~勤務先が廃園になったらどうする? 第2位「認定こども園に転職する」を抑え、第1位は?~
株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、https://www.g-asuka.co.jp/index.htm)が運営する子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ(https://konnect-labo.jp/)」は、勤続年数3年以上の保育士または幼稚園教諭115名を対象に、保育士・幼稚園教諭のキャリアと保育現場の現状に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。
■調査サマリー
- 01|今後3年間における、保育園/幼稚園の園児数について、約3割が「減る」と予測
- 02|現在の勤務先が廃園になった場合のキャリア選択、「同じ地域の他の保育園/幼稚園で働く」が42.6%、「認定こども園に転職する」が31.3%
- 03|保育士・幼稚園教諭としてのキャリアを継続する上での不安要因、第1位「給与水準が上がらない」
▼本調査のレポートダウンロードはこちら:https://bit.ly/40rFwX0
■調査概要
- 調査名称:保育士・幼稚園教諭のキャリアと保育現場の現状に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー(R)︎」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2024年10月15日~同年10月16日
- 有効回答:勤続年数3年以上の保育士または幼稚園教諭115名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
情報の出典元として「子ねくとラボ」の名前を明記してください。
ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://konnect-labo.jp/
■2割が、過去3年間で園児数が「減った」と回答
「Q1.令和6年4月時点の待機児童数が発表されましたが、過去3年間で、あなたの勤務先の園児数はどのように変化しましたか。」(n=115)と質問したところ、「やや減少した」が14.8%、「大きく減少した」が5.2%という回答となりました。
※地域内訳(北海道7|東北地方8|関東地方47|中部地方15|近畿地方19|中国地方7|四国地方4|九州地方8)
Q1.令和6年4月時点の待機児童数が発表されましたが、過去3年間で、あなたの勤務先の園児数はどのように変化しましたか。
- 大きく増加した:7.7%
- やや増加した:26.1%
- 変化なし:40.0%
- やや減少した:14.8%
- 大きく減少した:5.2%
- わからない/答えられない:6.1%
■今後3年間で、「園児数が減る」と予測しているのは、約3割
「Q2.今後3年間で、あなたが所属する保育園/幼稚園の園児数はどのように変化すると思いますか。」(n=115)と質問したところ、「やや減ると思う」が15.7%、「かなり減ると思う」が9.6%という回答となりました。
Q2.今後3年間で、あなたが所属する保育園/幼稚園の園児数はどのように変化すると思いますか。
- かなり増えると思う:6.9%
- やや増えると思う:32.2%
- 変わらないと思う:30.4%
- やや減ると思う:15.7%
- かなり減ると思う:9.6%
- わからない/答えられない:5.2%
■勤務先が廃園になった場合のキャリア選択、「同じ地域の他の保育園/幼稚園で働く」、「認定こども園に転職する」が上位
「Q3.勤務先の施設が1年以内に廃園になると仮定した場合、どのようなキャリアを選択しますか。(複数回答)」(n=115)と質問したところ、「同じ地域の他の保育園/幼稚園で働く」が42.6%、「認定こども園に転職する」が31.3%、「保育・教育以外の職種に完全に転向する」が22.6%という回答となりました。
Q3.勤務先の施設が1年以内に廃園になると仮定した場合、どのようなキャリアを選択しますか。(複数回答)
- 同じ地域の他の保育園/幼稚園で働く:42.6%
- 認定こども園に転職する:31.3%
- 保育・教育以外の職種に完全に転向する:22.6%
- 学童保育や児童館など、関連分野に転職する:20.0%
- フリー保育士やベビーシッターなどに転向し、独立を考える:9.6%
- 一時的にキャリアを中断し、再教育や資格取得を目指す:6.1%
- その他:1.7%
ー保育士免許が使える仕事を探す
ー他の地域の保育園で働く
- わからない/答えられない:15.7%
■キャリアを継続する上で、最も不安に感じる要因、「給与水準が上がらない」が47.0%で最多
「Q4.保育士・幼稚園教諭としてのキャリアを継続する上で、最も不安に感じる要因を教えてください。」(n=115)と質問したところ、「給与水準が上がらない」が47.0%、「雇用の不安定さ」が14.8%、「少子化による保育需要の減少」が13.0%という回答となりました。
