複数の人間で構成されるセクションやチームで仕事をする場合、良好な人間関係は、自分のためにもチームのためにも必要な要素となります。ほとんどの人が良好な人間関係を築こうと努めるわけですが、必ずしも上手くいくとは限りません。というよりも、実際には上手くいかないケースの方が多いぐらいなのです。「仕事の悩み」のアンケートなどで常に上位に来るのも「人間関係」。では、人間関係が上手くいかない人にはどういう特徴があるのでしょうか。
1. 「人間関係の重要性」を意識しすぎる
「人間関係が上手くいかない」という人にもっとも多く共通しているのが、人間関係の重要性を意識しすぎるということ。仕事はあくまで、「自分の役割りをきちんと務め、よりよい成果をあげる」ためにするべきものです。ところが、人間関係が上手くいかない人の多くは、本来の仕事よりも「人間関係」に対する意識が強く、その強い意識のために、かえって関係が上手く築けなくなってしまうのです。
それはなぜか?同僚や上司、部下が、「あの人はいつも自分の仕事よりも、人間関係ばかり考えている」と気づき、そのために距離を置かれてしまうから。また、その意識の強さが「自然な人間関係構築」の妨げになるからです。あくまでも「自分の仕事」が最優先。次が「チームとしての仕事」。人間関係はそのチームワークのために必要な「道具」と考えたほうがいいでしょう。
2. 苦手な人を意識し、敬遠してしまう
「苦手な人」が、セクション内、チーム内にいるという人は少なくないでしょう。苦手な人とどう人間関係を作っていけばいいかは、なかなかむずかしい問題です。要するに「適度な距離を置きながら、必要なコミュニケーションは怠らない」ということに尽きるのですが、人間関係を上手に作れない人は、そういう割り切り方ができません。
「苦手な人」がいつも頭の片隅にあって、実態以上に「苦手」と意識してしまうのです。そのために必要なコミュニケーションさえパスしてしまう。これでは人間関係は悪化するばかり。お互いの仕事に実質的なマイナスももたらしてしまうでしょう。「仕事は仕事、人間関係は人間関係」という割り切りが必要です。
3. 関係改善のために無理をする
それとは逆に、苦手を克服しようとする意識が強すぎて、うまく行かないというケースもあります。これは最初の項目とも関連してきますが、「人間関係の重要性」を意識しすぎるあまり、「なんとか苦手な人とも上手くやっていこう」と無理をするために生じる逆効果です。
無理して人間関係を改善させることはできません。「上手くいけばそれに越したことはないが、今のままでも仕事が、ちゃんとできていればそれでいい」というぐらいの意識で、自然体で接すること。これが唯一の改善方法です。
職場での人間関係が大切なことはいうまでもありません。しかし、それを意識しすぎるとかえって関係は上手くいかなくなるでしょう。「適度な距離感をもって、密なコミュニケーションを取ること」、意識すべきはこれだけです。
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