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【新年の挨拶をビジネスメールで送るときの書き方】6つのマナーと社内外向けの例文を紹介

U-NOTE編集部

2021/11/19(最終更新日:2022/01/04)


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正月休みが明けた仕事始めの際には、本年もお世話になる人に向けて新年の挨拶を送りましょう。

本記事では、お世話になった人や取引先に直接挨拶する際のマナーと、新年の挨拶メールの例文をご紹介します。

年始のビジネスメールは挨拶を織り交ぜて、新たな1年をスタートさせましょう。

 

本記事の内容をざっくり説明
  • ビジネスメールで新年の挨拶を送るときの6つのマナー
  • 新年の挨拶に使える言葉
  • ビジネスメールの新年・年始の挨拶例文一覧
新年の挨拶はビジネスメールで!「年頭・年始の挨拶」の書き方と例文【社内・取引先】 2番目の画像

 

ビジネスメールで新年の挨拶を送るときの6つのマナー

新年の挨拶を伝える方法は、電話や直接訪問などさまざまありますが、もっともメジャーな連絡手段がビジネスメールです。

以下では、ビジネスメールで新年の挨拶を送るときの6つのマナーについてご紹介します。メールを送る前に以下のマナーが守れているか確認してみましょう。

 

マナー1.賀詞(がし)を使って新年を祝う気持ちを伝える

ビジネスメールで新年の挨拶を送るときの1つ目のマナーは、賀詞(がし)を使って新年を祝う気持ちを伝えることです。

「賀詞」という言葉がよくわからない人もいるのではないでしょうか。賀詞とは、「迎春」や「謹賀新年」などの新年を祝う言葉のことです。

賀詞には「寿」「福」などの一文字の言葉や「賀春」「寿春」などの二文字の言葉、「恭賀新年」「敬頌新禧」などの四文字の言葉があります。

注意しておきたいのが、一文字や二文字の言葉は目上の人が目下の人に送る賀詞であることです。

上司や取引先に賀詞を使う場合は、四文字の「謹賀新年」「恭賀新年」を使用しましょう。

 

マナー2.新年の挨拶は松の内(1月7日)までに送る

ビジネスメールで新年の挨拶を送るときの2つ目のマナーは、新年の挨拶は松の内(1月7日)までに送ることです。

松の内とは、正月飾りの門「松」を出している期間のことをいいます。

松の内はもともとは1月15日まででしたが、徳川家光公が4月20日に亡くなり、20日が大切な日になりました。15日に松の内が終わり、20日に鏡開きをするとおめでたい日と月命日が重なってしまいます。そのため、松の内は1月7日までになりました。

地域によっては松の内が15日までの場合もありますが、多くの人が7日だと思っているのでそこに合わせましょう。

1月7日を過ぎてしまった場合は、新年の挨拶ではなく「寒中見舞い」として送る必要があることも合わせて覚えておくことをおすすめします。

 

マナー3.忌み言葉は避ける

ビジネスメールで新年の挨拶を送るときの3つ目のマナーは、忌み言葉は避けることです。

忌み言葉とは、新年の挨拶はもちろん、結婚式や葬儀でも使用されることが好ましくない言葉のことをいいます。よく誤って使用される忌み言葉の例は以下のとおりです。使用しないように気をつけましょう。

よく誤って使用される忌み言葉の例
  • 去る
  • 滅びる
  • 破れる
  • 枯れる
  • 病む
  • 倒れる

特に「去年」の「去る」は無意識に使ってしまいがちな忌み言葉。「旧年」「昨年」に言い換えて使うように気をつけましょう。

 

マナー4.一斉送信ではなく個人宛に送信する

ビジネスメールで新年の挨拶を送るときの4つ目のマナーは、一斉送信ではなく個人宛に送信することです。

新年の挨拶を一斉送信で送ってしまったことが取引先にわかると「手間を惜しんだ」と思われてしまうことも。特に、コピーアンドペーストでそのまま貼り付けてしまい、相手の名前すら書いていないと、自分のことを軽んじていると思われてしまうこともあるでしょう。

