マイケル・デル氏は言わずと知れた、Dell社の創設者兼CEOとして有名な人物である。
前回のピエール・オミダイア氏に引き続き、Corporate Valley社による「起業家へのアドバイス」シリーズを書き起こす。彼は主に「起業家の在り方」について語った。
「そもそも起業家の在り方を知らなければいけない」
試行錯誤ができて、失敗する器量が必要だと思うよ。この質問(起業家に興味がある若者へのアドバイスはありますか?)は少し厄介だ。というのも、そもそも起業家であるということがどういうことか知らないといけないからね。それを知らなければ、君は起業家ではないかもしれない。
起業家精神の一部として、自主性、自発性は極めて重要だ。それは、教えれることではない。直感や価値観も必要。その上、情熱を持たなければならないんだ。
儲けるためにすばらしい案を探求する人は、まったくもって成功していない。「私は何をするのが好きなのだろう?」「何を楽しめるんだろうか?」「何を知っているのだろうか?」「何が自分にとって興味深く、魅力的だろうか?」と自問する人に比べたらね。
Dellが受けた批判例
僕たちの話をするけど、いつでも型にはまった専門家に頼ることはできた。実際、名前は伏せるけど、至極有名な教授がいる会議に出席する機会があった。そのころ、Dellの創設から3、4年しか経っていなくて、会議で彼は我々の事業を酷評していた。「上手くいくはずがない」とね。
こういった出来事はよくあった。イギリスで事業を始めた時、約22名のジャーナリストが来たりもした。ちょっとおかしな話なんだ。だって、僕らが事業を始める3~4週間前から既に販売を始めてたからね。反響はすごかった。事業は上手くいっていて、急速に成長していたんだ。でも、彼らは「これは酷いアイディアだ」と言い放った。
幸運なことに、もう販売は始めていたから「君たちの質問に答えたいのはやまやまなんだが、オフィスに戻らなきゃ。注文を受けるのと、製造で忙しいから」と言えた。
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