リーダーシップというものに関しては古くから研究がなされ、それに必要なのは素質ではなく学習だとされています。ハーバードではこのリーダーシップのための学習に力を入れています。そのアプローチとしては様々なものがありますが、そこからリーダーシップの考え方というものを学ぶことができるでしょう。
故に今回は、ハーバード式のリーダーシップを高める方法を紹介します。
1.ケーススタディから学ぶ
実際の例から参加者同士が議論を交わし、リーダーシップの考え方を鍛えようというスタイルが確立されています。中でも有名なのが、エベレストにおける問題です。アマチュア登山家を率いていたリーダーが、ある決断を迫られることになります。
思ったよりも登頂に時間がかかる中、遭難のリスクを背負って登頂を目指すか、それとも多額の費用とこれまでの苦労を無にすることになっても諦めて下山するかというものです。このような正解が決まっていない状況下で、どのような決断を下すのか、それがリーダーに求められているということです。
経営においても、個々のチームにおいても同様です。どれが正解なのかわからない状況で、チームを導く決断を迫られることがあります。リーダーシップを取るためには、そのための考え方が求められることになるのです。
2.組織を作り上に立つ
リーダーシップに求められることは、人を集めて組織をつくることと言われます。そのどちらが欠けてもいけません。今はSNSなどを用いれば、人は簡単に集まります。けれども、その”人”を組織化するというのは別問題です。そこにはある種の志が必要になりますし、その志をメンバーと共有することが求められます。その一体感の基に、組織の方向性を示すリーダーシップを発揮できるようになるのです。
3.心理学を学ぶ
人を組織化する際には、心理学の力が必要となります。人の心を動かすということには、決して決まりきったマニュアルがあるわけではありませんし、メンバーそれぞれに違うアプローチが必要となります。その反面、人である以上誰もが持つ習性というものはあります。それを心得ているかいないかが、人をまとめる上で大きな違いを生むのです。
リーダーシップは決して持って生まれた素質のみで発揮できるものではありません。つまり、自分にはそのようなカリスマ性は無いと思っていても、そのために必要なことを学ぶことによって身につけることができるわけです。人を動かすのは、人の心です。その心のあり方を、学ぶということになります。
そして、リーダーシップを高めるために一番必要なものは組織をどこへ導くのかという目標です。その目標をいかに本質的な部分にまで掘り下げて示すことができるのか、それこそがリーダーに求められることであり、そのことを胸に自分自身のリーダーシップを高めていきましょう。
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