どんなビジネスパーソンも、ミスをすることはあります。たとえ社長であっても、部長であっても程度の差はあれ、ミスをする可能性は誰でもあります。それでは、あなたの上司がミスの多い人であったらどうでしょうか?正直なところ、部下としては、ミスの多い上司の存在は迷惑なものでしょう。
しかし、上司である以上、部下のあなたには守るべきマナーがあります。ミスが多い上司に対しては、上司を立てつつも、あなたに悪影響を及ぼさないよう業務を進めることをお勧めします。それでは、ミスが多い上司に対する接し方について考えていきましょう。
1. 上司のミスのカバーは、快く引き受ける
ミスが多い上司であれば、ミスのカバーを部下がしなければならないことも多いでしょう。仮に嫌気がさしていたとしても、あなたは部下である以上、上司からミス対策の実施を指示されれば、断ることはできません。 嫌な顔をせず、上司の指示には謙虚に従うことが、社会人としてのマナーです。
2. 上司のミスの再発防止策を実行・提案してみる
あなたが考えるミスの再発防止策を、上司に提案してみましょう。 例えばデータの作成ミスが多い上司なら、上司以外のメンバーがデータ内容をダブルチェックするよう提案する、といったものです。 その際、「ダブルチェックをすれば同様のミスを防げるのではないかと思いますが、いかがでしょうか?」といった謙虚な態度で提案しましょう 。
また上司が犯しがちなミスの傾向がわかっているなら、可能な範囲で、ミスが起きないよう作業改善を行ってもよいでしょう。 例えばデータ作成のミスが多い上司なら、データのフォーマットを上司がわかりやすい形に改善する、といったものです。
3. 相談はミス解消の努力を行った上でする
上司のミスが減らない・改善されない場合、最終手段としては、上司の長への相談を考えなければなりません。 しかしあなたが何の努力もせずに、ただ一番上の上司に不満を伝えることは、社会人としてNGです。
まずはあなたが上司のミスがなくなるよう協力をして、 それでも上司のミスが減らない、もしくは上司にミスをなくそうとする態度が見られないのであれば、その時初めて上司の長に相談しましょう。
ビジネスでは、相談の順序があります。 あなたに相談事がある場合、直属の上司(例:課長)を通り越して、上司の長(例:部長)にいきなり相談することは、直属の上司に対する配慮が欠けているとみなされ、 上司の長からみても、あなたに悪印象を与えます。
上司の長に、上司のミスの多さを伝える際には、
・上司にミスが多いこと
・上司のミスの内容
・上司のミスに対して改善を試みたが解決していないこと
・上司のミスによってお客様や他部署に迷惑をかけていること
といった事実のみ簡潔に伝えます。 恐らく上司のミスの多さを、その上司の長もうすうす気づいていることと思います。 あなたのこのような行動は、あなたの評価を上げることになるでしょう。
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