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【11月11日介護の日】ベテラン介護士へのヒアリング調査発表 10年以上介護の仕事に携わる介護士たちのリアルな声

2024/11/08


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~介護職の魅力、長く続けるための秘訣、悩みの対処方法、忘れられないエピソード~

11月11日は「介護の日」です。介護の日は “介護についての理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、高齢者や障がい者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施するための日”として、2008年厚生労働省により制定されました。

介護、医療、保育サービスなどを全国で提供する株式会社ニチイ学館(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森 信介)は、介護の仕事について理解を深め、その魅力を伝えることを目的として、介護士を対象としたアンケート調査やヒアリング調査を行ってきました。このたび11月11日の「介護の日」を迎えるにあたり、当社で働く介護職員のうち、10年以上勤務している「ベテラン介護士」を対象に行ったヒアリング調査結果を発表いたします。

当社が昨年11月に行ったインターネット調査(リサーチ会社登録の介護士経験者対象、有効回答数465名)では、現役介護士の5割(50.2%)が勤続年数10年以上となり、内15年以上が約3割(28.6%)に上るという結果になりました(昨年11月に行った調査結果は下記参照)。

当社で活躍するスタッフの中にも、勤続年数10年以上のベテラン介護士が、数多く存在します。経験を積み重ねながら、介護という仕事に魅力ややりがいを見いだし、介護現場で長く貢献しています。そういった介護士たちのリアルな声を発信することが、「介護の日」の制定趣旨である“介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び介護家族を支援する”ことにも繋がるものと考えております。

■ヒアリング調査実施概要
<実施日> 2024年6月3日(月) ※オンラインにて実施
<参加者> ニチイ学館で10年以上勤務する介護スタッフ6名



<ヒアリング調査結果 ポイント>
介護の仕事の魅力とは?
・感謝の言葉を直接聞けるのが一番の魅力。「この施設に入ってよかった」と言っていただけるのが仕事の喜びに!
介護の仕事を続けるための秘訣は?
・お客様とのコミュニケーションを大切に。悩みは一人で抱えず他のスタッフと連携して解決!
介護士の、業務での悩みの対処方法は?
・「認知症の方への適切なケア」について、先輩のアドバイスをもとに経験を重ねることで乗り越えられた
長い介護士経験の中で、忘れられないエピソードとは?
・お客様の大好きなことに寄り添う/お客様の人生の一場面に関われた/ご家族にとっても悔いのないように
これから介護の仕事に就こうと思っている方へ、ベテラン介護士からメッセージ!
・この仕事は「やさしさ」が重要!お客様が自分らしく生きるお手伝いをすることが喜びに


Q. 介護の仕事の魅力とは?

山田: お客様から直接感謝の言葉をいただけるのが、介護の仕事の最大の魅力です。お客様に接する仕事は他にもたくさんありますが、ここまでお客様と密接に関われる仕事はなかなかないと思います。
藤本: お客様からいろいろなことを教えていただけることも、介護の仕事の魅力です。訪問介護の仕事では、お客様から、この町がどんなふうに変わってきたのかなど、ここで育った私でも知らないことをたくさん教えてもらいました。
山本: お客様の体験を聞かせていただけることが、自分自身の知恵になり力になっていると感じます。人生の先輩、師匠という思いで、お客様のお話をうかがっています。
鷲崎: 有料老人ホームで働いていますが、「この施設に来てよかったわ」「娘も息子も安心してくれているわ」といった言葉をかけてくださると嬉しくなります。ご家族のサポートを私たちがさせていただくのだという責任を感じながら仕事をすることが充実感につながっていると思います。
河形: 私は、自分一人ではなく、拠点のスタッフ、他事業者のケアマネジャーの方、その他福祉関連機関の方々と協力して取り組むことで、お客様のADL(日常生活動作)が上がったときなどに大きな達成感を覚えます。チームで喜びを共有し合えることも、介護の仕事の魅力だと思います。

