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新入社員から仕事の「不安」を相談された時の対応方法【基本的な対処と好ましくない対処】

Shingo Hirono

2014/03/15(最終更新日:2014/03/15)


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by Ed Yourdon
 新入社員が自分のセクションに入ってくると、何かと相談を受けるケースが出てくるでしょう。具体的な仕事に関する質問や相談であれば、その対応は難しくないでしょう。しかし仕事の「不安」について相談された場合は、それにどう対応したらいいか迷い、悩む人も少なくないでしょう。「不安」には、はっきりした形がないからです。しかし、相談されてそれに対応しないわけにはいきません。ここでは基本的な対処法と、好ましくない対処法を紹介していきます。

「不安」について、まずはゆっくりヒアリングする

 新入社員が仕事に関して抱く「不安」は多くの場合、漠然としたものです。「自分の能力で、ちゃんと仕事をこなしていけるか不安」や「チームの人間関係の中に自然に入っていけるか不安」といったような、「何となく不安」と感じていることがほとんどでしょう。

 まずは本人にその「不安」について、感じていることを正直に話させるようにすべきです。元々、形の定まった不安ではないのですから、説明は難しいはず。言葉でうまく説明できない自分の心理状態を、しっかり内省させるのが狙いです。

 場合によっては「話をしたら、気持ちがずいぶん楽になりました」というケースもあるでしょう。こちらでアドバイスする前に不安が解消されてしまう。そういったケースは少なくありません。

自分の経験をエピソードの形で紹介する

 アドバイスの仕方としては、自分の経験をエピソードの形で話すのが有効な方法。自分が新入社員だったときの不安について、例えばこのように披露するのです。

 「自分の時は先輩(上司)から、『とにかく目の前にある仕事を全力で取り組んでごらん。不安は頭の中の『箱』に入れておけばいい。1つの仕事が終わったら、その箱の中の不安がどうなっているか、覗いてみるんだ。もしかすると、少し小さくなっているかもしれない』と言われた。それで、一生懸命仕事をしていたら、箱の中の不安はいつの間にかなくなっていた。」

 「自分はこう思う」というより「先輩や上司からこう言われた」という形で話すほうが、説得力も増すでしょう。

好ましくない対応法

 最後に、好ましくない対応方法を紹介します。それは「気にするな、仕事に慣れれば自然に不安はなくなる」といった安易な対応方法です。「自分もそうだった」とか「みんな抱える悩みだよ」などと慰めてみても、本人の不安解消には全く繋がりません。「頼りにならない先輩」という印象を、新入社員に与えてしまうだけです。

 不安に関する相談をされた場合は、こういった対応ではなく、上記で紹介したことを頭に入れて対応してあげるようにしましょう。


 ここでは、新入社員から「不安」に対する相談をされた時の対処法を紹介してきました。社会の先輩として、新入社員の役に立てるようなアドバイスをしてあげられるよう、ここで紹介したことを参考にして対応してあげると良いでしょう。

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