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相変化メモリを内蔵した車載用マイコンがついにサンプルの出荷を開始

U-NOTE編集部

2018/12/22(最終更新日:2018/12/22)


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多様な電子機器に半導体を提供している世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、車載用マイクロコントローラ(マイコン)向けに設計された28nm FD-SOI技術と組み込み型相変化メモリ(ePCM:embedded Phase-Change Memory)に基づくアーキテクチャと性能ベンチマークについて発表した。

この発表は、2018 International Electron Devices Meeting(IEDM)においてなされたもので、STのePCM搭載マイコンは、主要顧客向けに現在サンプル出荷中、車載アプリケーション要件への適合試験や総合的な信頼性評価を2020年までに完了予定としている。

STマイクロエレクトロニクスについて

STは、エレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する総合半導体メーカーである。

STの製品は次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅の実現に寄与するとしている。

STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供している。

STのePCM搭載マイコンの特長

この車載用マイコンは、世界で初めてePCMを使用した製品で、パワートレイン・システム、先進的なセキュア・ゲートウェイ、走行安全および高度運転支援(ADAS)システム、車両の電動化などのアプリケーションを対象にしている。

特に重要な課題の1つが、ファームウェアの大幅な複雑化とサイズ増加に対応する内蔵メモリの大容量化だが、STのePCM搭載マイコンでは、AEC-Q100 Grade 0に準拠し、動作温度範囲が最高+165°CのePCMで、この課題をチップレベルおよびシステムレベルで解決している。

2018 IEDMでの発表内容詳細

STは、サンフランシスコで開催された2018 IEDMにおいて、28nm FD-SOI技術を採用した車載用マイコン向けePCMアレイ(16MB)の最新アーキテクチャおよび性能について発表した。

「STは、高性能かつ低消費電力の車載用マイコンを実現するために、プロセス、設計、技術およびアプリケーション面でのノウハウをePCM開発に生かすことで、この不揮発性メモリを28nm FD-SOIプロセスに組み込むことに初めて成功した。

ePCMの優れた温度特性とあらゆる車載規格に対応する性能を確認しつつあり、今後市場に普及していくことを確信している」としている。

STマイクロエレクトロニクス
https://www.st.com/content/st_com/en.html


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