業務遂行上欠かせなくなりつつあるクラウドストレージサービス。
ファイルの大容量化を心配しつつ、突然のサービス停止やデータ削除のリスクは、甘んじて受け入れなければならないのは悩ましいところだ。
そこで注目したいのが新クラウドストレージ「P2P分散ストレージ」だ。
インターネット上の空きストレージをシェア
「P2P分散ストレージ」とは新しいクラウドストレージの形態のこと。
インターネット上の第三者が自らのストレージ容量を提供し、それに報酬を出すことでシステム全体を維持していくという仕組みになっている。
また、企業都合によってある日突然一方的にサービス停止が起こることはないうえ、第三者のストレージに保持されるファイルも暗号化技術によって安全性は確保される。
拡大するクラウドストレージ市場
米のコンサルティング会社Markets and Marketsによると、2017年では307億ドルを計上していたクラウドストレージ市場は、2022年には889億ドル拡大することが予想されている。
一方で現在のクラウドストレージの10TBあたりの月間コストは100ドルであり、ファイルの大容量化が進む市場のニーズを満たすとは言い難い。
従来にない「IPWeb」の魅力
これらを背景に登場したのが、株式会社ブルーキャッスル(東京都港区)が稼働開始した次世代P2P分散ストレージネットワーク「IPWeb」だ。
IPWebの場合、月間コストを従来の5分の1に抑えることが可能になるという。
また、ストレージ提供者への報酬の仕組みがあるのもほかにはない魅力だ。
ユニークなのは、自らがP2P分散ストレージのサービス事業者になれること。サービス事業者は、IPWebのブロックチェーンを利用して、独自サービスの決済で利用する仮想通貨(トークン)を発行することが可能。
トークンの発行者は、クラウドストレージの利用料金体系や、ストレージ容量提供者への報酬体系を自由に設定できる。
将来的には、IPWebは単なるP2P分散ストレージではなく、そのストレージを利用してWebページを開設することも可能になるということだ。
IPWebのデモ
https://ipweb.io/
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