしたなかでは、大正製薬ホールディングス株式会社、株式会社アウトソーシング、株式会社ベネッセホールディングスの3件がMBO事例となっています。
このうち大正製薬ホールディングス株式会社のMBOは総額7,000億円を超えて国内最大規模を示しました。
<参考>
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