中途採用において、面接を数回行って採用を決める企業や面接だけでなく筆記試験も行って採用を決める企業等、採用方法は企業によって様々だと思います。中途採用に申し込んでくる受験者はさまざまな背景を持っているため、企業側もより慎重に受験者を判断して採用不採用の通知を出さねばなりません。
そこで、面接と筆記試験の両方を導入する事で採用基準が増え、採用不採用を決める判定がよりしやすくなります。ここでは、中途採用の面接前に筆記試験を導入するメリットについて2点挙げていきたいと思います。
1.客観的に判定できる
面接はあくまで人と人との対話であるため、話し方や会話の様子から受験者の性格を、話す内容から受験者の思考の癖を知ることが出来ます。しかし、やや穿った物の見方ではありますが、面接という短い時間の中で受験者が話している内容や様子がその人の本当の素性であるとは一概に断定出来ません。
面接時に自分自身をきちんと表現する人がほとんどだとは思いますが、中には、採用にこぎつけるために猫をかぶっていい人を装っている受験者がいるかも知れません。志望動機や性格も受験者が上手に作り上げた作り話である可能性もあります。ですが、採用を決定した後に離職を迫ることは困難であり、慎重に臨まないといけません。
そういった時に参考となる材料が筆記試験です。試験はその人の理解力や知性を試すことができます。その人の持っている能力を客観的にかつ公正に判定する事が可能です。また、受験者が複数いる場合は、筆記試験の結果によって受験者同士を比較して判断する事も可能です。さらに、試験で一定基準をクリアした受験者のみと面接を行えるため、企業側としては効率的に面接を進めていくことができます。
2.不採用を伝えやすくなる
受験者を全員採用できればお互いにとって幸せです。ですがいつもそういう訳にはいきません。時には様々な理由で不採用を伝えなければならないこともあります。そういうときに、合否の伝え方しだいで一歩間違えればクレーム対応や関係がこじれてしまうことが起こりかねません。
そういったさいに筆記試験を導入しておくと、不採用通知を受けた受験者は筆記試験の結果落ちたのかも知れないと考えてくれます。試験結果が至らなかったということは自分の能力が足りなかったからだと素直に受け取ってくれるからです。
このように面接前に筆記試験を導入しておくと、採用不採用までの道のりの早い段階で結果が出るため、不採用であっても相手はより結果を受け入れやすくなります。
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