皆さんは、一人になるのが寂しいと感じていませんか? 周りの視線が気になったり、他の誰かと比べてしまって一人になるのを恐れていませんか?
「一人でいること=寂しい」というイメージは持たれがちですが、成功者やクリエイターの多くが一人の時間を大切にしていたり、意識的に取っていたりと、仕事においてプラスになることも多いです。
一人の時間は誰にでも必要なもの
普段どんなに社交的な人でも、極端に一人になる時間が少なくなるとなんとなく落ち着かないはず。一人の時間を作ることで自分自身と向き合うことが出来るからです。人間は大きな決断を迫られたり、人生の節目に立たされたりした時、途中までは他人と相談していても、最後には一人で悩み抜いて結論を出します。
精神分析家のD.W.ウィニコット氏が、「人は一人でいられる能力を持って生まれてきている」と言うように、一人でいられる能力は誰しも備わっている能力であり、一人の時間は人間の成熟度に比例して人間に必要なものであるともされています。米国の研究では、生まれたての赤ちゃんに四六時中刺激を与えているよりも、一人でいる時間を与えることによって脳の発達に良い、ということがわかっているほどです。
一人の時間が創造を生み出す
吸収した知識や情報を自分の中で消化して、知恵に出来るのは一人の時間。すなわち、一人の時間は思考力や創造力を養う時間でもあります。クリエイターやアーティスト、科学者に至るまで成功者の多くは意識的に一人の時間を取っています。
実際に、CMプランナーの福里真一氏は自身の企画について以下のように語っています。
また、イギリスで最も権威ある賞を受賞したグレイソン・ペリー氏も一人の時間について以下のように語っています。
このように、仕事で成功をおさめている多くの人が意識的に一人の時間を取ることで創造的なものを生み出し続けています。
一人の時間を持つことは関わりを断つことではない
一人の時間を持つことは決して他人との関わりを断つことではありません。逆説的なようですが、一人の時間を持つことでより濃密な人間関係を築くことができるようになります。
常に他人と関わっていると、人間関係は単なる反応でしかなく、表面的なつながりになってしまいます。「少し言い過ぎたかな」「あの時は素直になれなかったけど、あの人に言われたことは正しいな」などと自分が相手に言ったこと、自分が相手から言われたことについて意味を考えたり、その人との今後の関わり方を考えたり。そういったことをゆっくりと考えられるのは、一人の時間なのではないでしょうか?
もちろん、他人との関わりの中で刺激を受ける時間も大切です。しかし、創造的に仕事を進めたり、より良い人間関係を築いたりするためには、一人になってじっくりと考える時間を持つことも同じくらい大切となります。
インターネットの普及により、SNSなどで気軽に誰とでも繋がれる時代だからこそ、完全に一人になるのはなかなか難しいかもしれません。しかし、仕事中に5分だけ一人になってみる、一人でランチに出かけてみる、夜寝る前の5分だけ自分を見つめ直す時間を作る、といったように意識的に一人の時間を作ることは出来るはずです。
普段活動的な人ほど、自分自身としっかり向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか?
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