仕事をしていると、嫌なことの一つや二つあると思います。相手が悪いにしろ、自分が悪いにしろ、嫌なことがあったときは気分が落ち込むものです。しかし、そういうときにも、それを足がかりにして成長することができます。ここでは、自分の成長の促進剤になるような励まされる名言を選んでみました。
1. 松岡修造:自分を好きになってください
元プロテニスプレイヤー松岡修造さんの言葉です。松岡さんは、その熱すぎるキャラクターをテレビなどでは、笑いものにされていますが、日本のテニス会に燦然と輝く功績を打ち立てた人です。そんな松岡さんでも「やってられないよ…」と思ったことがあるんでしょうね。
嫌なことがあったとき、自分で自分自身を否定してしまってはいけません。自分が悪かったときに責任を他に押し付けて「自分は悪くない」と反省もしないのも良くないですが、「自分はダメな人間だ」と後ろ向きになるのは、もっとダメなことです。自分を好きになって肯定的になるというのは、自分を甘やかすことではありません。「自分が好きな自分」を裏切らないように頑張ることこそが大切なのです。
2. 桂大悟:慟哭の中にこそ心理があり真髄が見える
その松岡さんの愛読書『エースをねらえ!』の登場人物・桂大悟の言葉です。自分のせいで親友を再起不能にしてしまった桂は、寺にこもり2年間慟哭の中で過ごします。そして、その中で自分と見詰め合って出した答えが、「慟哭の中にこそ心理があり真髄が見える」です。
桂はまたこうも言っています「ぬるま湯につかったように生きて死んでいく人間が多い中で慟哭を味わえる人間は幸せなのだ」と。
嫌なことがあったら、そこから逃げずにそのいやなことと正面から向き合い、自分の心と向き合えば、その中から前に進むための糸口が見つけられるかもしれません。しかし、目をそらせていては、同じことが起きたときに、また同じように逃げることになってしまうでしょう。
3. 宗方仁:我慢できないものをこらえるから価値があるんだ
同じく『エースをねらえ!』の登場人物で、桂大悟が再起不能にしたという親友・宗方仁の言葉です。怪我をしてテニスをできなくなってしまい、そのツラさに我慢できないと訴える妹を励ました名言が「がまんできないものをこらえるから価値があるんだ」です。
そしてこう続けます。「そうやって無理矢理、苦労させられる人間は幸せ。」また、古い道歌に「堪忍のなる堪忍は誰もする ならぬ堪忍するが堪忍」というものがあります。我慢できることを我慢するのは誰でもできる。我慢できないようなことを我慢するのが本当の我慢であるという意味です。
宗方コーチはそれを一歩進め、そうして我慢したり苦労したりすることが、人間をまた一歩成長させるのだと言いました。自分を嫌な目に会わせた人間は、そこまでの人間です。しかし、その嫌なことを乗り切った自分は、相手より一歩成長しているはずですので、感謝にすら値するのだと考えれば、もはやそのいやなことも気にならなくなるでしょう。
嫌なことから目をそらしたり、なぐさめたりする耳あたりのよい言葉はたくさんあります。しかし、あえて厳しく、自分と向き合って励まされる名言を集めてみました。
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