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経営者なら知っておきたい経営指標の種類と活用方法

Kazuhiko Tanabe

2014/03/17(最終更新日:2014/03/17)


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by Jazmin Million
 経営分析においては経営指標を導入することで、分析の数値化を行うことができます。貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書などの財務諸表から分析することが一般的です。分析方法には経営比率分析や損益分岐点分析等が知られていますが、近年では投資の判断材料としてROAやEVAという指標が注目されています。

経営指標の種類

 経営分析の指標には大きく分けて安全性、生産性、収益性、成長性などがあります。安全性を見る指標には流動率や当座比率、固定比率固定長期適合率、自己資本比率、インタレスト・カバレッジなどがあります。生産性を挙げるには、労働生産性などがあります。労働生産性では、利益をあげる過程において労働力や設備などの生産要素がどれだけ有効活用されているのかを示します。労働生産性は、従業員1人あたりの付加価値額であり、経営の能率や合理化の度合いを表すために便利です。

 そして収益性ですが、収益性を最も総括的に表わす指標には総資産利益率(ROA)があります。総資産利益率では、総資産に対してどれほど効率よく利益をあげているかを示します。例えば少ない資産で大きな利益を挙げると総資産利益率は上がり、経営効率の良い企業として投資家からの評価も高まります。

 また、株主資本利益率では株主や投資家が投資した資本がどれ程の利益を挙げるか見るためのもので、投資の判断資料になります。最後に成長性ですが、成長性を見るためには株価収益率などがあります。株価収益率では、将来の企業収益に成長が期待された時に高くなります。

経営指標を活用するには

 経営指標を活用するためには、まずは上記で挙げたような項目をチェックします。そして、どの部分が会社にとって足りていない部分かというところを見極めます。実際に仕事効率を改善するためには、その足りない部分を補うために動いて行くことが大切なポイントになります。

 例えば、従業員1人当たりの付加価値が低いのであれば従業員に適した教育環境を設けたり、利益の効率化が悪いのであれば、どの部分が原因なのかをきちんと見極め、正していくことが大切です。経営指標とは、あくまで数値に直して見た部分の事を言います。もし欠点があったとしても、実際の業務にてそれを克服することができなければ今後につなげていくことはできません。数値にしてもし改善点が見つかるのであれば、具体的な改善点に対し行動を起こしていくことが必要になります。

 以上のことを参考にして、経営指標を考えてみてください。経営指標はビジネスにおいて避けては通れない道です。

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