会社は、経営目標を達成するために日々事業を行っています。会社が経営目標を達成するためには、会社を構成する全てのメンバーが一丸となって仕事を進める必要があります。
小規模の会社であれば、社長が直接社員をマネジメントすることもできますが、会社が一定の規模を超えると、社長一人で社員全員をマネジメントすることは不可能です。そこで必要となるのが、管理者です。
ここからは、組織マネジメントにおいて大切な「管理者の役割」とは何かを見ていきましょう。
1. 経営陣の想いを伝える
経営陣は何らかの想いがあって、会社の事業を進めています。その想いを、経営陣に替わってメンバーに伝えることが、管理者の役割です。管理者のあなたは、会社がどういう経営状態にあって、今後どういう方向に向かっていこうとしているのか、把握していなければなりません。
2. 現場で今何が起こっているかを知る
日本企業の伝統として、管理者席は、部屋の一番奥に設けられたり、別室が用意されたりと、メンバーの席と隔離される傾向にあります。また管理者は組織のマネジメントが第一の役割となるため、実務で手を動かす機会も減ります。
しかし、管理者は、組織の責任者です。管理者自らが、今自分の担当する組織では何が起きていて、どういう問題があるのか、メンバーはどういった雰囲気の中で仕事をしているか、常に把握していなければなりません。
そのためには、メンバーの話をしっかり聴くことが大切です。こちらから積極的に声をかけ、「困ったことがあればいつでも相談してほしい」という姿勢を示しておきましょう。実際に部下から相談があれば、真摯に対応することも当然ながら必要です。
3. 後進を育成する
あなたが管理者となれば、あなたの後に続く後進を育成しなければなりません。自分が管理者のポジションに就いていることに満足してしまい、この座を誰にも譲りたくないと思っている管理者は実際のところ多いのですが、管理者は自分がいなくなっても、組織が円滑に業務を行えるよう、準備しておかなければならないのです。
後進の育成には時間がかかります。まずは、あなたの後を継ぐ可能性のある人を数名ピックアップし、その人たちに管理者の役割を経験させる機会を少しずつ作っていきましょう。自分の不在時に管理者代行を任せたり、あなたに替わって部門の代表として全社会議に出席してもらったりといった機会を作ったりして、管理職候補者に実体験を積んでもらい、都度指導してことが求められます。
以上が管理者に求められる役割となります。ここで紹介した事を意識し、組織の力をのばす事の出来る管理者となりましょう。
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