Q4.保育士・幼稚園教諭としてのキャリアを継続する上で、最も不安に感じる要因を教えてください。
- 給与水準が上がらない:47.0%
- 雇用の不安定さ:14.8%
- 少子化による保育需要の減少:13.0%
- 長時間労働や休暇取得が難しくなる:11.3%
- キャリアアップの機会が得られない:5.2%
- 新たな資格・スキルの獲得・更新が難しい:1.7%
- その他:0.9%
ー仕事と家庭(プライベート)との両立
- わからない/答えられない:6.1%
■保育・教育の質を向上させるために、重要な取り組み、第1位「保育者の待遇改善」、第2位「ICTの活用(園児の成長記録のデジタル化など)」
「Q5.現在の社会課題を踏まえて、保育・教育の質を向上させるために、重要だと考える取り組みを教えてください。(複数回答)」(n=115)と質問したところ、「保育者の待遇改善」が61.7%、「ICTの活用(園児の成長記録のデジタル化など)」が34.8%、「発達の姿や内面を理解し、園児一人一人に応じた保育をする」が19.1%という回答となりました。
Q5.現在の社会課題を踏まえて、保育・教育の質を向上させるために、重要だと考える取り組みを教えてください。(複数回答)
- 保育者の待遇改善:61.7%
- ICTの活用(園児の成長記録のデジタル化など):34.8%
- 発達の姿や内面を理解し、園児一人一人に応じた保育をする:19.1%
- 定期的な園内研修・外部研修の参加機会の増加:18.3%
- 日々の保育実践を振り返る機会を増やす:16.5%
- その他:0.9%
ー保護者の理解協力
- わからない/答えられない:10.4%
■新たに獲得したいスキルや知識、「特別支援教育」や「子育て支援に関する知識」など
「Q6.今後のキャリアにおいて、新たに獲得したいスキルや知識があれば教えてください。(複数回答)」(n=115)と質問したところ、「特別支援教育」が32.2%、「子育て支援に関する知識」が
31.3%、「外国語教育」が23.5%という回答となりました。
Q6.今後のキャリアにおいて、新たに獲得したいスキルや知識があれば教えてください。(複数回答)
- 特別支援教育:32.2%
- 子育て支援に関する知識:31.3%
- 外国語教育:23.5%
- ICTスキル:17.4%
- 保育士資格と幼稚園教諭免許のダブル取得:16.5%
- カウンセリングスキル:16.5%
- マネジメントスキル:13.0%
- その他:0.0%
- 特にない:14.8%
- わからない/答えられない:7.0%
■多様な保育ニーズに対応するために、取り組んでいる施策、「延長保育の実施」や「外国籍の子どもへの対応」が上位に
「Q7.多様な保育ニーズに対応するために、あなたの園で現在取り組んでいる施策を全て教えてください。(複数回答)」(n=115)と質問したところ、「延長保育の実施」が47.8%、「外国籍の子どもへの対応」が33.0%、「特別支援教育の強化」が31.3%という回答となりました。
Q7.多様な保育ニーズに対応するために、あなたの園で現在取り組んでいる施策を全て教えてください。(複数回答)
- 延長保育の実施:47.8%
- 外国籍の子どもへの対応:33.0%
- 特別支援教育の強化:31.3%
- 病児・病後児保育の提供:25.2%
- ICTを活用した保育・教育:15.7%
- 保護者向けの支援プログラムの実施:13.9%
- その他:0.0%
- 特に取り組んでいない:13.0%
- わからない/答えられない:5.2%
■まとめ
今回は、勤続年数3年以上の保育士または幼稚園教諭115名を対象に、保育士・幼稚園教諭のキャリアと保育現場の現状に関する実態調査を実施しました。
まず、調査対象者の約2割が過去3年間で園児数の減少に直面している状況が確認されました。今後3年間の園児数に関しては、約3割が減少すると予測しています。また、勤務先が廃園になった場合には、42.6%が「同じ地域の他の保育園や幼稚園で働く」と回答し、次いで31.3%が「認定こども園に転職する」と答えています。キャリアを継続する上での最大の不安要因については、47.0%が「給与水準が上がらない」を挙げており、保育の質向上に必要な取り組みとして、61.7%から「保育者の待遇改善」が求められました。最後に、保育施設で現在取り組んでいる施策としては、47.8%が「延長保育の実施」、33.0%が「外国籍の子どもへの対応」を進めていることがわかりました。
今年10月、名古屋市で非正規公務員として働く保育士約1,200人が、来年3月末で「雇い止め」に遭う恐れがあると報道されました※。全国的な保育人材不足が続く中、驚きの内容ではありますが、今回の調査でも、キャリアの継続に関して不安を感じている保育士や幼稚園教諭の実態が見えてきました。まさにVUCA時代の真っ只中にある保育業界においては、少子化を原因とした利用者減少による保育施設の統廃合や事業者の倒産は実際に起きている事実です。そのため利用者から「選ばれる」ことが昨今の事業継続においては重要な要素となっているわけですが、しかしながらそもそも保育所とは、子どもの最善の利益を考慮しその福祉を積極的に増進することに最もふさわしい場所でなければなりません。そういった環境に身を置く保育者が保育の質向上に専念し、しっかりアウトプットできるからこそ、子どものウェルビーイング実現に繋がり、利用者から「選ばれる」という好循環も生まれるわけです。
