プライベートタイムでも、つい仕事のことを考えてしまう、という人は多いのではないしょうか。特に、仕事のキャリアが浅い人はオンタイムとオフタイムの気持ちの切り替えがうまくいかず、仕事に対する漠然とした不安から、「仕事のことを考えると動悸がしてしまう」ということも少なくありません。
しかしそれでは、オフタイムを有意義に過ごすことはできません。では、どうしたらいいか。ここでは、心を落ち着かせるための意識の持ち方と、オフタイムでの時間の使い方について説明します。
「仕事から逃げない」という意識
動悸は人間にとって大変不快なものです。ですから、仕事のことを考えると動悸がする、という人は、どうしてもそこから逃れようとしてしまいがち。「仕事のことは考えないようにしよう」と意識するわけです。しかし、そう意識すればするほど、余計に仕事を意識して、動悸がさらに増してしまう。実際にそうした経験をしている人は多いと思います。
そこで、意識を変えるのです。つまり、「仕事のことは忘れよう」ではなく、「仕事のことをしっかり考えてみよう」という意識を持ってください。逃げないで、むしろ積極的に仕事と対峙すること。これが、心を落ち着かせるための第一歩です。
「仕事を考える時間」を自ら定める
仕事のことを考えて動悸がした場合、「仕事のことを考える時間」を自ら設定しましょう。たとえば、「今から20分限定で、仕事のことを考える」と決めるのです。プライベートタイムの間、仕事のことが「何となく」頭から離れない、というよりも、ある一定時間「仕事のことだけ考える」ほうが、ずっと精神的負担は少なくなります。
その時間内は、他のことは一切考えず、ひたすら仕事へ意識を集中する。動悸の原因と真正面からぶつかる。そのことによって、「なんとなくドキドキする」状況を変えるのです。
「明日の仕事」をリアルにイメージする
先ほど「20分」と書きましたが、あくまでも目安の時間です。もっと短い時間で済めばそれがベストですし、場合によってはもっと長い時間をとっても構いません。その時間で仕事のことを考えるわけですが、コツは「仕事全体」ではなく、「目の前にある仕事」に焦点を当てること。具体的に言えば、明日の仕事のことを、できるだけリアルの考えるのです。
朝、出勤してから退社するまでに自分が行う仕事について、頭の中でシュミレーションしてみましょう。準備、段取り、仕事の順番、その間に生じる上司や同僚とのコミュニケーションなど。想定されるすべてのシーンをリアルに想像するのです。
そうすると、「明日の仕事」が頭の中できれいに整理されます。整理されると、明日、自分がどのように行動すればいいか、自ずと明らかになるでしょう。そこまで思考できれば、「それほど怖れることではない」と思えるはずです。心はかなり落ち着き、動悸は軽減されていると思います。
動悸はストレスのもと。心身によくない影響を及ぼしますし、せっかくのプライベートタイムを楽しむこともできません。上記の方法を参考して、改善を図って下さい。
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