何百・何千ものメールを送るのではない限り、一斉送信ではなく個人宛に丁寧に文章を考えて送るほうがベターです。

 

マナー5.自分や相手が喪中の場合は寒中見舞いとする

ビジネスメールで新年の挨拶を送るときの5つ目のマナーは、自分や相手が喪中の場合は寒中見舞いとすることです。

相手や自分が喪中の場合は、おめでたい新年の挨拶は行わないほうがいいといわれています。そのため、喪中の場合は新年の挨拶ではなく、寒中見舞いとして相手の幸せを願う言葉を送りましょう。

最近では、プライベートと仕事の線引のために、喪中であっても仕事では新年の挨拶をすることが多いです。自分の判断で臨機応変に対応することをおすすめします。取引先に送る際に心配な際は、上司に確認するとよいでしょう。

 

マナー6.年賀状をもらった場合は、メールではなく年賀状で返信する

ビジネスメールで新年の挨拶を送るときの6つ目のマナーは、年賀状をもらった場合は、メールではなく年賀状で返信することです。

メールではなく、年賀状をわざわざ送ってもらった人もいるのではないでしょうか。せっかく年賀状を送ってくれた相手にメールで簡単に済ますと、相手を軽んじていると思われてしまう可能性もあります。

年賀状をもらったら、気持ちのこもった年賀状を準備してお返しをすることをおすすめします。

 

新年の挨拶に使える言葉

新年の挨拶に使える言葉はたくさんあってどれを使えばいいのかわからない人や、そもそも新年の挨拶の言葉をあまり知らないという人もいるのではないでしょうか。

以下では、新年の挨拶に使える言葉をご紹介します。

 

新年を祝う挨拶

新年の挨拶としてよく使われる「あけましておめでとうございます」を代表とする新年の祝う言葉を以下でご紹介します。

ビジネスシーンでは「あけましておめでとうございます」だけではなく他の表現も使えると一歩上の社会人になるでしょう。

新年を祝う挨拶
  • 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
  • 謹んで新春をお祝い申し上げます。
  • 謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
  • 新春の御祝詞(ごしゅくし)を申し上げます。
  • 謹んで新春の祝詞を申し上げます。

 

昨年の感謝を伝える言葉

新年を祝う挨拶に加えて、昨年の感謝を伝える言葉を伝えるのもおすすめです。

昨年の感謝を伝える際は「去年はありがとうございました」と忌み言葉の「去る」を使用しないように気をつけましょう。

以下では、昨年の感謝を伝える言葉の例文をご紹介します。

昨年の感謝を伝える言葉の例文
  • 旧年中は大変お世話になりました。
  • 昨年中は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
  • 旧年中はひとかたならぬご愛顧(あいこ)を賜り、心からお礼申し上げます。
  • 昨年は大変お世話になり、ありがとうございました。
  • 昨年は格別のご厚誼(こうぎ)にあずかり、まことにありがとうございました。

 

結びの言葉

感謝の気持ちを伝えた後は、最後に結びの言葉を簡単に記載しましょう。

よく使用される結びの言葉は以下のとおりです。

よく使用される結びの言葉
  • 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
  • 本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
  • 本年もご厚誼のほど、お願い申し上げます。
  • 本年も変わらぬご愛顧のほど、お願い申し上げます。

ビジネスメールで社内の上司に向けた新年・年始の挨拶例文
遠方の取引先や同じ会社で一緒に働く仲間には、新年・年始の挨拶はメールで行うことをおすすめします。特に、同じ会社で働く仲間には「今年も1年一緒に頑張っていこう」という気持ちを込めて新年・年始の挨拶メール送りましょう。

 

ビジネスメールで社内の上司に向けた新年・年始の挨拶例文

遠方の取引先や同じ会社で一緒に働く仲間には、新年・年始の挨拶はメールで行うことをおすすめします。特に、同じ会社で働く仲間には「今年も1年一緒に頑張っていこう」という気持ちを込めて新年・年始の挨拶メール送りましょう。 