保育者が安定したキャリアを構築できるよう、外部の支援も含め、環境整備が求められます。
※参照|東京新聞|保育士ら1200人「雇い止め」か…問題は非正規公務員の再任用上限 名古屋市「撤廃する状況にない」と見放す:https://www.tokyo-np.co.jp/article/358519
▼本調査のレポートダウンロードはこちら:https://bit.ly/40rFwX0
■「子ねくとラボ」について
「子ねくとラボ」は、「子ども+Nursery(保育)+Education(教育)・Entertainment(エンターテインメント)+Creation(創造)+Trend(トレンド)」の要素から構成された、子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクトです。子育てや保育に関する「調査レポート」や「ニュース/記事」、また「子ねくとラボ」が提供しているサービスについて発信しております。
事業名 :子ねくとラボ
事業責任者 :末廣 剛
URL :https://konnect-labo.jp/
サービス内容:・選ばれる園づくりコンサルティングサービス
・保育施設向け研修&巡回サービス
・保育専門実証実験 コーディネートサービス
・スタートアップ支援サービス
■会社概要
会社名 :株式会社 明日香
設立 :1994年8月30日
代表取締役:萩野 吉俗
所在地 :東京都文京区小石川5丁目2番2号 明日香ビル3F
事業内容 :■保育室の設置・運営(院内保育室、企業内保育室、認可保育所)
■自治体と連携した子育て支援事業
(児童館、放課後児童クラブ、子育て支援拠点、こども広場等の運営)
■保育に関わる人材の派遣・紹介
(保育士・幼稚園教諭・看護師・栄養士など)
■居宅訪問型子育て支援
(ベビー・キッズシッターサービス、家事代行サービス、自治体の委託業務)
■臨時保育室の設置・運営(イベント時保育サービス)
■保育に関わる人材の教育(研修会、講演会、各種セミナーの開催)
■新規保育事業の開発及びコンサルティング
URL :https://www.g-asuka.co.jp/
株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、https://www.g-asuka.co.jp/index.htm)が運営する子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ(https://konnect-labo.jp/)」は、勤続年数3年以上の保育士または幼稚園教諭115名を対象に、保育士・幼稚園教諭のキャリアと保育現場の現状に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。
■調査サマリー
- 01|今後3年間における、保育園/幼稚園の園児数について、約3割が「減る」と予測
- 02|現在の勤務先が廃園になった場合のキャリア選択、「同じ地域の他の保育園/幼稚園で働く」が42.6%、「認定こども園に転職する」が31.3%
- 03|保育士・幼稚園教諭としてのキャリアを継続する上での不安要因、第1位「給与水準が上がらない」
▼本調査のレポートダウンロードはこちら:https://bit.ly/40rFwX0
■調査概要
- 調査名称:保育士・幼稚園教諭のキャリアと保育現場の現状に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー(R)︎」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2024年10月15日~同年10月16日
- 有効回答:勤続年数3年以上の保育士または幼稚園教諭115名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
情報の出典元として「子ねくとラボ」の名前を明記してください。
ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://konnect-labo.jp/
■2割が、過去3年間で園児数が「減った」と回答
「Q1.令和6年4月時点の待機児童数が発表されましたが、過去3年間で、あなたの勤務先の園児数はどのように変化しましたか。」(n=115)と質問したところ、「やや減少した」が14.8%、「大きく減少した」が5.2%という回答となりました。
※地域内訳(北海道7|東北地方8|関東地方47|中部地方15|近畿地方19|中国地方7|四国地方4|九州地方8)
Q1.令和6年4月時点の待機児童数が発表されましたが、過去3年間で、あなたの勤務先の園児数はどのように変化しましたか。
