キャリアアップ、スキルアップのために何かを学んで自己投資しようという人は多いと思います。しかし、投資というからにはただ趣味の習い事をするのとは違い、きちんとした見返りが得られなければ意味がありません。
「本当に」自分のためになることを学ぶための自己投資は、例えばお手軽にカルチャーセンターや通信教育で何かを習って自分のために「投資した気」になるものとは違います。そもそもそこらへんのカルチャーセンターで簡単に誰でも習えるものが「投資」になるのでしょうか?それは、駅前でロトや宝くじを買って「投資だ」と言っているのと同じようなことです。本当に自分のためになる自己投資の方法は、そういうものとは違います。
1. 時間をかけて良師を探す
中国には「師は三年かけて探し、弟子は七年かけて探せ」ということばがあります。何かを学ぶときに、師匠とする人は人格・実力兼ね備えた人を3年かけてでも探し、自分が弟子をとるときは、弟子にふさわしい人物を7年かけてでも探しなさいという意味です。
運がよければ、長く時間をかけなくても良い先生が身近に見つかるかもしれません。しかし、本当に良い先生というのは簡単には見つからないのです。だからこそ、じっくり時間をかけて探します。3年というのは決して大げさな時間ではないでしょう。
また、たまたますぐに一人の良い先生と思われる人物が見つかっても、最初のうちはなかなか本当のことは教えてもらえないでしょう。その場合は3年かけてでもじっくり自分の人柄を見てもらい、先生の信用を得られなければその真意は学べません。
2. 性急に見返りを求めない
カルチャーセンターというのは、おおよそ3ヶ月区切りのカリキュラムで指導が行われます。週に1度としても12回~14回程度の授業です。更新して続けられるという制度もありますが、3ヶ月がだいたいの一区切りです。それで習えることは何にしても上澄みです。そこにあなたにとって「本当に自分のためになる」ものはありません。
何かを学ぼうとしたら、3ヶ月など基本を学ぶための準備期間でしかありません。高度なものを学びたければ、「上澄み」で満足せず長い時間をかけて、1年やそこらで簡単に成果を得ようなどと思わないことです。
3. 金額で比べない
何かを学ぶためには、お金がかかります。高いリターンを求めるなら高い投資をしなければいけません。世の中にローリスクハイリターンという虫のいい話はないのです。
自分が学びたいものがあったとして、複数の先生がいた場合誰につくかを金額で決めてはいけません。もちろん、高い授業料だからいい先生とは限りません。だからこそ、上記のように3年かけてでもいい先生を探すのです。しかし、その上で何人か先生の候補がいたとしても、見るべきは先生の人格と技量です。
人格といっても、優しいとか親切とか、そんな自分に都合のいい部分で見るのではなく、その道にどれだけ真摯に取り組んでいるか、という部分の人格を見るのです。「厳しい先生はいや」と言う人は、カルチャーセンターで上澄みだけ習っておけば良いでしょう。
以上、じぶんのためになる自己投資の方法を紹介してきました。こうやって真剣に選ぶことだけが、「本当に自分のためになる」自己投資の唯一の方法です。
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