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ルビ財団、アドバイザーにグラファー代表石井氏など6名が就任

2024/01/18


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~あらゆる人が学びやすく、多文化が共生する社会づくりを目指す~

社会にふりがな(ルビ)を適切に増やすことで、あらゆる人が学びやすく、多文化が共生する社会づくりを目指す一般財団法人 ルビ財団(所在地:東京都港区、代表理事:伊藤 豊、以下ルビ財団)は、行政、教育等の領域にて知見豊富な6名をアドバイザーに迎えたことをお知らせします。



2023年に設立したルビ財団は、ふりがな(ルビ)の普及・活用を促進することにより、 国語能力及び知的好奇心・思考力の向上に寄与するとともに、外国人や障害のある人を含むあらゆる人が暮らしやすい多文化共生社会づくりに寄与することを目指しています。

日本語は、漢字が読めなければ内容を理解しづらく、アルファベットで書かれた英単語と比べて辞書をひくことも難しいことから、読めない漢字の存在が、学びのハードルとなってしまうことがあります。漢字にルビが適切にふられることで、子どもたちが興味のある分野の大人向けの本を読んだり、大人が新たな知識やスキルを身につけるために学び直したりすることが促進され、多くの人の可能性を広げることにつながると考えます。

また、多様化が進む社会において外国人や障害をもつ人を含むあらゆる人が安全・安心な生活を送るために、「やさしい日本語」を用いることの重要性が高まっており、自治体・学校・医療機関などの現場で普及が進んでいます。書き言葉においては、「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン(*1)」で示されているようにルビの活用が要点の一つとなっています。

このたびルビ財団は、行政、出版、教育等の領域において豊富な経験・実績を有するアドバイザー6名を迎えました。幅広い観点から助言をいただくことで、あらゆる人が学びやすく、多文化が共生する社会づくりに向けた活動をより一層推進してまいります。

ルビ財団の活動
出版物におけるルビの普及・活用の促進

テクノロジーを活用したデジタルコンテンツにおけるルビ(もしくはルビ同等の機能)の普及・活用の促進

ルビの普及・活用によって外国人や障害のある人を含めたあらゆる人が暮らしやすいユニバーサルデザインの社会づくりに向けた提言・企画・実装支援

ルビの普及・活用の社会的効果に関する研究・調査と啓発活動






◆アドバイザー

石井大地氏 株式会社グラファー 代表取締役 / 創業者
<経歴>
東京大学医学部に進学後、文学部に転じ卒業。2011年に第48回文藝賞(河出書房新社主催)を受賞し、小説家としてプロデビュー。複数社の起業・経営、スタートアップ企業での事業立ち上げ等に関わったのち、株式会社リクルートホールディングス メディア&ソリューションSBUにて、事業戦略の策定及び国内外のテクノロジー企業への事業開発投資を手掛けたのち、2017年に株式会社グラファーを創業。
<コメント>
これまで自身が経営する会社で多数の地方自治体・官公庁を顧客に行政サービスのデジタル化を支援してまいりました。住民の皆様へわかりやすい情報発信を行うため、ルビの活用に取り組んだプロジェクトを手掛けた経験がありましたので、ルビ財団の活動を拝見しその理念に深く共鳴するところです。テクノロジーを活用してより多くの人がより自由に言葉を扱えるよう、微力ながらお手伝いさせていただきます。



岡本 幸憲氏 株式会社グーフ 代表取締役 エバンジェリスタ
<経歴>
1996年、デジタル印刷の可能性を感じ印刷業界に転身。デジタルxリアルのプロジェクトを多数成功に導く。2012年、『すべてのITと連携する紙』『紙媒体のリ・パーパス』をテーマに、プルキャスト(現:グーフ)を共同設立。デジタル印刷テクノロジーを活用した事業の提供を開始。2021年には世界規模での“適地“”適時””適量”を実現するプリンティングプラットフォームをリリースし、国内外で多くのグローバルブランドにサービスを拡大。人・社会・地球に優しいボーダーレスプリンティングで日本と世界を繋ぐ動きを活発にしている。
<コメント>
16歳で渡米し日本語と関わりのない生活が長く、読めないコンプレックスを隠しながら、我武者羅にビジネスに取り組む30代でした。本で学ぼうとしても人の何倍もの時間がかかり、説明しても正しく伝えられない。コトを上手く起こせない自分が嫌いでした…。財団の価値観が普及することで、同様の経験のある大人達が読むことの大切さや学びの楽しさを知る機会が作れるのではないでしょうか。活動に多くの共感を集めることで、ヒトが読むことを諦めない世界観を共に目指せたらと思っております。