- 大きく増加した:7.7%
- やや増加した:26.1%
- 変化なし:40.0%
- やや減少した:14.8%
- 大きく減少した:5.2%
- わからない/答えられない:6.1%
■今後3年間で、「園児数が減る」と予測しているのは、約3割
「Q2.今後3年間で、あなたが所属する保育園/幼稚園の園児数はどのように変化すると思いますか。」(n=115)と質問したところ、「やや減ると思う」が15.7%、「かなり減ると思う」が9.6%という回答となりました。
Q2.今後3年間で、あなたが所属する保育園/幼稚園の園児数はどのように変化すると思いますか。
- かなり増えると思う:6.9%
- やや増えると思う:32.2%
- 変わらないと思う:30.4%
- やや減ると思う:15.7%
- かなり減ると思う:9.6%
- わからない/答えられない:5.2%
■勤務先が廃園になった場合のキャリア選択、「同じ地域の他の保育園/幼稚園で働く」、「認定こども園に転職する」が上位
「Q3.勤務先の施設が1年以内に廃園になると仮定した場合、どのようなキャリアを選択しますか。(複数回答)」(n=115)と質問したところ、「同じ地域の他の保育園/幼稚園で働く」が42.6%、「認定こども園に転職する」が31.3%、「保育・教育以外の職種に完全に転向する」が22.6%という回答となりました。
Q3.勤務先の施設が1年以内に廃園になると仮定した場合、どのようなキャリアを選択しますか。(複数回答)
- 同じ地域の他の保育園/幼稚園で働く:42.6%
- 認定こども園に転職する:31.3%
- 保育・教育以外の職種に完全に転向する:22.6%
- 学童保育や児童館など、関連分野に転職する:20.0%
- フリー保育士やベビーシッターなどに転向し、独立を考える:9.6%
- 一時的にキャリアを中断し、再教育や資格取得を目指す:6.1%
- その他:1.7%
ー保育士免許が使える仕事を探す
ー他の地域の保育園で働く
- わからない/答えられない:15.7%
■キャリアを継続する上で、最も不安に感じる要因、「給与水準が上がらない」が47.0%で最多
「Q4.保育士・幼稚園教諭としてのキャリアを継続する上で、最も不安に感じる要因を教えてください。」(n=115)と質問したところ、「給与水準が上がらない」が47.0%、「雇用の不安定さ」が14.8%、「少子化による保育需要の減少」が13.0%という回答となりました。
Q4.保育士・幼稚園教諭としてのキャリアを継続する上で、最も不安に感じる要因を教えてください。
- 給与水準が上がらない:47.0%
- 雇用の不安定さ:14.8%
- 少子化による保育需要の減少:13.0%
- 長時間労働や休暇取得が難しくなる:11.3%
- キャリアアップの機会が得られない:5.2%
- 新たな資格・スキルの獲得・更新が難しい:1.7%
- その他:0.9%
ー仕事と家庭(プライベート)との両立
- わからない/答えられない:6.1%
■保育・教育の質を向上させるために、重要な取り組み、第1位「保育者の待遇改善」、第2位「ICTの活用(園児の成長記録のデジタル化など)」
「Q5.現在の社会課題を踏まえて、保育・教育の質を向上させるために、重要だと考える取り組みを教えてください。(複数回答)」(n=115)と質問したところ、「保育者の待遇改善」が61.7%、「ICTの活用(園児の成長記録のデジタル化など)」が34.8%、「発達の姿や内面を理解し、園児一人一人に応じた保育をする」が19.1%という回答となりました。
Q5.現在の社会課題を踏まえて、保育・教育の質を向上させるために、重要だと考える取り組みを教えてください。(複数回答)
- 保育者の待遇改善:61.7%
- ICTの活用(園児の成長記録のデジタル化など):34.8%
- 発達の姿や内面を理解し、園児一人一人に応じた保育をする:19.1%
- 定期的な園内研修・外部研修の参加機会の増加:18.3%
- 日々の保育実践を振り返る機会を増やす:16.5%
- その他:0.9%
ー保護者の理解協力
- わからない/答えられない:10.4%
■新たに獲得したいスキルや知識、「特別支援教育」や「子育て支援に関する知識」など
「Q6.今後のキャリアにおいて、新たに獲得したいスキルや知識があれば教えてください。(複数回答)」(n=115)と質問したところ、「特別支援教育」が32.2%、「子育て支援に関する知識」が
31.3%、「外国語教育」が23.5%という回答となりました。
Q6.今後のキャリアにおいて、新たに獲得したいスキルや知識があれば教えてください。(複数回答)
- 特別支援教育:32.2%
- 子育て支援に関する知識:31.3%
- 外国語教育:23.5%
- ICTスキル:17.4%
- 保育士資格と幼稚園教諭免許のダブル取得:16.5%
- カウンセリングスキル:16.5%
- マネジメントスキル:13.0%
- その他:0.0%
- 特にない:14.8%
- わからない/答えられない:7.0%