Q. 介護の仕事を続けるための秘訣は?

山田: お客様との触れ合いやコミュニケーションを大切にしています。翌日にお会いできるお客様のことを考えるとモチベーションも高まりますし、そうしているうちにあっという間に10年経っていました。
山本: 相談できる相手を持つことが大事だと思います。失敗しても、その都度、先輩方が励ましてくださいました。そういった激励がなければ、今の自分はなかったと思います。失敗も経験の一つと捉えて、職場が人生の道場だという思いでやってきました。
鷲崎: 私の職場は有料老人ホームで、周りと連携しながら仕事を進めていくため、お客様の対応について悩んだときは、他のスタッフに相談しながら進められたのがよかったです。身近に相談できる人がいれば、悩みやストレスを抱え込むこともないと思いますし、仕事場と家庭の切り替えも上手くできていると感じます。
河形: 介護の仕事をしていると、判断に迷うこともありますが、自身の拠点のスタッフはもちろん、他の拠点のスタッフたちとも連携して、支え合いながら解決しています。横のつながりを大切にすることも重要だと思います。

写真はイメージです

Q.業務に関する悩みの解決方法は?

高橋: 私は18歳のときに新卒で、グループホームの配属になりました。グループホームは認知症の方をケアする施設ですので、「認知症とは何か?」を知るところからのスタートでした。先輩に教えていただきながら日々の業務に励んでいたものの、最初はお客様の行動に対してどう対応していいかわからなくなる時期もありました。そんなときは、上司や先輩から「とりあえず一度落ち着いて、よく考えてみて」といったアドバイスがあり、自分でも考えてみたら、「この方もこういう発言や行動をしたくてしているわけじゃないんだな」と気づき、認知症というものを理解していくことができました。
鷲崎: 認知症の方のケアでは、皆さん対応に悩むことがあると思います。同じ認知症でも、人それぞれ症状が違うので、そんなときは、先輩方の対応方法を参考にして、自分自身の経験につなげていくようにしていました。
また、私は、お客様がしてほしいと思っていらっしゃることと、私たちができることとのギャップがあるとき、ジレンマを感じます。ご本人がしたいことでもお身体のことを考えると危険だったりするので、そのようなときは「これはどうしても難しいことなんです」「(代わりに)こういうふうにさせてくださいね」と理解を求めながら対応しています。

Q.長い介護士経験の中で、忘れられないエピソードとは?

高橋: グループホームに勤めていたとき、庭いじりや畑いじりが大好きなお客様を担当していました。ご家族様も、うちのグループホームの裏に庭や畑があることを知ってお申し込みくださったそうです。毎日楽しそうに、時には本格的に長靴を履いて土いじりや植物への水やりをされていて、亡くなる日まで、庭に出ていらっしゃいました。その後、ご家族様から、「最期まで本人の好きな庭いじりができて、この施設に入居して本当によかったです」というお手紙もいただきました。お客様の好きなことを最期までしていただけて、本当によかったなと思い、私の中では忘れられないエピソードになっています。
山田: お亡くなりになったお客様のお宅に行く機会があり、お仏壇に私が以前、お贈りした手作りのバースデーカードが置いてあるのを見たときには、大切にしてくださっていたのだと、胸にグッとくるものがありました。この方の人生の一場面にこのカードも入れていただくことができたのかなと思え、とても印象深い出来事になりました。
河形: 訪問介護で管理者をしていたとき、認知症の男性で、強く介護拒否をされる方がいらっしゃいました。その方の息子さんは、「住み慣れた自宅で最期まで過ごしたいという父の願いだけはかなえてあげたい」という強い思いをお持ちでした。そこで、スタッフやケアマネジャーと一緒に会議を重ね、亡くなられるまでの3年間、自宅で過ごせるように様々な取り組みを続けました。その後、息子さんから「3年間本当にありがとうございました。皆さんのおかげで何とか父の願いをかなえることができました。父の介護について途方に暮れていた中で、皆さんが父だけでなく、私に対しても笑顔で寄り添い、話を聞いてくれて、どれだけ励みになったことか、言葉にできません。まだまだ世の中には私のように大切な人の最期に悩み、苦しみ、もがいている人がたくさんいると思います。皆さんが私たち親子の希望となってくれたように、これからもたくさんの方々の希望となってください」と、涙ながらに言っていただき、最期までサービスを行えたという自分自身の自信にもなりました。

写真はイメージです

Q.これから介護の仕事に就こうと思っている方へ、ベテラン介護士からメッセージ!