金柿 秀幸氏 株式会社絵本ナビ 代表取締役社長
<経歴>
1968年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。 大手シンクタンクにて、システムエンジニアとして民間企業の業務改革と情報システム構築を推進。その後、総合企画部調査役として経営企画に従事し、2001年、愛娘の誕生にあわせて退職。約半年間、子育てに専念した後、株式会社絵本ナビを設立し、2002年、絵本のレビュー・通販サイト「絵本ナビ」をオープン。市販の絵本を1冊丸ごとwebサイト上で無料で1回だけ試し読みできる「全ページためしよみ」、市販の絵本の「定額読み放題」、つぎ読む絵本がすぐ決まる「絵本コンシェル」など、業界の常識を破るサービスでユーザーの支持を得て、年間サイト利用者数は2000万人を突破した。2003年には気の合うパパ仲間と「パパ's絵本プロジェクト」を結成、全国で絵本おはなし会を展開中。NPO法人ファザーリング・ジャパン初代理事、グロービス経営大学院客員准教授。
<コメント>
子どもの本の世界を広げていく役割を担っている絵本ナビの代表として、ルビ財団の活動を通じて、子どもたちが自分の興味関心に合わせてどんどん本を読み進めていけるルビフルな社会づくりを目指していきたいと考えています。



佐宗 邦威氏 株式会社BIOTOPE CEO / Chief Strategic Designer
<経歴>
東京大学法学部卒。イリノイ工科大学デザイン学科(Master of Design Methods)修士課程修了。P&Gにて、ファブリーズ、レノアなどのヒット商品のマーケティングを手がけたのち、ジレットのブランドマネージャーを務めた。ヒューマンバリュー社を経て、ソニークリエイティブセンター全社の新規事業創出プログラム(Sony Seed Acceleration Program)の立ち上げなどに携わったのち、独立。B to C消費財のブランドデザインや、ハイテクR&Dのコンセプトデザインやサービスデザインプロジェクトを得意としている。『直感と論理をつなぐ思考法』『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』『ひとりの妄想で未来は変わる VISION DRIVEN INNOVATION』著者。大学院大学至善館特任准教授・多摩美術大学特任准教授。
<コメント>
私自身、6冊の本を書いたことがある著者として、ルビに注目をしたことがありませんでした。しかし、本を読む人が減っていくと言われる時代の中で、多くの人に本を読んでもらう上で、ルビが果たしうる役割についてもっと焦点を当てることに可能性を感じています。



高橋史子氏 東京大学大学院総合文化研究科 准教授
<経歴>
オックスフォード大学社会学部博士課程修了、D.Phil. (社会学)。東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化・効果検証センター助教等を経て、2023年より東京大学総合文化研究科・准教授。移民が受け入れ社会に参加する過程にどのような障壁があるか、その背景にはどのようなメカニズムがあるかを明らかにすることを目的に研究。研究成果を実践に応用することで、多民族化・多文化化する日本社会において、多様性と平等・公正をいかに両立できるかを探求したいと考えている。
<コメント>
さまざまな言語・文化の児童生徒が通う学校の調査経験から、多言語対応の重要性と同じようにルビ付きの日本語の重要性も感じてきました。
言葉や文化の壁を超えて、すべての人に必要な情報が届く、すべての人の声が届く社会の実現に少しでも近づければと思います。



山崎 光彦氏 特定非営利活動法人エティック / Director of International Partnerships
<経歴>
2015年よりETIC.に参画。40社以上の創業支援や経営チームの伴走に取り組む。 現在はグローバル企業・財団・起業家支援組織とのパートナーシップを担当。2017年よりCommunity Nurse Company(現CNC)の創業に参画。仕事をするうえで大切にしているのは、好奇心、学び、誠実さです。英国マンチェスタービジネススクール経営学修士(MBA)。
<コメント>
ルビがふえるとうれしいのは、子どもだけ?ルビ財団はそんなイメージを鮮やかに覆しました。人々の生活や学びの場に今よりもっとふりがなが広がった先にある、無限の可能性にワクワクしています。みんなでつくる、ルビのムーブメント。まずはわたしも、自分の身のまわりで、できることからはじめます。


*1 出入国在留管理庁ホームページ参照
https://www.moj.go.jp/isa/support/portal/plainjapanese_guideline.html



◆一般財団法人 ルビ財団 概要
出版物及びデジタルコンテンツにおけるルビ(振り仮名の小活字)の普及・活用を促進することにより、 国語能力及び知的好奇心・思考力の向上に寄与するとともに、外国人や障害のある人を含むあらゆる人の暮らしやすい多文化共生の社会づくりに寄与することを目指しています。
所在地  :東京都港区新橋2-5-2 goodoffice 新橋
設立   :2023年5月24日
代表理事 :伊藤 豊
URL   :https://rubizaidan.jp/