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パーソルネクステージ、VRを活用したデジタルヘルスコンテンツを導入

2023/10/19


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~ 障害者の集中力や感情のコントロールなどのサポートに活用 ~

総合人材サービスのパーソルグループ傘下で、障害者就労支援事業を行うパーソルネクステージ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:吉岡 直登、以下 パーソルネクステージ)は、障害者の仕事における過集中による疲労の緩和、感情コントロールやリラクゼーションのため、世界中のメンタルヘルス課題を解決するメドテック企業の株式会社BiPSEE(本社:東京都渋谷区、代表取締役:松村 雅代、以下 BiPSEE)のVRを活用したデジタルヘルスコンテンツ「BiPSEE Cog Flex」を2023年10月中に、全拠点導入します。



■デジタルヘルス導入の背景
パーソルネクステージでは、障害者の一般企業への就労に向けた実践的な業務経験とスキル向上などをサポートする就労継続支援A型事業所を全国9カ所(※2023年10月現在)展開しています。全国の企業からPC業務を中心とした「テレワーク」が可能な業務を受託しているため、体調や状況に応じてテレワークと通所を選択できるはたらき方が提供できること、また、一般就労時に使えるPCスキル・業務経験を身に付けられるのが大きな特徴です。現在、174名の障害のある方が利用しています。(※2023年10月現在)
一方、当社の就労継続支援A型事業所を利用する方は、自分の感情をコントロールすることに難しさを感じたり、仕事における不安や過集中で疲労してしまうケースもあり、業務以外の面におけるサポートを模索していました。
※デジタルヘルスとは?:情報通信技術を用いたあらゆる医療・健康支援を包括する概念。狭義では、消費者向けアプリなどの非医療機器を意味する。

■「BiPSEE Cog Flex」の概要
パーソルネクステージは、障害のある方が抱える、感情やメンタルの悩みの解決をサポートするため、BiPSEE社の、VRデジタルソリューションを活用した、デジタルヘルスコンテンツ「BiPSEE Cog Flex」の導入を決定しました。これにより、パーソルネクステージの就労継続支援A型事業所に通所する利用者の方が、「はたらく」に関して感じる感情面における悩みを緩和する効果を期待します。
【利用シーンの例】※一部紹介
1)仕事とプライベートのオンオフの切り替えが難しいとき

複数の業務を担当するなどで、仕事に熱心な方の中では仕事とプライベート(退社後)のオンオフの切り替えに難しさを感じるケースもあります。
こうした時は、海中(VR 空間)で変わった動物に注意を促す視覚注意トレーニング(左図のピンクのシャチなど)を実施したり、穏やかな風景(VR空間の中で音(シャチ、風の音)など)に注意を向ける聴覚注意トレーニングを実施するコンテンツを利用します。これにより、「注意」(集中するもの)コントロールのスキルを上げることが期待でき、オンオフなど気持ちの切り替えがスムーズにできることが期待できます。
2)業務開始前や休憩時間に気持ちを整えたいとき

一つのことに没頭することがある傾向が強い方の場合、業務開始の前に突然不安を感じたり、ときには休憩時間にもリラックスできないケースがあります。そんなときには、森の中(VR 空間)で、アバターなどと一緒に、1つのオブジェクト(物や風景など)の動きに従いながら呼気を意識した呼吸を実践し、「今」に注意を向けることができます。
その時間はまるで森の中にいるような気分となり、気持ちをやわらげ、また、これから始まる業務への不安や負担感を軽減するとともに集中力を高めます。
パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、“はたらく”を通じて一人ひとりが幸せや満足感を、そして「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を目指しています。パーソルネクステージは、これからも利用する障害者の方の “はたらくWell-being”の実現に向けて、スキルアップや多様な業務経験の提供にとどまらず、メンタル面のサポートも支援してまいります。

■デジタルヘルスコンテンツ「BiPSEE Cog Flex」の導入について
パーソルネクステージ株式会社 代表取締役社長 吉岡 直登

パーソルネクステージのクルー(利用者)は約80%が精神障害者です。また、クルーの多くがPCを使った業務担当していることから、時には業務に対して過集中になる方もいらっしゃいます。今回導入のデジタルヘルスコンテンツによるメンタル面のサポートを通じて、クルー一人ひとりが自分の強みを発揮でき、一般就労に向けての業務経験・スキルアップできる勤務環境を提供します。
パーソルネクステージでは、今後も既存のサポートに加えて新規の技術を活用したサービスを強化、障害者の「はたらいて、笑おう。」の実現に向けた支援を続けます。

株式会社BiPSEE 代表取締役 松村 雅代

心療内科医として十年近く成人の発達障害外来を担当して参りましたが、臨床に携わる中で、薬物治療だけでは不十分、従来の精神療法でも奏功しづらいという状況を経験しました。この経験から、医療の枠を超え、それぞれの特性とうまく付き合うスキルを身に付けるアプローチの重要性に気づきました。こういったアプローチを多くの方々に提供できる方法を模索する中、新しい選択肢を提供できる可能性をVRに感じ、事業を起こしました。BiPSEE Cog Flexは、BiPSEEのメンタルヘルス向けVRにおける知見を基盤としたデジタルヘルス・プロダクトです。現場のニーズと向き合うことで、メンタルのメンテナンスを実現していきます。

■パーソルネクステージ株式会社についてhttps://nextage.persol-group.co.jp/
パーソルネクステージは、“「はたらく」に、ボーダレスな世界を。”をミッションに設立、「就労継続支援A型」事業を展開しています。障害の状況に応じた多様なはたらき方を提案するとともに、企業の障害者雇用におけるミスマッチを解消することで、障害のある方の「はたらいて、笑おう。」の実現を目指します。

■「PERSOL(パーソル)」についてhttps://www.persol-group.co.jp/
パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」、BPOや設計・開発など、人と組織にかかわる多様な事業を展開するほか、新領域における事業の探索・創造にも取り組み、アセスメントリクルーティングプラットフォーム「ミイダス」や、スキマバイトアプリ「シェアフル」などのサービスも提供しています。
はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」 を実感できる社会を創造します。