部下を持つ上司としては部下に期待することは必要です。部下としても期待されているとわかれば、それがやり甲斐にもなりますし、それ以上の働きをしたいと思うものです。けれどもそこで気をつけなければならない事があります。
その部下の気持ちを逆手にとって、過度に期待しないようにする必要があるという事です。過度な期待が部下のやる気をさらに引き出すと勘違いしてはいせません。以下にその理由と、過度に期待しないための具体的な対処法を述べたいと思います。
プレッシャーのない環境が必要
仕事において、適度なプレッシャーはもちろん必要です。緊張感を持っていなければ、事故にもつながりかねませんしミスも多発します。けれども、極度のプレッシャーを与える事は仕事のパフォーマンスを大きく下げることになります。
そして、部下にとって自分ができると思える範疇を大きく越えるような期待をかけられると、それはプレッシャーにつながります。自分の実力よりもほんの少しだけ上のところに目標をおいてあげる事が理想ではあります。つまり、過度に期待しない事によって、部下のパフォーマンスは大きくなり、その実力を十二分に発揮して、結果求める以上のことを成し遂げてくれるようになるのです。これが、過度に期待しない事の理由です。
部下の実力を把握しておくこと
それでは具体的に、どのようにすれば過度に期待しないという事ができるのでしょうか。そのためには、その部下の実力を正確に把握しておくことが必要です。どこまでの分量の仕事ならこなせるのか、どの程度までの難しい仕事ならこなせるのかをしっかりとわかっていなければ、どこまでを求めて良いのかがわかりません。
つまり、部下に求めることができる範囲をまずは把握しておくということが必要です。そして、その範囲ぎりぎり、あるいはそれをほんの少しだけ越える程度のところを目標にして期待するという事を心掛けることが必要となります。その見極めは非常に難しいものかもしれません。
けれども、逆にそれよりも大幅に下のところを求めるのは逆効果です。部下にとっては自分は期待されていないのだと思ってしまうことになり、モチベーションを下げる事にもつながりかねません。そのバランスは非常に大切です。
まとめ
以上のように、部下にどの程度の期待をかけるのかという事は、部下の成長にもつながるとても大切な事であるとわかります。そこで、常に部下の能力をきちんと把握し、適切な期待をかけ続ける事によってさらに部下の能力を上げることができ、さらに上の期待をかけることができるという事がわかります。そのためにも、低すぎずまた過度にならないように期待をかけることを心掛けることが大事です。
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