HOMEビジネス 似ているようで実は全然違う!企業の評価基準として知っておきたい「結果主義」と「成果主義」の特徴

似ているようで実は全然違う!企業の評価基準として知っておきたい「結果主義」と「成果主義」の特徴

Shingo Hirono

2014/05/12(最終更新日:2014/05/12)


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by Juanedc
 結果主義と成果主義は意味が共通部分もあり間違いやすいですが、異なった部分もあります。どちらも学歴、資格、年齢という立場から評価するものではなく、あくまで仕事上の結果、成果に重点をあて評価する制度です。

 しかし、違いを一言で表すと結果主義は結果や成果を数値化し評価する制度、成果主義は目標とした事に対して結果や成果を挙げられたか、を評価する制度となります。ここでは、結果主義と成果主義の特徴とメリット、デメリットの詳細を記載します。

結果主義のメリット、デメリット

 結果主義とは、結果や成果を絶対的な数値として評価する制度です。例えば営業職等に歩合性というのがありますが、これと似ており、どれだけ利益を作ったか等の目に見える数値に応じて評価する制度です。

 結果主義のメリットは、あくまで評価の基準を数値化している為、評価する上司それぞれの評価基準に囚われず、結果に対して公平な目線で評価出来る点です。簡単なモノ作りの仕事のように、やればやっただけ利益が出せるような仕事であれば、効果的な評価制度といえますし、仕事をする側の意欲向上にもなるでしょう。

 デメリットとしては、仕事の過程が評価されない事です。多くの仕事は結果を出すまでに様々な努力や下準備の時間が必要となります。その過程が評価されないと、意欲低下や仕事の質が落ちるといった問題が生まれるでしょう。また事務職等、結果を数値化しにくい職種の場合は、最低賃金自体も確保出来ないといった問題もでてきます。

成果主義のメリット、デメリット

 成果主義は結果主義と似ているものの、上司と部下、または職場、部署内の間でその仕事に応じた目標をすり合わせ、それに対して結果を出せ成果を上げられたかで評価する制度です。そのため、結果主義よりも、ある程度職種やそれぞれの仕事状況や過程を考慮した上での結果を評価できるメリットがあります。

 また目標を定めることで意欲向上や仕事効率の向上、過程を評価する事で仕事の質の向上も期待できるでしょう。ただしデメリットもあり、上司と部下等で目標をすり合わせる為、評価する視点が個々の環境でアバウトになりがちです。

 そのため評価する側にも能力が求められ、評価する側の評価基準や視点が十分でないと正当な評価がされない場合も出てきます。また、成果主義であっても事務職等の結果を数値化しにくい職種の場合は、そもそも評価自体が難しく出来ないという問題もでてきてしまうでしょう。


 このように結果主義にも成果主義にもメリット、デメリットがあります。どちらも評価基準が要因となってくるので、極端になりすぎず双方の良い部分を上手く混合させる事が望ましいです。

 結果主義といえども数値だけ囚われすぎない事も大切で、成果主義であっても時には社内で一律化した客観的な基準、視点も取り入れる等も大切になってきます。また、そもそも結果を数値化しにくい職種の場合は、結果主義や成果主義を取り入れる事自体をよく検討する必要があるでしょう。

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