仕事をしていると、新しい商品やサービスの企画など、アイデアを求められる機会が多くありますよね。その度に頭を悩ませて、なかなか良いアイデアが浮かばず、「自分はなんて頭が固いんだ」「自分にはセンスがないんだ」と思った経験は誰しもあるのではないでしょうか?
アイデアは天から降ってくるものではない
寝る前や、電車の中、アイデアは時として突然やってくるものです。そのため、多くの人は「アイデアは天から降ってくるもの」のようなイメージを持っています。そして、ただぼーっとしたり、悩んだりしながらアイデアが降りてくるのを待つのです。
そんな人に限って自分はアイデアを出すのが苦手だと思い込み、「自分は頭が固い」「センスが無い」なんて思ってしまいがち。でも本当の問題は、頭の柔らかさやセンスではなく、「アイデアに対する考え方」なのです。
アイデアの正体は、知識の組み合わせ
0から生まれるアイデアはありません。大抵のアイデアは、その人がそれまでに得た知識や経験が、組み合わされることから生まれます。その組み合わせ方には、大きく分けて2つの種類があります。
特定の方向に特化したものを生み出す「方向的アイデア」
方向的アイデアとは、同じ分野の知識が組み合わされることで生まれるアイデアのことです。ある特定の方向に向かってアイデアを生み出す、商品の改良などが主に当てはまります。例えば、ラジカセはラジオとカセットが組み合わされてできたもの。AppleのiPadはケータイとパソコンが組み合わされてできたものです。
斬新なものを生み出す「交差的アイデア」
交差的アイデアとは、違う分野の知識が組み合わされることで生まれるアイデアのことです。違う分野の全く違う概念を組み合わせるため、意外性に満ちており、全く新しい市場を生み出します。例えば、セブン銀行は、コンビニと銀行という全く異業種のサービスが組み合わされてできたものです。
アイデアを生み出そうと思ったら、インプットが大切
ここまで、アイデアの正体は「知識の組み合わせ」だということを述べてきました。それでは、実際にアイデアを生み出したいと思ったら、まずすべきことは何でしょうか。そう、知識のインプットです。料理を作るときに、まず材料がなかったら料理は作れませんよね。それと同じで、知識が無かったらアイデアは生まれません。
そのため、まず必要になるのが知識のインプットです。しかし、知識のインプットと言っても、机に座って本を読んだり、ネットで調べることが全てではありません。
IKEAの創業者であるイングヴァル・カンプラート氏は、家具を車のトランクに入れようとしたら大きすぎて入らなかったため、脚を折って詰め込んだことから、組み立て式家具のビジネスモデルをひらめいたようです。
このように、自らの体験や観察、または誰かと話すことなど、自分の経験を増やしていくことが重要です。そして、意図的にでも偶然にでも、それらの知識が組み合わせることで、新しいアイデアが生み出されるのです。
今まで「頭が固い」「センスが無い」と嘆いていた人も、ただ知識が足りなかったり、どう考えたら良いのか分からなかっただけなのかもしれません。これを機に、様々な人と会って話したり、いろいろなことを体験したり。普段から好奇心を持って様々な知識をインプットすることから始めてみてはいかがでしょうか?
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