仕事で人と話すときに気を付けたいのが、どのような言葉を使って話すのかという「言葉選び」の問題です。同じ内容を話すにしても、言葉の選び方ひとつで相手の受ける印象は大きく変わります。
直球で率直な言葉をぶつけることで、良い結果を生むこともあれば、ストレートな表現がふさわしくないケースもあるのです。今回は、言葉選びを工夫することで仕事のスキルをアップさせる方法を紹介します。
適切な言葉で褒めれば、部下は成長する
人を褒めるときには、てきせつな言葉を選んで相手を褒めなくてはいけません。言葉選びを間違うと、こちらは褒めているつもりでも、相手はそう受け取ってくれない可能性があります。相手の容姿を褒めるときでも、直接的な言葉で相手を褒めてはいけません。
こちらは好印象に感じていても、本人はコンプレックスに感じていることは珍しくありませんし、最近ではセクハラに抵触するかどうかということまで意識する必要があります。部下を褒めて、やる気を伸ばしたいときは、部下のあげた仕事の成果だけではなく、仕事の進め方や段取りまでを褒めるような言葉選びを意識することが重要です。
「契約を取ってきたのは立派だ」と成果だけを褒めるのではなく「契約をとれるように工夫しながら頑張ったのは立派だ」というような言葉で相手を褒めれば、部下のあげた仕事の成果だけではなく、部下自身の仕事に対する姿勢に対しても褒めていることになります。
人は褒められた部分に関して喜びを感じ、更に成果を上げようと努力します。成果の身に注目して褒めてしまうと、手段を考えずに成果のみを追い求めて仕事をする姿勢が出てきてしまうでしょう。仕事への取り組みも含めて指導するのであれば、目に見えない部分に対してもきちんと褒めるような言葉を選びが大切です。
広がりのある言葉で人間関係を構築する
初対面の人と話すときは、特に言葉選びに気を付けたいもの。初対面の人とは、何か会話の糸口となるようなことを見つける必要があるので、話が広がるような言葉選びを意識しなければなりません。
話の広がりとは、自分にも相手にも関わりのある話題を見つけることです。一方的な関心ごとを押し付けるのではなく、両者をつなぐ役割を果たしてくれるような話題探しが必要になります。話のきっかけになるような言葉選びでは、好き嫌いや意見の分かれるテーマを避けることが重要です。
相手に嫌な思いをさせてしまっては気まずくなってしまうので、わざわざそのようなリスクを冒す必要はありません。仕事のこと、趣味のこと、天気のことなど、話のきっかけとなる言葉は、特別なものである必要はないのです。相手が気兼ねなく話すことができ、そして話が広がっていくような言葉を見つけることが重要になります。
ビジネスにおける言葉選びとは、相手に対する配慮に他なりません。相手を尊重する気持ちがあれば、難しいことを考えずとも自然と適切な言葉選びができるようになります。
話す内容や相手によって適切な言葉選びができなければ、良好な人間関係を防ぐことはできません。言葉選びを意識して、上手に表現出来るようになりましょう。
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