ビジネスメールで社内の上司に向けた新年・年始の挨拶例文

まずは、社内の上司向けの新年・年始の挨拶のビジネスメール例文を紹介します。

社内の上司向けの新年の挨拶ビジネスメールの例文1
  • ◯◯さん

    新年あけましておめでとうございます。

    昨年は大変お世話になりました。

    代表から、今年は企業の真価が問われる年だと伝えられたように
    この一年が正念場だと心得て、私も精一杯努力する所存です。

    今年もどうぞよろしくお願いします。

    令和○年 元旦
社内の上司向けの新年の挨拶ビジネスメールの例文2
  • 関係者各位

    明けましておめでとうございます。
    年末年始はゆっくり静養されたことと存じます。

    昨年は○○チームの皆様には大変お世話になりました。
    特に、私が担当しました××プロジェクトにおいては、
    みなさんの多大なご協力のおかげで、無事リリースへとつなげることができました。
    深く感謝しております。
    引き続き、プロジェクトの拡大に向けて邁進していきたいと思います。

    今年もチーム一丸となって頑張りましょう!
    本年も変わらぬご支援をどうぞ宜しくお願いいたします。
社内の上司向けの新年の挨拶ビジネスメールの例文3
  • 〇〇部各位

    あけましておめでとうございます。

    昨年は、感染症の影響のために予想外なことが多く苦労をかけました。
    今年は落ち着いて仕事ができることを、そしてさらなる飛躍ができることを祈ります。

    ご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、
    ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

    本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

社内の同僚向けの新年の挨拶ビジネスメールの例文1
  • ◯◯さん

    新年あけましておめでとうございます。

    昨年は、業務でも、プライベートでもたくさんお世話になりました。

    今年もさらに忙しくなるでしょうが、プライベートも仕事も頑張っていきましょう。

    今後ともよろしくおねがいいたします。
社内の後輩向けの新年の挨拶ビジネスメールの例文2
  • 〇〇さん

    新年あけましておめでとうございます。

    昨年は一緒に仕事ができて楽しかったです。
    今年も忙しくなるだろうけれど、一緒に頑張りましょう。
    またわからないことがあったらいつでも聞きに来てくださいね。

    本年もどうぞよろしくおねがいします。

 

ビジネスメールで社外/取引先に向けた新年・年始の挨拶例文

以下では、社外や取引先に向けた新年・年始の挨拶の例文をご紹介します。

社外に送るビジネスメールはより一層丁寧な言葉遣いを意識することが大切です。

社外の取引先向けの新年・年始の挨拶のビジネスメール例文は以下を参考にしてください。

社外の取引先向けの新年の挨拶ビジネスメールの例文1
  • 株式会社○○ ○○事業部
    □□様

    ~謹賀新年~
    昨年は格別 の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。
    本年も社員一同、皆様にご満足いただけるサービスを心がける所存ですので、
     何とぞ昨年同様のご愛顧を賜わりますよう、お願い申し上げます。

    皆様のご健勝と貴社の益々のご発展を心よりお祈りいたします。

    本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

    新年は○月○日から平常営業とさせていただきます。

    令和○年 元旦
社外の取引先向けの新年の挨拶ビジネスメールの例文2
  • お取引先様各位

    新年あけましておめでとうございます。

    昨年は格別のお引立てを賜り厚く御礼申し上げます。

    本年も、より一層のご支援を賜りますよう、
    従業員一同心よりお願い申し上げます。

    令和○年 元旦
社外の取引先向けの新年の挨拶ビジネスメールの例文3
  • お取引先様各位

    新年あけましておめでとうございます。

    昨年は格別のお引立てを賜り厚く御礼申し上げます。

    本年も、より一層のご支援を賜りますよう、
    従業員一同心よりお願い申し上げます。

    令和○年 元旦

ビジネスメールで喪中の相手に寒中見舞いメールをするときの例文

相手が喪中であったり、自分が喪中である場合は新年の挨拶のメールではなく寒中見舞いのメールを送る必要があります。

以下では、ビジネスメールで喪中の相手に寒中見舞いメールをするときの例文をご紹介します。相手の気持に寄り添ったメールを書くことを意識しましょう。

 

