今から7年前、あの夕張メロンで有名な北海道夕張市が財政破綻を迎えたことを覚えているでしょうか。当時、夕張市が財政破綻に陥ったことで社会的に多大な影響を及ぼしました。そして現在、千葉県のある自治体が夕張市の二の舞になろうとしています。
千葉県富津市が財政破綻の恐れ
千葉県富津市は、18年度までに財政破綻に陥る恐れがあるということが明らかになりました。現在の決算はかろうじて黒字になっているものの、15年度末には赤字に向かうと見られています。
財政破綻で自治体はこう変化する
では、財政破綻を迎えると自治体はどうなってしまうのでしょうか。夕張市の破綻後の状況からその変化を見ていきます。
自治体が財政破綻を迎えると、財政再建団体へと転落します。財政再建団体になると、国の管理下で財政再建を行うことになり、以前のような自主的な地方自治を行うことが困難になってしまうでしょう。
特に、住民に大きく影響を与えるものが予算の制約。自治体は自主的に予算を組むことが出来ないために、税金や公共料金の引き上げを迫られることになります。その結果、今までは無料だったごみの収集が有料になるなど、住民サービスへの変化が生じます。
財政破綻回避は可能?
住民にとっても自治体にとっても、財政破綻になることは避けたいものです。千葉県の自治体は、財政破綻を回避することが可能なのでしょうか。
現在、富津市市長は従来の取り組みを変更し、行政の経営そのものを改革していく必要があると述べています。今後、有識者による委員会を設置し、年度内に経営改革プランを練る見通しです。市税の滞納額が8億円以上にのぼるなど、未だ解決すべき多くの問題が存在しているため、財政破綻を脱却すべく、まずは身近な問題を1つずつ迅速に処理していくことが求められるでしょう。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう