HOMEキャリア開発リリース成長できる職場環境を志向する学生は、学生時代にどのような経験をしているのか【調査レポート】

成長できる職場環境を志向する学生は、学生時代にどのような経験をしているのか【調査レポート】

2024/02/14


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「仕事や本業を通じて社会課題の解決に挑む人と組織」の育成を目指す一般財団法人 エン人材教育財団(所在地:東京都新宿区、理事長:越智通勝)は、大学生を対象にした en Career Creation Lab.でのキャリア教育活動において、就職活動を終えた2024年卒の大学生を対象に進路選択に関するアンケート調査を行いました。



調査背景



エン人材教育財団では事業の一つとして、大学生を対象にキャリア教育事業 en Career Creation Lab.(ECCL)を運営をしています。ECCLでは学生にリアルな社会との接点や学びの場を提供し、働くことの本質について考える機会となる各種プログラムや大学学内でのキャリア講座を実施しています。プログラムを通して、将来に繋がる「仕事価値観」を体得することで、学生自身が入社後の活躍を見据えたキャリア選択を行い、仕事を通じて自らを成長させ社会に貢献できる人材の育成を目指しています。

学生を取り巻く環境や社会の変化は日々変化しており、学生生活においても課外活動やインターンシップなど多様な選択肢があふれています。どのような活動が将来の仕事価値観やキャリア観の醸成に影響するのかを把握するため、アンケート調査を行いました。

今回は、働く環境に求めるものと学生時代の経験との関係性について調査を実施しました。コロナ禍を経て、学生の働きやすい環境への関心は高まっています。また、働き方改革により企業のホワイト化が進み、就職活動において働きやすさを訴求する企業もここ数年で増えてきました。
このような背景から、働く環境に求めるものと学生時代の経験がどのように影響しているのかを調査しました。


調査概要



調査期間:2023年6月23日(金)~2023年8月28日(月)
目的:2024年卒の就活を終えた学生の進路の選び方などの就職意識調査
調査対象:enキャリ申込者のうち、2024年3月卒業見込みの全国の大学4年生、大学院2年生(調査開始時点)
調査方法:インターネット調査
有効回答数:88名

変数
1.社内外の競争が激しく成長基調で活気がある(※1)
2.20代からチャレンジングで、困難な非定業務を求められる(※2)
3.性別、国籍、学歴、在籍年数に関係なく、正当に評価される実力主義である
4.日常の仕事で扱う本業の商品・サービスで自社の主観正義を実感できる(※3)
5.企業の知名度(いわゆる大企業や有名企業であること)
6.働きやすさ(残業が少ない)
7.働きやすさ(福利厚生が充実している)
 
※1: 競合他社の存在があり、社内では切磋琢磨しながら成長していく風土がある
※2:言われたことや決まったこと、マニュアルをこなす定型業務ではなく、主体的に考え行動する業務
※3:社会課題などに対して自社の主義主張や思いがある。

私たちエン人材教育財団では、上記環境1.~4.を「キャリア自己選択力(R)」が高まる4つの環境として定義づけています。20代で力をつけたいという若者には、4つの環境を兼ね揃えた企業をおすすめします。
(参考:エン人材教育財団「これからのVUCA 時代を生き抜くための「 仕事価値観」と「どこでも通用する力」」 https://csa-award.or.jp/report/3189/ )


調査結果



■結果の概要

●それぞれの「経験をした」と回答している学生は、「経験をしていない」学生に比べて環境1.~4.(20代成長環境)を重視する割合が高い傾向があることが分かりました。
●環境6.7.「働きやすさ」の重視に関しては、経験の有無による大きな差はみられませんでした。


■結果の詳細
<調査1 学生生活における、社会貢献を実感できる経験の有無>


<調査2 学生生活における、高い目標があるハードな経験の有無>


<調査3 学生生活における、質の高いアウトプットや高い成果を求められる経験の有無>


<調査4 学生生活における、自分以外の誰かや社会のために働きかける必要がある経験の有無>


<調査5 学生生活における、主体的に考え、行動する必要がある経験の有無>



考察とまとめ



今回の調査対象である学生の具体的な経験内容は、アルバイト、長期インターンシップ、ボランティア活動、研究活動など様々な経験が含まれています。学生のうちから、様々な経験から学びを得ることで、仕事価値観やキャリア観の醸成に影響することが分かりました。
また、これらの経験に共通する要素として、「自分のため」ではなく、誰かのためや何かのために試行錯誤を行ったものが多かったことも印象的でした。

特に、20代成長環境である環境1.~4.については、各経験の有無により志向が分かれました。働き方改革により、目に見える「働きやすさ」が重視されている一方で、学生時代に様々な体験をしている学生にとっては、働きがいや仕事を通して得られる成長実感も非常に重要な要素であることが分かります。

現在、長期インターンシップなどの就業経験のある学生は増加傾向にあります。リアルな社会経験を通じて、成長を実感したり、働きがいを感じることが、就職先の環境選択にもつながるのではないかと思います。

このアンケート結果を活かし、学生時代の本気経験を通じて醸成される価値観や、志向などについても、今後も着目していきたいと思います。


一般財団法人 エン人材教育財団の取り組み



エン人材教育財団は、就業を希望する方々および仕事を通じた成長を目指す方々に対する支援を目的とした活動を行う財団法人です。仕事を通じて社会課題の解決に挑む人と組織の育成を目指しています。


<事業内容>
■大学生向けキャリア教育プログラム「en Career Creation Lab.」
 https://en-hec.or.jp/eccl.html
■20代に薦めたい「次世代型人材」創出企業を表彰する「CSA賞」
 https://csa-award.or.jp/
■海外進学奨学金事業
 https://en-scholarship.jp/

<財団概要>
名称   :一般財団法人 エン人材教育財団
所在地  :東京都新宿区舟町4-4
事業所  :東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー35階
設立日  :2011年8月31日
理事長  :越智 通勝(エン・ジャパン株式会社 取締役会長)
基本財産 :エン・ジャパン株式会社株式306万株 現金1億3千万円
財団URL :https://en-hec.jp/