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ホリエモン「ファッションレンタルはターゲットを間違えているよね」求められるビジネスモデルは?

野口直希

2017/07/07(最終更新日:2017/07/07)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「レンタルサービスの裏事情!?」〜vol.826〜』では、ホリエモンが最近少しずつ普及しているファッションレンタルについて厳しい意見。

 今回取り上げたのは、「ファッションレンタルサービスが流行っていますが、そこで、富裕層、高所得者向けに、月額定額制でキュレーターが選んだ10万円相当のコーディネート一式が毎月送られてくるサービスなんて欲しいと思いませんか? ユニクロの「UT」の高級版的な感じです。

 そこで問題ですが、仮に月額3万として、10万円相当の商品を提供すると普通に考えて赤字ですが、どのような取り組みで仕入れコストを下げ、利益を出せばいいですか? やっぱり購入式でなくレンタルで回して、欲しい人は買取りとかがいいんですかね?」という質問。    

実はセレクトショップはかなり儲かりづらい?

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 ホリエモンは、「おそらく独立系だと厳しいだろうね。月額レンタルはユニクロなどの運営じゃないとペイしないと思う」と回答。

 富裕層向けのファッションレンタルサービスというアイデアの成功可能性を尋ねた今回の質問だが、ホリエモンはあまり乗り気でない様子。その理由は端的にいって、コストがかかりすぎるからだ。
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 今回のゲストでロープライスファッションをおしゃれにきこなす方法を紹介した『最速でおしゃれに見せる方法』などで知られるファッションバイヤーのMB氏が明かすには、ユナイテッドアローズなどのセレクトショップは各ファッションブランドから商品を仕入れており、その仕入れ値は約6割。

 そこに固定費や人件費、さらに商品の売れ残りが存在するため、セレクトショップという業態はかなり薄利。

 ファッション関係者が自分のブランドを持ちたがる理由の1つは、ここにあるのだとか。こうした現状を鑑みれば、自社ブランドを持たない状態でファッションレンタルをやるのがいかに厳しいかがわかるだろう。
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ホリエモン「ファッションレンタルは、ファッションにあまり興味がない人をターゲットにすべきだと思うんだよね」

 現状、日本での代表的なファッションレンタルサービスである「メチャカリ」を運営しているのは、アースミュージックアンドエコロジー。

 ファッションブランドの中でも同社は広い層にリーチできるだけのブランド数を持っているのが成功の秘訣だと、MB氏は分析している。

 そこでホリエモンが疑問視するのは、現状の「メチャカリ」や質問者の提案も使用料が安くなく、おそらくそこそこファッションに金を使ってもいいと思える人をターゲットにしている。

 ファッションセンスが高い人にとってレンタルは色々な服を気軽に試せるというメリットがあるが、ホリエモンはこのサービスは自分で服を買いたくないファッションに興味がない人こそターゲットにすべきだと考えている。
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 「ファッションセンスが高い人は、良い服を自分で持ちたいと思うようになる」と考えるMB氏も、ホリエモンの意見に全面同意。

 しかし、そこでネックになるのはやはり値段だ。

 質問者が提案するようにファッションレンタルに月額10万円も払える人は国内に1万人もいないとMB氏は予想するが、かといって原価の高さから服に興味がない人をターゲットにできるほどサービス料金を下げるのも難しそう。

 シェアリングエコノミーの注目と合わせて、まだまだ発展可能性がありそうなファッションレンタルサービス。

 しかし、現状ではサービス側の狙いと受容者層がいまいちマッチしていないと言わざるを得ないようだ。

  ホリエモンがファッションレンタルについて語った『堀江貴文のQ&A「レンタルサービスの裏事情!?」〜vol.826〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!


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