■多様な保育ニーズに対応するために、取り組んでいる施策、「延長保育の実施」や「外国籍の子どもへの対応」が上位に
「Q7.多様な保育ニーズに対応するために、あなたの園で現在取り組んでいる施策を全て教えてください。(複数回答)」(n=115)と質問したところ、「延長保育の実施」が47.8%、「外国籍の子どもへの対応」が33.0%、「特別支援教育の強化」が31.3%という回答となりました。
Q7.多様な保育ニーズに対応するために、あなたの園で現在取り組んでいる施策を全て教えてください。(複数回答)
- 延長保育の実施:47.8%
- 外国籍の子どもへの対応:33.0%
- 特別支援教育の強化:31.3%
- 病児・病後児保育の提供:25.2%
- ICTを活用した保育・教育:15.7%
- 保護者向けの支援プログラムの実施:13.9%
- その他:0.0%
- 特に取り組んでいない:13.0%
- わからない/答えられない:5.2%
■まとめ
今回は、勤続年数3年以上の保育士または幼稚園教諭115名を対象に、保育士・幼稚園教諭のキャリアと保育現場の現状に関する実態調査を実施しました。
まず、調査対象者の約2割が過去3年間で園児数の減少に直面している状況が確認されました。今後3年間の園児数に関しては、約3割が減少すると予測しています。また、勤務先が廃園になった場合には、42.6%が「同じ地域の他の保育園や幼稚園で働く」と回答し、次いで31.3%が「認定こども園に転職する」と答えています。キャリアを継続する上での最大の不安要因については、47.0%が「給与水準が上がらない」を挙げており、保育の質向上に必要な取り組みとして、61.7%から「保育者の待遇改善」が求められました。最後に、保育施設で現在取り組んでいる施策としては、47.8%が「延長保育の実施」、33.0%が「外国籍の子どもへの対応」を進めていることがわかりました。
今年10月、名古屋市で非正規公務員として働く保育士約1,200人が、来年3月末で「雇い止め」に遭う恐れがあると報道されました※。全国的な保育人材不足が続く中、驚きの内容ではありますが、今回の調査でも、キャリアの継続に関して不安を感じている保育士や幼稚園教諭の実態が見えてきました。まさにVUCA時代の真っ只中にある保育業界においては、少子化を原因とした利用者減少による保育施設の統廃合や事業者の倒産は実際に起きている事実です。そのため利用者から「選ばれる」ことが昨今の事業継続においては重要な要素となっているわけですが、しかしながらそもそも保育所とは、子どもの最善の利益を考慮しその福祉を積極的に増進することに最もふさわしい場所でなければなりません。そういった環境に身を置く保育者が保育の質向上に専念し、しっかりアウトプットできるからこそ、子どものウェルビーイング実現に繋がり、利用者から「選ばれる」という好循環も生まれるわけです。
保育者が安定したキャリアを構築できるよう、外部の支援も含め、環境整備が求められます。
※参照|東京新聞|保育士ら1200人「雇い止め」か…問題は非正規公務員の再任用上限 名古屋市「撤廃する状況にない」と見放す:https://www.tokyo-np.co.jp/article/358519
▼本調査のレポートダウンロードはこちら:https://bit.ly/40rFwX0
■「子ねくとラボ」について
「子ねくとラボ」は、「子ども+Nursery(保育)+Education(教育)・Entertainment(エンターテインメント)+Creation(創造)+Trend(トレンド)」の要素から構成された、子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクトです。子育てや保育に関する「調査レポート」や「ニュース/記事」、また「子ねくとラボ」が提供しているサービスについて発信しております。
事業名 :子ねくとラボ
事業責任者 :末廣 剛
URL :https://konnect-labo.jp/
サービス内容:・選ばれる園づくりコンサルティングサービス
・保育施設向け研修&巡回サービス
・保育専門実証実験 コーディネートサービス
・スタートアップ支援サービス
■会社概要
会社名 :株式会社 明日香
設立 :1994年8月30日
代表取締役:萩野 吉俗
所在地 :東京都文京区小石川5丁目2番2号 明日香ビル3F
事業内容 :■保育室の設置・運営(院内保育室、企業内保育室、認可保育所)
■自治体と連携した子育て支援事業
(児童館、放課後児童クラブ、子育て支援拠点、こども広場等の運営)
■保育に関わる人材の派遣・紹介
(保育士・幼稚園教諭・看護師・栄養士など)
■居宅訪問型子育て支援
(ベビー・キッズシッターサービス、家事代行サービス、自治体の委託業務)
■臨時保育室の設置・運営(イベント時保育サービス)
■保育に関わる人材の教育(研修会、講演会、各種セミナーの開催)
■新規保育事業の開発及びコンサルティング
URL :https://www.g-asuka.co.jp/
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう