HOMEキャリア開発リリース仕事に一生懸命取り組みたいと回答した学生は、学生時代にどのような経験をしているのか【調査レポート】

仕事に一生懸命取り組みたいと回答した学生は、学生時代にどのような経験をしているのか【調査レポート】

2024/01/31


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「仕事や本業を通じて社会課題の解決に挑む人と組織」の育成を目指す一般財団法人 エン人材教育財団(所在地:東京都新宿区、理事長:越智通勝)は、大学生を対象にした en Career Creation Lab.でのキャリア教育活動において、就職活動を終えた2024年卒の大学生を対象にキャリア観・仕事価値観観に関するアンケート調査を行いました。


調査背景


エン人材教育財団では事業の一つとして、大学生を対象にキャリア教育事業 en Career Creation Lab.(ECCL)を運営をしています。ECCLでは学生にリアルな社会との接点や学びの場を提供し、働くことの本質について考える機会となる各種プログラムや大学学内でのキャリア講座を実施しています。プログラムを通して、将来に繋がる「仕事価値観」を体得することで、学生自身が入社後の活躍を見据えたキャリア選択を行い、仕事を通じて自らを成長させ社会に貢献できる人材の育成を目指しています。


学生を取り巻く環境や社会の変化は日々変化しており、学生生活においても課外活動やインターンシップなど多様な選択肢があふれています。どのような活動が将来の仕事価値観やキャリア観の醸成に影響するのかを把握するため、アンケート調査を行いました。


今回は、20代の過ごし方に関する志向と学生時代の経験の関係性について調査を実施しました。「ゆるブラック企業」という言葉もあるように、職場環境のホワイト化が進み、ゆるいがゆえに転職を考える若者が増えているそうです。また、「キャリア安全性」(※)を重視して就職活動を行う若者も少なくないようです。
※「キャリア安全性」:「その職場で働き続けた場合に、自分がキャリアの選択権を保持し続けられるという認識」(出典:リクルートワークス研究所 https://www.works-i.com/project/youth/solution/detail003.html


このような背景から、20代における仕事に対する向き合い方への志向と学生時代の経験がどのように影響しているのかを調査しました。


調査概要


調査期間:2023年6月23日(金)~2023年8月28日(月)
目的:2024年卒の就活を終えた学生の進路の選び方などの就職意識調査
調査対象:ECCL参加者のうち、2024年3月卒業見込みの全国の大学4年生、大学院2年生(調査開始時点)
調査方法:インターネット調査
有効回答数:88名

変数
 ■「社会貢献や社会課題への解決を実感できる経験」の有無
 ■「高い目標があり、ハードな経験」の有無
 ■「高い成果やアウトプットが求められる経験」の有無
 ■「自分以外の誰かや社会のために働きかける必要がある経験」の有無
 ■「主体的に考え、行動する経験」の有無

調査結果


■結果の概要

<質問1. 20代をどのように過ごしたいか>
●それぞれの「経験をした」と回答している学生は、プライベート以上に仕事に比重を置きたいという志向が高いことが分かりました。一方で、それぞれの「経験をしていない」学生は、プライベートを重視する傾向があることが分かりました。


<質問2. 20代は多少しんどい思いをしても、一生懸命仕事に打ち込みたいですか>
●それぞれの「経験をした」と回答している学生は、【ワークハード仕事価値観】が高い傾向があることが分かりました。
※【ワークハード仕事価値観】とは:「懸命に仕事をする」という意味。成果を出すために、知恵を絞りながら一生懸命に仕事に打ち込むことをよしとする仕事価値観。「Hard Work(ハードワーク)=きつい仕事」とは異なる。(参考:エン人材教育財団「これからのVUCA 時代を生き抜くための「 仕事価値観」と「どこでも通用する力」」 https://csa-award.or.jp/report/3189/ )


■結果の詳細


<質問1. 20代をどのように過ごしたいか>




<質問2. 20代は多少しんどい思いをしても、一生懸命仕事に打ち込みたいと思いますか>




考察とまとめ


今回の調査対象である学生の具体的な経験内容は、アルバイト、長期インターンシップ、ボランティア活動、研究活動など様々な経験が含まれています。学生のうちから、様々な経験から学びを得ることで、20代の過ごし方や、仕事価値観の醸成に影響することが分かりました。質問2.から見られるように、各経験を「した」と回答した学生は、ワークハード仕事価値観が高い傾向にあり、成長につながるハードさを求めていると考えます。

現在、長期インターンシップなどの就業経験のある学生は増加傾向にあります。リアルな社会経験を通じて、成長を実感したり、働きがいを感じることが、就職先の環境選択にもつながるのではないかと思います。

このアンケート結果を活かし、学生時代の本気経験を通じて醸成される価値観や、志向などについても、今後も着目していきたいと思います。


一般財団法人 エン人材教育財団の取り組み


エン人材教育財団は、就業を希望する方々および仕事を通じた成長を目指す方々に対する支援を目的とした活動を行う財団法人です。仕事を通じて社会課題の解決に挑む人と組織の育成を目指しています。

私たちの事業を通じ、多くの若者に社会をよりよくする想いを持ってほしい。そして、想いを実現するために懸命に働いて自らを成長させることが、彼らの人間性を向上させ、よりよい社会を築いていくことに繋がると考えています。若手人材の就職やキャリア開発の分野で、ビジネスでは埋めきれない課題に向き合っていくことが、私たちの大切な使命です。

<事業内容>
■大学生向けキャリア教育プログラム「en Career Creation Lab.」
 https://en-hec.or.jp/eccl.html
■20代に薦めたい「次世代型人材」創出企業を表彰する「CSA賞」
 https://csa-award.or.jp/
■海外進学奨学金事業
 https://en-scholarship.jp/

<財団概要>
名称   :一般財団法人 エン人材教育財団
所在地  :東京都新宿区舟町4-4
事業所  :東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー35階
設立日  :2011年8月31日
理事長  :越智 通勝(エン・ジャパン株式会社 取締役会長)
基本財産 :エン・ジャパン株式会社株式306万株 現金1億3千万円
財団URL :https://en-hec.jp/