日本は世界的にみると経済大国という立場ですが、ワールド・バリューズ・サーベイやOECDの調査によって幸福度の低い国であることがわかっています。
「このままでは、社会の強靭さが失われて経済も低迷していく一方だ」というニュースを目にすることもあるでしょう。それを打開するために社会をもう一度活性化する必要があります。
今回は、『やり過ぎる力』という本から、「やり過ぎる」をキーワードに、社会を活性化させるために、どのような行動をするべきかを考察していきましょう。
現在の日本人は「やり過ぎる」人が少ない?
1980年代の中盤、社会はバブル景気で、非常に活気づいていましたが、バブルが崩壊すると少しずつ経済や社会状況は悪化していくことになりました。そして、現代では「ニート」、「ひきこもり」が社会的な問題とされ、一人一人の気力も失われつつあるようです。
このような問題の原因として著者は、「やり過ぎる」人が少ないということを挙げています。「やり過ぎる」人が減ることで、社会はますます閉鎖的になり、活気が失われていくそうです。
「やり過ぎる」=チャレンジ精神
社会を活性化するために「やり過ぎる」ことが必要だということがわかりました。著者によると、「やり過ぎる」とはチャレンジ精神を持つことなのだそう。これは、単に努力すればいいというものではなく、必要性を理解することが重要です。
今後数十年で影響を及ぼすであろうものを把握する
本書では、今後数十年で社会に世界的な影響を及ぼすものとして「IT」や「資源」、「イスラム国を含むアジア圏」が挙げられています。
これらの中には、歴史から学べるものもありますが、特に「IT」など歴史の浅い事柄も存在します。そうした「前例なき時代」を良くするために、それぞれを把握する必要があるでしょう。
「やり過ぎる」一歩を踏み出すために
「やり過ぎる」ことが出来ない原因は「忙しさ」にあると著者は述べています。忙しい状態では、「やりたいこと」を見つけることさえ困難になり、「やり過ぎる」段階にまで到達できないのだそうです。
では、「やり過ぎる」という一歩を踏み出すために、なにをしたら良いのでしょうか? それは、世の中や社会、組織に対して「おかしい」と思うこと。
いままで意識すること無く当たり前に従っていたルールに対して、疑問を投げかけることをスタート地点にします。そして、実際に投げかけることで、問題点が明らかになり、それらを正そうという行動に繋がるのです。
幸福度の調査や「ニート」などの社会問題からわかるように、私たちは社会が低迷していることを感覚的に理解しはじめているのかもしれません。今回ご紹介した『やり過ぎる力』では、そういった状況を打開するためのチャレンジ精神が必要だとわかりました。さらに詳しく知りたい方は、ぜひ手にとってみては?
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