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ホリエモンが予測する終末医療の未来! 「現在の医療業界は、医師のやることが多すぎるよね」

野口直希

2016/01/28(最終更新日:2016/01/28)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.596〜医療技術イノベーション!?〜」では、ホリエモンが日本の医療のこれからについて語った。

  今回取り上げた質問は、「高齢者の8割が自宅で死を迎えたいと思っていますが、現状は病院­での死亡が8割です。また、日本は世界でも例をみない超高齢化社会で、これから病院・ベット数や医師・看護婦不足の課題があります。

 病院依存­の医療から在宅ケア重視への転換が求められていますが、家族への負荷(肉体と金銭)や­労働者不足の課題もあります。超高齢社会における医療や介護の問題は、どのよ­うな形に落ち着くのでしょうか?」という質問。

ホリエモン「医療の未来を予測することはできない!」

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  ホリエモンは、「最終的にどうなるかは、予測できないね。この種の問題は、いつまで経っても落ち着かないのでは。ただ、これからの方向性としては、健康寿命を延ばすために普段から運動をしたりストレッチをしたり、健康診断を受けて病気の予防をしたりという動きが大事になってくる。

 また、病気の診断もある程度自動化されたり、薬の処方でも体内で薬を作るといったテクノロジーも出てきたりするだろうから、必ずしも人材不足になるとは限らない。寝たきりの問題も、外骨格スーツの登場などで変わるかも」と回答。

 世界有数の少子高齢国である日本の深刻な問題のひとつが、終末医療だ。単純な制度やテクノロジーの範囲にとどまらないこの問題については、さすがのホリエモンも最終的な落としどころは予測できないという。
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 とはいえ、現状の争点のいくつかは、テクノロジーである程度緩和されるかもしれない。例えば、寝たきりの人に外骨格を装着して動けるようにしたり、診断の一部を機械化することで自宅での検診が可能になったりすることで、自宅での死を迎えるのはいまより容易になるかもしれない。

  今回のゲストで遠隔医療プラットフォームサービス「ポートメディカル」を手がけるポート株式会社の代表取締役CEO 春日博文氏は、患者からの要望は強い在宅ケアは、経営者側としては診療報酬が高くないためあまりやりたくないのだという。そのため、サービスとしては老人ホームなどに集約されると予想している。

 ホリエモンもいうように、医療の未来を予測するのはかなり難しい。その在り方は医療技術や患者側の希望だけでなく、収益効率や医療従事者の数など様々な要因によって決定されるのだ。

ホリエモン「現状は、医師が必要な機会が多すぎる!」

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 こうした発言を受けてホリエモンは、「現状の医療では、法律の規定のせいで医師がやらないといけないことが多すぎるよね」と指摘。医療上必要な場合もあるが、医師は法律上の規則によって業務の多くが固定されてしまっている。

 そうした現状を打開しようとするのが、ポートメディカルが取り組んでいる遠隔医療サービスだ。春日氏は、末期の在宅医療は難しくても、それにつながる一次予防なら遠隔医療でもかなりの役割を担えると考えている。日本の死因でもトップ3に入る血管系のトラブルなどがその良い例だ。
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 例えば、高血圧はかなりおおざっぱに言ってしまえば血圧の値をもとに医療の方針を決定する。つまり、血圧の値がある程度安定していれば、同じ投薬を繰り返すだけでも大きな効果を得ることができる。それを機械の手で可能にするのが、ポートメディカルの取り組みなのだ。

 もちろん、実現のためには医師との相談などを重ねて慎重に運用しなければならない。しかし、今までは医師が診なければならなかった診察を機械が行うようになれば、その分多くの重病患者が医師による精密な診察を受けることができるだろう。

 医師は最も高度な技能を扱うスペシャリストだが、その分彼らに任される仕事量は計り知れない。そうした仕事を代理したり、彼らの手が届かない作業を担ったりするのが、医療におけるテクノロジーの役割だといえる。

 人の生き死にを直接的に左右する業界だからこそ、その最前線で活躍する医師の負担を軽くすることで、患者を含めた多くの人々を幸せにすることができるのだ。

  ホリエモンが未来の医療について語った「堀江貴文のQ&A vol.596〜医療技術イノベーション!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!

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