企業が求める人材像は、時代の変化に応じて変わってきています。現代は組織の複雑化に伴って、業務もより細分化され専門化していますが、その環境において組織に求められる人材像は自立型社員と言われています。
つまり、会社組織において必要とされる人材になるためには、自立型社員となる必要があるわけです。では、どのようにすれば組織に必要とされる人材となることができるのでしょうか。
社会環境を知っておく
現代は環境の変化が非常に早い時代といえます。その変化に適応できる会社が、生き残ることができるような状況でもあります。そのための意思決定をトップが独断で行うことは稀です。
というのも、その環境の変化をいち早く感じ取ることができるのは、最前線に立つ社員だからです。つまり、社員の意見があって会社の進むべき道を定めることができるわけです。ここに、組織が自立型社員を必要とする理由があります。最前線の社員が自ら考えて行動することが求められるわけです。
常に能動的な姿勢を持っている
それでは具体的に、組織に必要とされる人材となるには何を考えて行動すればよいのでしょうか。まずは単にルールに沿った業務を行うのみではなく、常に改良改善を考えることが求められます。その必要性を日々の業務の中で感じ取り、問題意識へと具現化できる能力が求められます。
そして、自らが発見した問題を解決していける実行力も求められます。これは自らひとりで行なう必要はありません。むしろ周りに周知し、情報を共有して問題解決の協力を求めることが必要になります。それによって、トップが現場で発生しているリアルな問題点や課題を知ることができ、適切なアドバイスも与えることができるわけです。
何を最優先とすべきかを把握している
終身雇用制度の崩壊から実力主義に移行したとはいえ、みなが個人プレーに走ってしまっては組織としては成り立ちません。そこで組織が必要とするのは、高い仕事力を持ちながら組織全体のことを考えられる人材です。自分ひとりの業務に没頭するのではなく、コミュニケーションを円滑にし組織全体の仕事力を高められるような人材です。
そのために必要なことは、会社の企業理念をよく理解していることです。現場で自ら考え問題点を探し行動する、その根本は企業理念に沿ったものである必要があります。自分の価値観で判断するようでは、組織としての方向性が定まらなくなってしまいますし、総合的な企業の力は分散してしまいます。
組織に必要とされる人材とは、組織が目指す道をしっかりと見据えた上で、常に問題意識を持って周りとコミュニケーションを取りながら解決にあたる、そのような人材なのです。
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