部下を持ってみてはじめて気付く、上司の苦労というものがあると思います。全ての部下が皆一様に真面目に仕事に取り組んでくれるとは限りません。ときには生意気な、困った部下に遭遇することもあるでしょう。しかし、そんな部下を育てていくこともまた、上司としての役割なのです。では、態度が生意気な部下に対して上手に改善させるための対処法には、どのようなものがあるのでしょうか。
1. 感情的にならない
生意気な部下に対して、感情に任せて怒りをぶつけることだけは絶対にやめましょう。これをやってしまうと部下を改善させることはますます難しくなってしまいます。特に、若い部下や新入社員などが相手のときには、このことを充分留意しましょう。
「自分だから目を瞑るけど、同じことを他の人にやってしまうと普通は叱られる」「次からはこういう風にやるように」などと優しく諭すのがポイントです。知らないことを責めても仕方ありません。一から丁寧に、根気良く教えましょう。
2. 何度も繰り返し教え、少しでも改善したら褒める
部下の態度がなかなか改善されなくても、諦めずに教育を続けましょう。そして、少しでも改善の兆しが感じられたら、褒めるようにしましょう。もしなかなか改善せず、褒めるところが見つからない場合でも、悪いところの否定から入るのではなく、「もっとこういう風にしてほしい」とか「こうすれば良くなる」というふうに前向きな教え方をしましょう。
どんな人でも叱られるのは苦痛であり、逆に褒められれば嬉しいものです。できて当たり前のことだと思っても、間違わずにできたのならばそれで良いのだと示してやることが大切なのです。叱るだけではなく褒めることで、何が良くて何が悪いのかを正しく覚えていくことができるでしょう。
3. 見下されていると感じたときは、強く叱る
中には、自分が生意気な態度を取っている自覚のある部下や、人を見て態度を変えるような確信犯的な部下もいることでしょう。特に、あなたより年上の部下などの場合は、見下されたり、なめられたりすることも多いかもしれません。そういった場合には、ひるむことなく、強い態度で叱りましょう。
見下されていると感じたら、苦手なタイプの部下であっても、必ず厳しく叱ってください。上司を見下す部下をひとりでも容認してしまうと、その他の部下の態度にまで影響が及んでいくでしょう。故意に失礼な態度を取るような部下は、しっかりと指導するべきです。役職を笠に着ているようで気後れするという人もいるかもしれませんが、職場の秩序は大切です。上司として、毅然とした態度を示しましょう。
以上、態度が生意気な部下に対して上手に改善させるための対処法について、3つのポイントを挙げてみました。大切なのは、きちんと部下と向き合って、相互理解を深めることです。まずは、その部下が故意に生意気な態度をとっているのかどうかを見極めて、根気良く適切に対応していきましょう。
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