寒中見舞いのビジネスメール例文1

寒中見舞いは、基本的には、お見舞いの言葉・相手を思いやる言葉・結びの言葉を書きましょう。

以下では、寒中見舞いのビジネスメールの例文をご紹介します。

相手が喪中の場合の例文
  • ◯◯様

    寒中お見舞い申し上げます。

    寒冷の候、いかがお過ごしでしょうか。
    故人〇〇様には生前より大変お世話になっておりました。〇〇様のご冥福をお祈り申し上げます。

    ご家族の皆様もどうか健康にお気をつけください。

    令和〇年1月

 

寒中見舞いのビジネスメール例文2

自分が喪中であるため、新年の挨拶ができないこともあるでしょう。以下では、自分が喪中の場合の寒中見舞いに送るビジネスメールの例文をご紹介します。

自分が喪中の場合の例文
  • ◯◯様

    寒中お見舞い申し上げます。

    厳しい寒さが続く今日このごろですが、〇〇様はいかがお過ごしでしょうか。

    昨年◯月◯に母方の祖父がいたしまして、喪中につき年始年末の挨拶を控えさせていただきました。

    本年もご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたします。

    令和◯年◯月

 

取引先や社内に直接伝える新年・年始の挨拶はどうする?

取引先や社内に直接伝える新年・年始の挨拶のマナーが気になる人もいるのではないでしょうか。

以下では、対面で年始年末の挨拶を伝える際のマナーをご紹介します。


新年・年始の挨拶はシンプルな言葉で伝える

新年初めての対面は新たな節目として、通常の営業シーン以上に気を引き締めた上で挨拶に出向くことも多いでしょう。

ただし、新年の挨拶として堅苦しい挨拶でなくても、シンプルに挨拶と感謝の気持ちを伝えるだけでも、相手には十分気持ちが伝わるはずです。シンプルに「あけましておめでとうございます」と伝えるだけでも問題ありません。

あまりに緊張しすぎたり、難しい言葉を言おうとしたりすると失敗してしまうことも。大切なのは、挨拶の言葉よりも気持ちだと認識して挨拶に向かいましょう。

 

新年・年始の挨拶アポイントメントを取る際の注意事項

特にお世話になっている取引先へは、できれば直接足を運ぶことをおすすめします。

しかし、仕事始めは先方も忙しいはずなので、アポイントメントを取らず直接訪問するのは避けておいたほうがいいでしょう。年始の挨拶をする場合は相手の都合を伺った上で、事前にアポイントメントを取ることを忘れないでおくことをおすすめします。

面会の日程を決める際は、仕事始めの1週間以内の日程で都合を聞いてみましょう。相手の始業日を予め調べておくとスムーズにアポイントする日を決められますよ。

年始の挨拶を目的としたアポイントメントを取る際には「新年の挨拶のみで、すぐに失礼いたします」と添えると、丁寧な印象になります。

 

取引先に出向いて新年・年始の挨拶をする際の注意事項

新年・年始の挨拶では、滞在時間を30分以内に収めることを意識することをおすすめします。年始の挨拶のみであれば、さほど時間を要さないはずです。

バタバタと忙しい年始の時期に、相手にとって気遣いのある行動ができてこそビジネスパーソンといえるでしょう。

 

新年を気持ちよく迎えるために挨拶メールを送ろう

本記事のまとめ
  • 新年の挨拶は1月7日までに送ることを忘れない
  • 年賀状をもらった場合は年賀状を送り返すのがマナー
  • 直接訪問する場合は、アポイントメントを事前に取ることを忘れない

本記事では、年始の挨拶をメールで行う場合のマナーや、注意するポイントなどをご紹介しました。

新たな一年を迎える年始の挨拶は、今年も相手との良好な関係性を築くための重要な節目です。本記事を参考に、相手に気持ちが伝わる新年の挨拶を行ってみてはいかがでしょうか。

 

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