名刺交換会は多数のビジネスマンが一堂に会して親交を深め、人脈を広げるために開かれる交流会です。「新年名刺交換会」の形で催されることが多いですが、「異業種交流会」という名目の名刺交換会も多数あります。また、OBによる新年名刺交換会も多くの大学で開かれています。
これらはどれも、普段の仕事ではなかなか会うことのない他業種の人と知り合うことができるため、「人脈づくりのための最強のビジネスシーン」ということができるでしょう。その活用法について、今回は説明します。
名刺交換会の心得:大事なのは名刺の量より質
名刺交換会に参加する際に気をつけなければならないのが、「名刺を切らさないこと」。当たり前ですが、その会の規模によっては、交換を続けているうちに切らしてしまうということが少なくありません。これでは名刺交換会に参加した意味はないでしょう。ですから、「当たり前」と思わずに、十分な量の名刺を用意することが必須条件になります。
とは言っても、名刺交換会を人脈拡大に生かすために大切なのは、実は、交換する名刺の量ではなく質なのです。ありがちなのが、「とにかくたくさんの人と知り合って、名刺交換をしよう」と考え、まるで「名刺収集ゲーム」でもしているように忙しく移動する人。こういう人は、たしかに大量の名刺を収集することはできますが、人脈につなげることは難しいでしょう。
というのも、1人の人との会話の時間は当然短くなりますから、相手の印象には残らず、また、こちらも誰が誰だったか、あとで名刺を見返したときに分からなくなってしまいます。それでは人脈になりようがありません。
ですから、名刺交換した際に「この人のこの業界やこの業種には、ビジネスチャンスがあるかもしれない」と考えたり、「この人とは人間的に波長が合いそうだ」と感じた相手とは、ある程度時間をかけて、深みのある会話をするといいでしょう。その1枚の名刺がつまり「質の高い名刺」になるわけです。
印象に残るような「名刺交換会専用名刺」の作成を
おすすめしたいのが、名刺交換会専用の名刺を作ることです。普段、会社で使っている名刺ではない「交換会バージョン」を用意するのです。専用名刺には顔写真を載せるといいでしょう、お互いに多数の人と名刺を交換するのですから、なかなか全員を記憶することはできません。その点、顔写真が入っている名刺なら、あとで見たときにすぐ「ああ、あの時あの話をしたあの人」と思い出せるのです。
また、名刺の裏に自分のプロフィールを印刷しておくのも有効です。趣味や特技、職歴、大学の専攻などを書いておくといいでしょう。相手との接点がそのプロフィールにあれば、再会のチャンスは高まりますし、人間関係を構築しやすくなります。
「さあ、今日はたくさん名刺を交換するぞ!」と意気込まないこと。これが名刺交換会へ参加するときに心得るべきことです。人脈はそんなに簡単に広がるものではありません。1つの名刺交換会で1人の人と「本当の知り合い」になることができれば大成功。「1人1人との出会いを大切に」、これにつきます。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう