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いつの間にか嫌悪感につながっている!「Facebookマーケティング」に生じる2つのデメリット

Shingo Hirono

2014/04/19(最終更新日:2014/04/19)


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by Donald Lee Pardue
 Facebookマーケティングには、比較的簡単にページを作ることができる、消費者の生の声が聞けるなど、メリットがたくさんあります。一方で、そのデメリットが指摘され始めているのも確かです。ではFacebookマーケティングを行うデメリットはどこにあるのでしょうか。

1. コミュニケーションが大変

 Facebookでは消費者とコンタクトを取り、そのコンタクトをエンゲージメントに高めていくことが非常に大切なことです。しかし、この「エンゲージメントに高める」という作業が実は最も難しく、大変なのです。コンタクトをエンゲージメントに高めるには、積極的なコミュニケーションが不可欠。そして、それには労力がかかります。

 例えばキャンペーンなどを一時的に行ってコンタクトに成功したとしても、そのコンタクトの取れた消費者とコミュニケーションを取り続けなければ、それはただのインターネット広告と同じです。ダイレクトに消費者の声を聞ける分、企業もそれに反応しなければならず、それによって労力が取られて本来の業務に支障が出るようなことになると、Facebookを利用したことがデメリットになってしまう可能性があります。

2. 興味→義務→嫌悪感につながる

 最初はFacebookで注目されるように様々な手法を凝らし、消費者が注目したとします。しかし、例えばそこで、「いつもリアルタイムで見なければ消費者の利益につながらない」マーケティングを行ったとしたら、消費者は常にチェックしなければならないという状況になります。

 もちろん消費者の目に自動的に飛び込むことになるので、消費者にさほど労力はかかりませんし、消費者が主体的にチェックしたくてするのであれば、大成功です。

 しかし、これが常にチェックしなければ、という「義務感」につながると、それは危険信号。何事においてもそうですが「義務感」は、やがて「嫌悪感」を生み出します。人間は義務を嫌い、権利を主張したがる生き物です。権利であるはずのコンタクトが義務になると、消費者は離れていくでしょう。主体的に消費者からコンタクトを取ってくれる対策を常に練っておかなければならないのです。


 こうして考えると、Facebookを使ったマーケティングは、そのスピードと利便性、拡散性が飛躍的に高まったこと以外は、これまでのマーケティングと同じ考え方で行わなければならないということになります。Facebookを使うと突然マーケティングがうまくいくかというと、そうではありません。Facebookに合ったマーケティングを、これまで通り消費者目線で行っていかなければならないと言えるでしょう。

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