河形: この仕事は、「やさしさ」が重要だと思います。実際に介護の仕事に入れば、他のスタッフの皆さんがサポートしてくれ、支えてくれます。まずは、介護の道に一歩踏み出していただければ!
高橋: 困っている方の役に立ちたいと少しでも思う方なら、ぜひ介護の世界に入っていただきたいです。外から見ていると大変なことばかりに見えるかもしれませんが、現場に出ると楽しいこともたくさんあることを、ぜひ見て体験していただきたいです。
藤本: 介護は大変な仕事だという印象になりがちですが、年を取るということは誰もが経験することですし、そのステージに携わりお役に立てることは、とても素敵だし達成感も得られます。
鷲崎: 体力を使う場面もありますが、自分がこの仕事を選んだことで、お客様が自分らしく生活できるお手伝いをしているんだと実感できたら、頑張れると思います。この方は、こんなことをすると喜んでくださるんだ!ということがわかるようになると、それが自分の喜びにもつながります。

2023年11月実施インターネット調査
(リサーチ会社登録の介護士経験者対象、有効回答数465名 内現役介護士241名)

Q1. 介護の仕事の通算勤務年数は?(単一回答)
※1つの会社で働いていた年数ではなく、介護の仕事をしている/していた合計の年数





現役介護士では、「15年以上」が約3割(28.6%)で最多、次いで「5年以上10年未満」(21.6%)、「10年以上15年未満」(21.6%)という結果となりました。「15年以上」と「5年以上10年未満」を合算すると50.2%となり、半数以上が10年以上の勤務年数であることがわかりました。
■長く介護の仕事を続けることができるようサポート、ニチイの取り組み
介護の仕事を長く続けていくためには、専門性を高めながら、どのようにスキルアップやキャリアアップを描くことができるかも、重要です。
当社では、継続的にご活躍いただくために、充実のサポート体制・きめ細やかな研修体制をご用意しています。

<OJT制度>
今回のヒアリング調査でも、先輩のアドバイスを自身の経験に繋げているという声が多くありましたが、当社では、入社後、皆さん個々にOJT担当者がつき、サービスの実践や業務に関する悩みの相談にのるなどサポート体制をご用意しています。

<介護のスキルアップ・キャリアアップのための研修>
着実にスキルが身につく研修制度・目標に向かいキャリアアップが叶う環境と研修制度をご用意。
継続的なサポート体制を整えています。

<資格取得支援制度>
ニチイでは「はたらきながら、資格を取得したい」という方を積極的にサポートします。
介護講座を受講する場合、割引やキャッシュバックなどの優遇を受けることができます。
  
その他にも、継続的にご活躍いただくための制度をご用意しています。
※新卒入社・中途入社で研修制度が異なりますので、詳しくは、以下のページをご覧ください。
新卒入社の方:
https://www.nichiigakkan.co.jp/recruit/care/newgraduate/jobcareer/training/?utm_source=news&utm_medium=pr&utm_campaign=1
中途入社の方:
https://kaigo.nichiigakkan-careerplus.jp/select_point/career_training/?utm_source=news&utm_medium=pr&utm_campaign=7

【株式会社ニチイ学館 会社概要 】
医療関連事業・介護事業・保育事業を中心に、地域に根差した包括的サービスを全国で提供する総合生活支援企業。全国で約7,000件の医療機関へのサービス提供、約1,900ヵ所の介護事業所運営の他、人材養成では約50年にわたり 200万人以上の医療・介護分野のプロフェッショナルを輩出しています。

[社 名] 株式会社 ニチイ学館(NICHIIGAKKAN CO., LTD.)
[代表者] 代表取締役社長 森 信介    
[所在地] 東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ  
[創業年月] 1968年12月
[設立年月] 1973年8月
[事業内容] 医療関連事業・介護事業・保育事業・ヘルスケア事業
[URL] https://www.nichiigakkan.co.jp/?utm_source=PR&utm_medium=ONLINE&utm_campaign=k36